監督:ジョー・ジョンストン 2011年10月にパラマウントから配給
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーの主要登場人物
スティーヴ・ロジャース主人公。病弱だったが、正義感や優しさにあふれた内面を買われ、スーパーソルジャー計画の被験者となる。ヒーロー、キャプテン・アメリカとなって悪と戦う。ペギー・カータースティーヴの同僚の女性軍人。彼と恋仲になる。ジェームズ・バーンズスティーヴの親友でバッキーというあだ名で呼ばれる。優秀なスナイパー。フィリップス大佐スティーヴの上官。最初は体の弱いスティーヴを兵士に適さないと思ってたが、考えを改める。アースキン博士元ドイツ軍の科学者。スティーヴを見出した恩人。ヨハン・シュミット悪役。ナチス将校だが、同僚からも危険視される人物。
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー の簡単なあらすじ
アベンジャーズの物語はここから始まります。
病弱だが愛国心と正義感あふれる青年スティーヴ・ロジャースが、その素質を見込まれ、ある実験の被験者に。
超人的な兵士を生み出す、その計画は、一方で悪魔を生み出す危険もありました。
ドイツの軍人で科学者は実験の失敗で究極の悪人レッド・スカルとなります。
これに対抗できるのは超人となったスティーヴ、またの名をキャプテン・アメリカだけだったのです。
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー の起承転結
【起】キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー のあらすじ①
舞台は第二次世界大戦。
スティーヴ・ロジャーズは非常に強い愛国心と正義感を持ったアメリカ人の青年です。
ナチスが世界を蹂躙している現状で自分にもできることはないか、と入隊テストを何度も受けますが、そのたびに落とされます。
彼は生まれつき体がとても弱かったのです。
間違ったことは見過ごせない彼は映画館で態度の悪いチンピラに注意し逆に殴られてしまいます。
助けに入ったのは親友のバッキーでした。
「僕は自分で戦えたよ」というスティーヴに、バッキーは「お前は弱いくせに逃げないもやし野郎だな」と返すのでした。
出征が決まったバッキーは、テクノロジー博覧会にスティーヴを誘い羽目を外そうとします。
そこでも兵隊は募集していて、諦めらないスティーヴは申し込みます。
スティーヴを面接したのはアースキンという博士です。
アースキンはスティーヴに希望の光を見て、入隊を許可します。
一方、ナチスの将校ヨハン・シュミットが率いるドイツ軍がノルウェーに侵攻します。
古い教会に踏み込んだシュミットは、そこで不思議な物体を手に入れます。
四次元キューブと呼ばれるそれはシュミットが探しているものでした。
【承】キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー のあらすじ②
新兵の訓練が始まりましたが、虚弱なスティーヴには非常につらいものでした。
しかし、彼にはほかの兵士にはないものがありました。
ランニングの最中、ポールを見つけた教官は上の旗をとれば、車で送ってやると言います。
つるつるな表面のポールには誰も登れませんし、手を伸ばしても旗には届きません。
しかしスティーヴはポールの下の固定部分を外しました。
横に倒れたポールから旗をとったスティーヴはただひとり、車で帰れることができました。
彼は非常に機転がきくのです。
そしてもうひとつ上官を感心させたのは、ダミーの手りゅう弾を転がしたとき、誰もが一目散に逃げる中、スティーヴだけが覆いかぶさり、みなを助けようとしたことです。
スティーヴはアースキン博士が進めるスーパーソルジャー計画の被験者となります。
この実験を受けられるものの条件は勇気や正義感、高潔な精神を持っていることでした。
実はアースキンはドイツからアメリカに亡命する前にシュミットとこの研究を進めていました。
シュミットはスーパーソルジャーとなるための血清を打ちましたが、内面に悪意があったため、失敗したのです。
スティーヴの実験は成功し、見違えるような筋骨隆々な肉体となりました。
しかし、シュミットのスパイがその場に潜り込んでおり、施設は爆破、アースキンは殺され、スティーヴの怒りが爆発します。
スパイを追跡し、追いつめますが、スパイは自決します。
【転】キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー のあらすじ③
アースキンが亡くなった今、新たなスーパーソルジャーを生み出す実験はできなくなりました。
ただ一人のスーパーソルジャーとなったスティーヴはアメリカ軍のシンボル「キャプテン・アメリカ」として慰問のキャンペーンをさせられます。
イタリアでアメリカ軍の駐屯地を訪れた時、待っていたのは歓迎ではなく嘲笑でした。
スティーヴは落ち込みます。
そんな矢先、親友のバッキ—が捕虜になったと報せを受けます。
居ても立っても居られないスティーヴは単身、収容所に乗り込み、大勢の敵兵と戦って、バッキーや他の捕虜たちとともに帰還します。
そして脱出する際にシュミットと対面しました。
人工皮膚のマスクを脱いだ素顔は髑髏のような顔立ちに赤い肌の異様なものでした。
シュミットはナチスの枠を超えて新たな組織「ヒドラ」を作り出し、そのリーダーとなって世界を支配する野望を抱きます。
自信を取り戻したスティーヴは名うての兵士たちと部隊ハウリング・コマンドーを結成します。
メンバーはクセモノぞろいでしたが、それぞれが一流の腕の持ち主でした。
もちろんバッキーも一緒です。
部隊は次々とミッションを成功させていきます。
【結】キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー のあらすじ④
次の任務はシュミットに協力している科学者ゾラを捕まえることでした。
ゾラの乗っている列車に侵入しますが、反撃され、バッキーは列車から落ち、行方不明となってしまいます。
スティーヴは悲しみを胸にヒドラを倒すと誓います。
ゾラから聞き出した計画は、四次元キューブを使った超兵器で世界各地を攻撃するということでした。
真正面から基地に突入したスティーヴは捕まりますが、それは彼を囮にした作戦でした。
スティーヴの仲間たちが次々と駆け付け基地は陥落します。
しかしシュミットは爆弾を搭載した飛行機で飛び去り、スティーヴは追いかけます。
飛行機に乗り込んだスティーヴ、シュミットとの一対一の対決が始まります。
超人同士の戦いは熾烈を極めます。
その最中にキューブが暴走し、光を浴びたシュミットは異次元へと飛ばされます。
スティーヴは自分の力では飛行機を止められないと悟り、北極海へと突っ込むのでした。
戦争は連合軍の勝利で終わりましたが、どんなに探してもスティーヴの遺体は発見されませんでした。
それから70年後、なんとスティーヴは生きていました。
氷漬けとなっていたところを秘密組織シールドに回収され、治療を受けていたのです。
目を覚ましたスティーヴは、思わず部屋を飛び出しますが、目の前のニューヨークは自分の住んでいた場所とは様変わりしていました。
戸惑うばかりのスティーヴにニック・フューリーという男が近づき、ヒーローチーム“アベンジャーズ”の話を持ち掛けます。
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー を観た感想
アベンジャーズ最初のヒーローは少しレトロなタッチで描かれます。
アメコミーヒー映画というよりは戦争映画、もしくはインディジョーンズのような冒険活劇のような雰囲気があります。
同じ監督で「ロケッティア」という作品がありますが、それに近いです。
アクション映画でありながら、スティーヴの人間的な魅力、そして成長が非常にじっくりと丁寧に描かれています。
キャプテン・アメリカとしての活躍は映画の後半になってから、ダイジェスト風に見せているのが物足りない気もします。
しかし、クリス・エヴァンスのイケメンぶりをそれを帳消しにしています。
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