映画「海街diary」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|是枝裕和

映画 海街diary

監督:是枝裕和 2015年6月に東宝から配給

海街diaryの主要登場人物

香田幸(綾瀬はるか)
しっかり者の長女。すずを引き取ると言い出す。

香田佳乃(長澤まさみ)
酒と男が好きな次女。

香田千佳(夏帆)
のほほんとしている三女。長女と次女の緩衝材役。

浅野すず(広瀬すず)
姉たちとは腹違いの妹。

海街diary の簡単なあらすじ

父が亡くなり腹違いの妹・すずを引きとった姉たち。

今まで自分の居場所が感じられなかったすずは、姉たちの優しさに鎌倉から離れたくないと感じ始めます。

姉たちもすずを通して、今まで知らなかったことが見えてくるのでした。

海街ダイアリーは、鎌倉の美しい四季を視覚と聴覚に訴えかけてきます。

血の繋がらない姉妹のハートフルヒューマンストーリーです。

海街diary の起承転結

【起】海街diary のあらすじ①

腹違いの妹・すず

真面目な長女・幸と自由奔放な次女・佳乃とのほほんとした三女・千佳は、自分達を捨てよそに家族を作った父が亡くなったと知らせを受け、葬儀に向かいます。

駅まで迎えに来てくれたすずは、三姉妹の亡くなった父の娘で、腹違いの妹でした。

葬儀の帰り際、父の遺品から写真を持ってきてくれたすず。

三姉妹は、父の世話を最期まで見てくれたすずに感謝します。

あまりにも頼りない義母の元にいるすずを不憫に思った幸は、すずに一緒に暮らそうと提案しました。

すずは、一つ返事で行きますと答えるのでした。

早速、鎌倉に越してきたすずです。

幸は、すぐにすずを佳乃と千佳と変わらない妹として接しました。

サッカー少女だったすずは、千佳の勤めるスポーツ用品店の店長にサッカーのジュニアチームに入ることを勧められます。

転校先の中学校で同級生の風太からオクトパスの入団用紙をもらい無事入団し、チームに馴染んで行きます。

一方、幸はおばから子供を育てるのは大変だと言われてさらに、すずは家庭を壊した人の娘なんだと現実を突きつけられるのでした。

【承】海街diary のあらすじ②

桜のトンネル

幸は看護師をしていて医師と不倫していました。

佳乃は信用金庫に勤めていてダメな年下男と付き合っていましたが、フラれてしまいます。

千佳は、スポーツ用品店に勤めていることもあり、サッカーをしているすずの世話をしていました。

すずは、三姉妹に圧倒されながらだんだんと鎌倉に慣れて行きました。

幸は、新しく出来るターミナルケアの棟に来ないか誘われます。

幸は、彼に相談しますがターミナルケアは死にゆく人を相手にする仕事だからツライとアドバイスしてくれました。

同じ職場で頼りになる一方、不安定な妻を突き放すことが出来ない彼との未来が見えない幸でした。

幸が家に帰るとすずが梅酒で酔っ払っていました。

日頃いい子のすずが、義母を悪く言っていてうっぷんが溜まっているようです。

しかし、それをキッカケに姉たちとも気さくに口をきくようになっていきます。

すずは、サッカー仲間と山猫亭でしらすトーストを食べます。

その味は、父との思い出の味でした。

すずは、風太に父と暮らしていた頃の話をします。

すずの寂しさを察した風太は、すずを自転車の後ろに乗せて桜のトンネルを通り抜けてくれるのでした。

季節は梅雨になりすずは、姉たちと梅酒を作るための梅仕事をします。

姉たちは、すずが梅仕事の即戦力なってくれて大喜びなのでした。

【転】海街diary のあらすじ③

母と14年ぶりの再会

14年会ってない母が、祖母の法事のため札幌から鎌倉に来てくれました。

母に会えて嬉しい佳乃と千佳とは反対に幸は母と確執があり、顔を合わせるなり感じの悪い対応をしてしまいます。

すずは、笑顔でいるものの自分の母が父を奪った事実が、居心地を悪くしていました。

法事が終わり、一息つくと母は、鎌倉の家を売ろうと急に言い出しました。

自分勝手な母に幸は、腹を立てまた言い合いになります。

すると母は、すずの前で「元はと言えばお父さんが女作って出て行ったから」と言ってしまいいたたまれない気持ちでその話を聞くすずでした。

その後、幸が作るシーフードカレーの手伝いをしながらすずは謝ります。

すずは、奥さんが居る人を好きになるお母さんは良くないと言うのでした。

その言葉は、不倫している幸の胸に響きます。

翌日、幸はお土産を渡して帰ろうとする母を追い、一緒にお墓参りに行くのでした。

幸は一度家に戻り、母に梅酒を渡して別れます。

幸は母に対する確執が少しだけ和らぐのでした。

【結】海街diary のあらすじ④

父が残してくれた大切な妹

四姉妹がお世話になっている海猫食堂のおばちゃんは、弟との遺産相続でもめていましたが、病気になりターミナルケアに行くためお店を閉めるといいます。

佳乃と信金の課長は、おばちゃんの為に遺書を作成しようと考えます。

幸は、不倫相手の彼に一緒にアメリカに行こうと誘われます。

それを知ったすずは、かつて不倫を悪く言ったことを気にするのでした。

そして、佳乃と千佳に幸のことを考えようと提案し、佳乃は、幸に私達は大丈夫だと背中を押すのでした。

しかし、幸はアメリカには行かずターミナルケアを引き受けることにしました。

すずは、ここ鎌倉にこのまま居ていいか悩みます。

今までも居場所がなく、自分が居るだけで周りの人を傷つけると思うと苦しくなると風太に話します。

風太はあえて見当違いに慰めてすずを和ませるのでした。

幸も悩んでいるすずの気持ちを酌んで、浴衣で花火をしたり、柱に身長を書き込んだりします。

さらに幸は、すずを連れて子供の頃父と行った鎌倉を見下ろせる丘に行き、お母さんともっと一緒に居たかったと泣くすずを抱きしめるでした。

海猫食堂のおばちゃんは、幸のターミナルケアを受け旅立ちました。

四姉妹は、葬儀の帰り浜辺に寄りすずを見つめながら姉たちは、ダメな父は実はは優しい人だったと感じるのでした。

海街diary を観た感想

すずを引き取った三姉妹の行動は衝動であり必然だったと思います。

子猫のようにかわいいすずを放っておけない気持ちと血の繋がりがそうさせたのだと感じました。

とくに幸が、すずを見る目がまるで我が子を愛おしむようです。

幸は、すずの不遇さをと自分を重ね、出ていった両親への愛憎をすずを可愛がることで昔の自分を肯定したように思います。

そして、風太がみせるすずに対するさりげない優しさに、とてもスマートなカッコよさを感じました。

中学生らしい純愛でこれから風太はきっとすずの大切な人になっていくのだろうと思います。

桜やセミの鳴き声など本当に鎌倉にいるような気分になれる映画です。

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