映画「グラディエーター」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|リドリー・スコット

グラディエーター

監督:リドリー・スコット 2000年6月にドリームワークス・ユニバーサルピクチャーズから配給

グラディエーターの主要登場人物

マキシマス(ラッセル・クロウ)
ローマ帝国の将軍。

ルキウス・アウレリウス・コモドゥス(ホアキン・フェニックス)
ローマ帝国皇帝の息子。

マルクス・アウレリウス(リチャード・ハリス)
ローマ帝国皇帝。

クィントゥス(トーマス・アラナ)
ローマ軍の将軍。

アントニウス・プロキシモ(オリバー・リード)
剣闘士をとりまとめる団長。

ジュバ(ジャイモン・フンスー)
マキシマスと一緒に剣闘士として売り飛ばされる。

グラディエーター の簡単なあらすじ

ローマ帝国は戦いの最中でした。

指揮をとるのは将軍マキシマス。

ローマが勝利した後、マキシマスはアウレリウス皇帝に皇帝の座を譲りたいと打ち明けられます。

それを知った皇帝の息子コモドゥスが皇帝を暗殺してしまいます。

コモドゥスから皇帝の死を聞かせられたマキシマスは、コモドゥスの仕業だということに気が付きます。

忠誠を迫るコモドゥスを拒絶すると、マキシマスは処刑されそうになります。

命からがら逃げたマキシマスは家族のもとに向かいますが、すでに家族は暗殺されていました。

疲労で気絶したマキシマスは奴隷として捕まり剣闘士として売り飛ばされます。

マキシマスは剣闘士としてローマに戻り、コモドゥスへの復讐を果たします。

グラディエーター の起承転結

【起】グラディエーター のあらすじ①

失墜

ローマ帝国はゲルマン人との戦いの真っただ中でした。

ローマ帝国軍を率いるのは将軍マキシマスでした。

そこにゲルマン軍に遣いをだした男の首だけが戻ってきます。

ローマ軍はそれを機に戦いに拍車をかけ、遂にローマ軍は勝利を勝ち得ます。

しかし、ローマ軍もたくさんの被害を被りました。

その様子を見て皇帝アウレリウスは帝国の未来を危惧しました。

その日の夜、皇帝アウレリウスはマキシマスを呼び出します。

そして、マキシマスに皇帝の座を譲りたいと話すのでした。

しかし、マキシマスは一旦保留にします。

それから皇帝は息子のコモドゥスにも皇帝の座をマキシマスに譲る考えだと打ち明けます。

ショックを受けたコモドゥスは泣きながら皇帝を抱きしめ、そのまま腕の中で殺してしまいます。

コモドゥスに呼び出されたマキシマスは、皇帝の死を知ります。

コモドゥスは病死だと告げますが、マキシマスはそれが嘘だと見抜きます。

忠誠を誓えと迫るコモドゥスを拒絶すると、マキシマスはそのまま捉えられ処刑されそうになります。

しかし、マキシマスはその場から逃げることに成功し、家族のもとに向かいました。

命からがら何日もかけてたどり着いた家は焼け落ち、家族はすでに殺された後でした。

マキシマスは長旅の疲れから、そのまま気絶してしまいます。

【承】グラディエーター のあらすじ②

ローマへの帰還

気を失っていたマキシマスが目を覚ますと、奴隷として商人に捉えられていました。

そして、剣闘士を育てるプロキシモに売られてしまいます。

剣闘士として地方でいくつかの実戦を交えたマキシマスは、プロキシモから剣闘士が自由を与えられる際、皇帝と謁見できると聞いて、マキシマスの中に復讐心が芽生えます。

マキシマスは真意を隠した上で自分も自由を得たいと告げ、プロキシモは民衆を味方につけるよう助言します。

そんなある日、マキシマスは剣闘士としてローマに戻ることになりました。

長らくコロッセウムでの剣闘は禁じられていましたが、コモドゥスが大会を再開させたのです。

その大会にマキシマスは出場することになりました。

しかし、マキシマスの剣闘士団はポエニ戦争ザマの戦いを模した闘技での「カルタゴ軍」役に駆り出されてしまいます。

十中八九が負け試合だと思われていましたが、マキシマスは将軍時代の経験を生かして剣闘士団を指揮し、「ローマ軍」役の敵を壊滅します。

本来はローマが勝利するはずなのに、民衆は怒るどころか圧倒的に不利な状態で勝った剣闘士団を讃え、歓声を上げます。

貴賓席でその様子を見ていたコモドゥスはマキシマスのいる剣闘士団に興味を持ち、会うことに決めました。

【転】グラディエーター のあらすじ③

再会

コモドゥスが近づいてきた時、マキシマスは落ちていた弓矢を手の中に隠してコモドゥスを暗殺しようとしますが、コモドゥスの甥ルキウスがコモドゥスの傍に居た事から、それができません。

時機を逸している内にコモドゥスはマキシマスに兜を外して本当の名を名乗る様に促します。

しかし、マキシマスは背を向けて立ち去ろうとしまいます。

コモドゥスは皇帝の命に背くなと告げ、再度兜を外す様に促します。

覚悟を決めたマキシマスは素顔を晒して向きかえり、「真の皇帝マルクス・アウレリウスの臣下、マキシマス・デシマス・メレディウス」と名乗のります。

死んだはずのマキシマスが目の前に現れコモドゥスは驚き、観衆のなかでクィントゥスに処刑を命じます。

しかし闘技場の英雄を殺そうとする皇帝を見た民衆は「殺すな」と連呼し、やむなくコモドゥスはマキシマスの処刑をやめました。

皇帝ですら、ローマの民衆の声に逆らう事はできないのでした。

コモドゥスは闘技場でマキシマスを殺すべく「ガリアの虎戦士」と謡われた剣闘士ティグリスとの試合を用意、加えて闘技場に虎使いを控えさせ、ティグリスに有利となるように仕掛けておきます。

しかしマキシマスはティグリスを破り、更に民衆の「殺せ」との叫びを受けてコモドゥスが処刑を命じると、わざとこれに反抗してティグリスを助けてしまいます。

民衆はマキシマスを賞賛し、コモドゥスの立場は危うくなります。

【結】グラディエーター のあらすじ④

反旗

コモドゥスの姉のルシッラの手引きで、元老院のグラックスとマキシマスは引き合わされ、マキシマスは元老院の手引きで、かつて指揮した軍団の元へ行き、軍を引き連れてローマに戻ってコモドゥスを討つ計画を告げます。

この計画を聞いたプロキシモは反対しますが、前皇帝を殺した男だと告げました。

一方、コモドゥスはこの動きを悟っていました。

コモドゥスは、わざとマキシマスや反対派を泳がせ、反乱を起こした直後に捕らえる計画を立てます。

計画は成功してグラックスとルッシラが捕らえられ、更にプロキシモが殺され、最後にはマキシマスも捕らえられました。

コモドゥスはマキシマスを処刑するため、闘技場での一騎討ちを決めました。

いよいよ、処刑当日。

コモドゥスは競技場に入る前に、マキシマスの腰にナイフを突き立てて傷を与え、クィントゥスに命じて甲冑で傷を隠させて出場させました。

試合が始まり、傷の苦しみから思うように戦えないマキシマスは苦戦を強いられますが、コモドゥスが持っていたナイフでコモドゥスの首を刺し、コモドゥスに仇を討つのでした。

しかし、腰を刺されていたマキシマスも絶命してしまいます。

その場にいた仲間や民衆にマキシマスの遺体は担がれて、競技場を後にしますが、コモドゥスの遺体は放置されました。

グラディエーター を観た感想

ラッセル・クロウが一番かっこよかった時期じゃないかと思います。

将軍役ははまっていて、あの低いハスキーボイス。

鍛え抜かれた体はかっこよかったです。

最後、マキシマスは死んでしまいますが、マキシマスが生き残ってローマを繁栄させていくという話も見てみたかったなと感じます。

コモドゥスは終始卑劣で、見ていて虫唾が走りました。

それを見事に演じきったのは、ホアキン・フェニックスですが、おそらく、まだホアキン・フェニックスが有名じゃない頃の映画で、若いのによく演じきったなといった感じです。

結局、彼はこの映画で知名度を上げて、今やアカデミー賞に輝くほどの役者に成長したので、これがターニングポイントだったのではないでしょうか。

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