「シン・ゴジラ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|庵野秀明

シン・ゴジラ

監督:庵野秀明 2016年7月に東宝から配給

シン・ゴジラの主要登場人物

矢口欄堂(長谷川博己)
内閣官房副長。巨大不明生物特設災害対策本部事務局長兼務。ゴジラを倒すべく作戦を発案者。

赤坂秀樹(竹野内豊)
内閣総理大臣補佐官。矢口とは旧友であり、たびたび助言をする。

カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)
アメリカ大統領から派遣されたエージェント。未来の大統領を目指す。

シン・ゴジラ の簡単なあらすじ

東京湾で、原因不明の、アクアトンネル浸水事故が起こります。

総理大臣の元、閣僚による緊急会議が開かれました。

内閣官房副長官の矢口欄堂は、未知の海底生物によるものだと発言しますが一蹴されます。

しかしその後、未知の生物が海上に現れ、上陸します。

慌てて対策を練る政府でしたが、その間に町は破壊されていきます。

自衛隊による攻撃にもびくともせず生物は進化をとげる。

その生物は放射性物質を含んでおり、ゴジラと呼ばれます。

もはや米軍による核攻撃しかない瀬戸際、欄堂の考えた作戦が実行されます。

無事にゴジラの動きを封じ込めることが出来るのか。

日本の未来をかけて、対決が始まります。

シン・ゴジラ の起承転結

【起】シン・ゴジラ のあらすじ①

未知の巨大生物出現

京湾海上に浮かぶトレジャーボートが揺れ、突然爆発します。

同時にその直下のアクアトンネルで浸水事故が起こります。

アクアラインは通行止めになり、多くの人が、海ほたるパーキングから避難します。

総理大臣はじめ閣僚らは会議を行い、原因は海底火山活動であると断定します。

違和感を感じた矢口欄堂内閣官房副長は、原因は海の生物による可能性があると申し出ました。

しかし一蹴され、赤坂秀樹内閣総理大臣補佐官から、意見して事を荒立てないように忠告されます。

しかしテレビでは、海から突き出る巨大な尻尾が放送され、海洋生物の可能性が高まります。

想定外の出来事に政府は戸惑い、対策がまとまりません。

そうこうしているうちに、生物は湾内に向かい上陸し、大田区から品川建物を破壊しながらハイブリッド進みます。

政府は避難指示が出せず、国民に自主避難をまかせます。

側近らが総理に決断を促し、ようやく緊急事態宣言が出されました。

自衛隊による、初の武力行使が始まります。

【承】シン・ゴジラ のあらすじ②

生物の変態

急に生物が進行を止め、立ち上がります。

そしてより一層巨大化し直立二足歩行になります。

自衛隊はヘリコプターを使って、攻撃しようとしますが、避難が遅れている住民が発見され、中止になります。

そのうち、生物は方向を変えて、再び東京湾へと戻っていきました。

矢口は被害現場で亡くなった人たちに、手を合わせます。

政府はいつどこに現れるか分からない生物への対策を立てるために、巨大不明生物特設災害対策本部を設置します。

矢口らは、つわものたちによる対策本部を立ち上げ、独自に調査、対策を練り始めます。

そのころ、巨大生物が放射性物質を含んでいることが判明します。

アメリカは米国エージェントのカヨコを派遣し、情報を伝えます。

実はこの巨大生物は昔から海底に棲息していたが、放射性物質の海洋投棄により適応進化した「ゴジラ(GODZILLA)」でした。

ゴジラを研究していた教授が残した資料から、ゴジラは体内に原子炉システムがあり、そこからエネルギーを得るため、血液の循環を冷却すれば活動が停止するであろうと予測されました。

そして、大量の血液凝固剤をゴジラに投与させる「矢口プラン」を計画します。

【転】シン・ゴジラ のあらすじ③

ゴジラの生態

進化して巨大化したゴジラが、鎌倉に出現します。

二足歩行により、町は破壊され、人々は逃げ惑います。

ゴジラが都内へ近づいているため、再び自衛隊による攻撃が始まりました。

ヘリコプターや飛行機によるミサイルでの空爆を行いますが、着弾するもののゴジラには何の被害もありません。

口から放射性物質を含んだ火を吐き、背中から光線を出して、飛行機を打ち落とします。

辺り一面火の海となり、甚大な被害が出ました。

いよいよ都内に侵入したため、官邸は退避することになりますが、ゴジラの攻撃により、総理大臣を乗せたヘリコプターは打ち落とされ、政府は壊滅状態になります。

散々あばれたゴジラはエネルギーを消費し、動作を停止しました。

生き残った政府関係者らは、新内閣を立ち上げ、サンプルを集めゴジラの情報を得ようとします。

アメリカの協力により、ゴジラの性質が明らかになってきました。

接近するものはすべて攻撃するレーザーのシステムを備えていること、進化を繰り返していずれは世界へも飛んでいけるようになる可能性があることが分かりました。

2週間後にはゴジラは再び動き出すことが予測され、国連はゴジラ駆除のため核攻撃を行うことを宣言します。

しかし核攻撃を行えば、東京は壊滅、放射能汚染の拡大、ましてやゴジラは核により進化を遂げる可能性もあります。

先に矢口プランを実行させるため、「ヤシオリ作戦」と名付け、作戦は決行されるのです。

【結】シン・ゴジラ のあらすじ④

ヤシオリ作戦決行

被爆の可能性がある自衛隊員に対して、矢口は自ら日本の未来を託して、頭を下げます。

そして、いよいよ作戦が始まりました。

無人運転の電車を多数爆破させ、ゴジラを足止めします。

そして無人飛行機による攻撃でゴジラを活動させエネルギー消費を試みます。

ゴジラは大量の火を吐き、尻尾からも光線を出して、次々とビルを破壊しました。

再び周りのビルを爆破させ、瓦礫によりゴジラを転倒させます。

そこへポンプ車を送り込み、口から血液凝固剤を注入しました。

一度は動き出したゴジラも、2度目の投与により動きが停まりました。

ゴジラの凍結に成功したのです。

そして国連からの核攻撃も阻止されました。

その後、汚染された東京の放射性物質半減期が、短いことが分かり、復興への希望も見え始めました。

矢口らは複雑な思いを抱きながらも、はるか遠くに停止しているゴジラを見ています。

その凍結して停止したゴジラの尻尾には、人型のようなエイリアンにも見える物体が一体化してこびりついていました。

シン・ゴジラ を観た感想

あまり死を感じさせる描写が無いパニック映画だと思いました。

印象的なのは、ゴジラの進化と圧倒的な大きさです。

ゴジラは映画館で見るべきです!ゴジラに対する作戦が遅々として進まず、早く緊急事態宣言が出せない場面は、今回のコロナの安倍首相の動きとかぶっていて、複雑な思いでした。

いつも悪者のゴジラですが、人間が作り出した放射性物質により生まれて進化しているため、憎めません。

むしろミサイルにやられて鳴いたり、爆破したビルにつぶされたり、最後には凍結させられたりと、何だかかわいそうになってきました。

劇中の市川さんのセリフ「ゴジラより怖いのは、私たち人間ね」これは、映画のすべてを物語っていると思いました。

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