映画「第9地区」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ニール・ブロムカンプ

監督:ニール・ブロムカンプ 2010年4月にワーナー・ブラザース映画から配給

第9地区の主要登場人物

ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ(トシャールト・コプリー)
超国家機関MNUの対エイリアン科職員で、エイリアンたちとの立ち退き交渉の責任者

タニア・ファン・デ・メルヴェ(ヴァネッサ・ハイウッド)
ヴィカスの妻。異変に見舞われたヴィカスを常に気に掛ける

クリストファー・ジョンソン(声:ジェイソン・コープ)
第9地区に住むエイリアン。CJという息子がいる

クーバス大佐(デヴィッド・ジェームズ)
MNU傭兵部隊の大佐。好戦的でエイリアンを躊躇なく殺害する

第9地区 の簡単なあらすじ

1982年にヨハネスブルクに宇宙船が飛来し、宇宙船に取り残されていたエビのようなエイリアンたちが隔離エリア「第9地区」で暮らす世界が舞台です。

2010年に主人公のヴィカスが第9地区での立ち退き交渉の中、エイリアンたちが作った謎の液体を浴び、徐々に身体がエイリアンとなっていきます。

MNUから実験体として追われる中、ヴィカスは体を元に戻す方法を求めて第9地区を彷徨い戦いを繰り広げます。

第9地区 の起承転結

【起】第9地区 のあらすじ①

第9地区での交渉

1982年にヨハネスブルクに宇宙船が飛来し、宇宙船に取り残されていたエビのようなエイリアンたちが隔離エリア「第9地区」で暮らす世界が舞台です。

しかし、第9地区は28年の間にエイリアンの難民キャンプと化しており、バラックや得体の知れない機械が並び、地元ギャングとも取引をする等、地元でも嫌われていました。

第9地区内でのエイリアンの人口爆発も引き金となり、2010年に超国家機関MNUはエイリアンたちを新しい隔離エリア「第10地区」に移転させることが決定します。

MNU職員・ヴィカスはエイリアンとの移転交渉責任者に任命され、護衛の傭兵部隊と共に第9地区を訪問し、言葉も満足に通じないエイリアンを相手に条件を説明したり、サインを求めたりと悪戦苦闘します。

そんな中、ヴィカスはエイリアンたちが作った謎の液体を浴び、倒れてしまいます。

何とか目を覚ましたヴィカスですが、体調不良は続き、遂には片手がエイリアンのようになってしまいます。

【承】第9地区 のあらすじ②

MNUからの逃走

ヴィカスの身体がエイリアン化していることに気づいたMNUは、ヴィカスを研究所へ拉致します。

エイリアンたちは地球人より優れた科学力を有しており、強力な武器も持っているものの、それらはエイリアンの遺伝子がなければ使えないものだったのです。

実験の結果、ヴィカスがエイリアンの武器を使えることが判明し、更なる生体実験のためヴィカスを捉えようとしますが、ヴィカスは何とかMNUの研究所を脱出します。

しかし、MNUにヴィカスを逃がすつもりはなく、「ヴィカスは宇宙人と性的関係を持ち危険なウイルスに感染した」というニュースを流すと共に、傭兵部隊を動員して大規模な捕獲作戦を展開します。

ヴィカスは逃走中に何とか妻のタニアと会うものの、タニアはあまりの出来事に混乱してヴィカスを信じることが出来ず、更には他の人からも気味悪がられてしまいます。

街の中での行き場を失ったことを悟ったヴィカスは、少しでも安全な場所を求めMNUの監視が少ない第9地区へと逃げ込みます。

【転】第9地区 のあらすじ③

第9地区での出会い

第9地区に逃げ込み一夜を明かしたヴィカスは、冒頭で出会ったエイリアン、地球名クリストファー・ジョンソンと再会し、ヴィカスが浴びたのはエイリアンの宇宙船の燃料だと知ります。

ヴィカスはクリストファーと自分の肉体を元に戻す約束を取り付け、MNUの研究所から宇宙船の燃料を取り戻しますが、クリストファーから「仲間を救うために3年待ってほしい」と告げられてしまいます。

それを聞いたヴィカスは半ば自棄になり、無理矢理小型船で宇宙船へ戻ろうとしますが、MNUの妨害で小型船は墜落、失敗してしまいます。

更にMNUはヴィカスを追いますが、そこに地元のギャングが現れてMNUを撃退し、ヴィカスはギャングに拉致されてしまいます。

ギャングのボス・オビサンジョはエイリアンの肉体を食べることで力を得られるという呪術的な信仰を持っており、ヴィカスも殺されそうになりますが、間一髪でMNUがギャングを襲撃します。

ヴィカスは隙を突いてギャングたちのパワードスーツに乗り込み、MNU・ギャング双方への反撃を開始します。

【結】第9地区 のあらすじ④

最後の戦いと3年の約束

ヴィカス・MNU・ギャングとの三つ巴の戦いが繰り広げられる中、クリストファーと息子は墜落された小型船に向かい、修理して宇宙船へ向かおうとします。

ヴィカスはパワードスーツの圧倒的なパワーと武器でMNUとギャングを次々と倒していきますが、執拗な攻撃の前にダメージが蓄積していきます。

そんな中、クリストファーたちがクーバス大佐率いる傭兵部隊に捕らえられてしまい、ヴィカスは一度は見捨てようとしたものの考え直し、クリストファーたちを助けます。

クリストファーたちが宇宙船へ戻るための準備を進めますが、ヴィカスはクリストファーと小型船をMNUから守るために第9地区に残ることを決意し、クリストファーも必ず3年後に戻ることを約束して宇宙船に向かいます。

無事に宇宙船に到着したクリストファー親子は宇宙船をワープさせることに成功しますが、戦闘の末にヴィカスのパワードスーツが機能停止してしまいます。

そこにクーバス大佐が現れヴィカスを殺そうとしますが、エイリアンたちが助けに入り、逆にクーバス大佐がエイリアンに殺されてしまいます。

事件後、ヴィカスは行方不明扱いになっていましたが、タニアは家の前に観たこともない鉄の花が落ちているのに気が付きます。

そして、完全にエイリアンと化してしまったヴィカスが新たなエイリアン隔離エリアの第10地区で鉄の花を見つめるシーンで終わりとなります。

第9地区 を観た感想

奇抜な設定や世界観、エイリアンたちの見た目の気持ち悪さがまず目を引き、ここが受けられない人もいるかもしれませんが、この映画の根底には人種差別への風刺があり、作中でも地球人からエイリアンへの差別はあらゆる場面で出てきます。

差別する側からされる側になってしまった人間の逃避行と戦いが主に描かれていますが、常に緊迫感に溢れテンポの良いストーリー展開で最後まで飽きずに見ることができます。

また、最後の戦闘シーンはこれまでの暗く重い空気を吹き飛ばすような派手さと爽快感に溢れています。

少しクセのある映画ではありますが、ハマる人にはとことんハマり、夢中になれる映画です。

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