監督:ウェスアンダーソン 2018年5月に20世紀フォックスから配給
犬ヶ島の主要登場人物
小林アタリ(コーユー・ランキン)
小林市長の甥、12歳の少年。愛犬スポッツの飼い主。
小林市長(野村訓市)
メガ崎市を取り仕切る市長。
スポッツ(リーヴ・シュレイバー)
アタリの元護衛犬で、犬ヶ島へ追放される。
レックス(エドワード・ノートン)
5匹の犬軍団の実質のリーダー格。
ナツメグ(スカーレット・ヨハンソン)
犬ヶ島でのヒロイン的存在の美人犬。
犬ヶ島 の簡単なあらすじ
近未来の日本、ウニ県メガ崎市では、「ドッグ病」という新型犬インフルエンザが蔓延します。
渡辺教授を代表とする研究チームは、治療薬の開発に精を尽くしますが、人々への感染を恐れた小林市長は、「全ての犬を犬ヶ島へ追放する」と発表し、日本中の犬がゴミの埋め立て地で作られた犬ヶ島へと送られることになります。
愛犬スポッツも犬ヶ島へ追放されてしまったと知った12歳の少年アタリは、1人でスポッツを助けに行きます。
勇敢で個性豊かな5匹の犬たちの協力のもと、アタリは大きな敵に立ち向かい、スポッツを探す旅が始まるのでした。
犬ヶ島 の起承転結
【起】犬ヶ島 のあらすじ①
その昔、犬が嫌いな小林一族と犬の間で、戦争がありました。
少年侍は、戦に参加し、犬を守る為、小林一族の長の首を取りますが、戦に勝てなかった犬達は人間に服従されられる事になり、少年は伝説の侍として語り継がれ、小林一家はその後も犬を旧敵として決して許さないのでした。
それから長い月日が経ち、近未来の日本では、ウニ県メガ崎市で、「ドッグ病」という新型犬インフルエンザが蔓延します。
渡辺教授を代表とする研究チームは、ドッグ病に対する治療薬の開発に精を尽くしますが、人々への感染を恐れたメガ崎市の小林市長は、「全ての犬を犬ヶ島へ追放する」と発表し、日本中の犬がゴミの埋め立て地で作られた「犬ヶ島」へと追放されます。
小林市長の甥での12歳の少年アタリは、孤児となった後、小林市長の養子になりました。
愛犬であり親友でもあるスポッツが、「犬ヶ島」へ追放されてしまったと知ったアタリは、スポッツを助け出す為に小型プロペラ機を盗んで、1人で、「犬ヶ島」へ乗り込むのでした。
【承】犬ヶ島 のあらすじ②
捨てられた犬達の怒りと悲しみと飢えに満ちた、「犬が島」では、5匹の犬にスポットが当てられます。
かつて豪邸で飼われていた人懐こいレックス、ドッグフードのCM界で有名なタレント犬のキング、高校野球強豪チームのマスコット犬だったボス、健康管理に気を使ってくれる女主人に飼われていたデューク、そして、逞しい野良犬のチーフです。
そんな個性溢れる5匹の前に、「犬ヶ島」へ不時着したアタリが現れます。
レックス達に気付いたアタリがスポットを探しに来た事を説明をしますが、犬達には人間の言葉が理解出来ません。
そこでアタリは絵を使って、スポッツを探している事を伝えると、スポッツに見覚えのあった犬達は、スポッツの居場所へアタリを連れて行きます。
スポッツはケージに入れられたまま白骨化していました。
ショックを受けたアタリは、自分が事故で両親を亡くし、小林市長に引き取られた時に、護衛犬としてやってきたスポッツを思い出します。
スポッツが翻訳機を使って、「あなたの安全を末永く守ります。」
と誓ったときから、お互い種を越えた厚い友情が芽生えていたのでした。
アタリは気を落としながら、犬ヶ島を去ろうとしますが、ケージの中の犬が、よく見るとスポッツではなくスポーツという名札を付けた違う犬だと気付いたレックス達は、慌ててアタリを止めます。
どこかでスポッツが生きていると信じたいアタリは、スポッツを助る為、5匹の犬達と共に旅を続ける事を決意します。
【転】犬ヶ島 のあらすじ③
そんな中、犬ヶ島の上空に、支庁からのドローンが現れます。
ロボット犬も駆けつけ、アタリを連れ戻す為、犬達に襲いかかります。
レックス達はアタリを助ける為に戦い、野良犬のチーフの活躍もあり、どうにか勝利します。
しかし、監視カメラで一部始終を見ていた小林市長は、アタリが5匹の犬達に誘拐されたと発表します。
アタリはそんな市長に対抗して、絶対にスポッツを探し出すと決意するのでした。
レックスはそんなアタリとスポッツの固い絆に感動し、アドバイスをもらう為、伝説の予言犬ジュピターとオラクルを訪ねることを提案します。
人間に愛されたことのない野良犬のチーフは反対しましたが、その夜、元ショー犬の美しいナツメグに出会い、一目惚れします。
ナツメグは、華麗な曲芸を披露し、ナツメグに「アタリを助けてあげて」と言われたチーフは、スポッツ探しに協力することにするのでした。
翌日、ジュピターとオラクルに会いに行ったアタリと犬達は、スポッツの居場所を訪ねると、犬喰い族に捕らえられている可能性があると予言し、アタリに旅を続けよとアドバイスし、アタリ達は犬喰い族のもとへ向かう事を決意します。
その頃、メガ崎市では、小林政権を批判していた渡辺教授がドッグ病の治療薬を完成させます。
しかし、小林市長は、治療薬に関する全ての資料を抹消し、渡辺教授は軟禁され、犬たちを永久に追放する事を決意します。
そんな中、犬愛護活動家であり学生新聞を作るヒロシと交換留学生のトレイシーがは、その陰謀を嗅ぎつけ調査を始めるのでした。
【結】犬ヶ島 のあらすじ④
渡辺教授が自殺したことを知った犬愛護活動家のトレイシーは、小林市長に疑惑を感じ、渡辺教授の助手ヨーコ・オノのいるバーへと向かいます。
渡辺教授の死に対する悲しみから酒に溺れるヨーコは、渡辺教授の暗殺説を知り、隠していた最後の治療薬をトレイシーに託します。
引き続き、犬ヶ島ではスポッツを探すアタリと犬たちでしたが、思わぬアクシデントでアタリとチーフは他の犬達とはぐれてしまいます。
初めはアタリに心を開かないチーフでしたが、だんだんと2人の距離は縮まり、アタリは持っていた犬用のシャンプーで汚れたチーフを洗ってあげます。
すると、真っ黒だったチーフは実は斑点のある白い犬種であったことが分かり、その姿はスポッツにそっくりでした。
アタリは、スポッツとチーフが兄弟ではないかと考えます。
再び、レックス達と合流したアタリは、ついに犬喰い族の元へ到着します。
しかしそこには、小林市長が送り込んだ捜索隊とたくさんのロボット犬が待ち構えていたのでした。
そして翻訳機から、音を拾ったアタリは、スポッツに話しかけます。
聞こえますと応答したのは、あのスポッツでした。
そして数匹の犬と一緒に現れたスポッツは、ロボット犬を倒し、アタリを助けます。
犬ヶ島に追放されたスポッツは、犬喰い族の元でリーダーとなり、ペパーミントという雌犬と出会い家族を作っていました。
家族の為にもうアタリの護衛犬は出来ないと言います。
そしてスポッツはチーフと生き別れの兄弟だと打ち明け、アタリはチーフを大切にすることを約束し、チーフが代わりにアタリの護衛犬になる事になるのでした。
メガ崎市では市長選挙が行われ、アタリの訃報とともに小林市長が再び市長の座に就こうとしていました。
しかし、真実を伝えるため島を抜け出す事に成功したアタリと犬達は会場へ乗り込み、血清を持ってきたトレイシーと市民へ真実が伝えられ、メガ崎市は再び平和を取り戻すのでした。
犬ヶ島 を読んだ読書感想
※文体は「です・ます」調に統一して下さい。
====================大好きなウェスアンダーソン監督の世界観が、アニメーションとして見事に表現されている大好きな作品です。
映像の美的センスも素晴らしく、ユーモアあり、涙あり、考えさせられるテーマもあり、おもしろい映画でした。
近未来の日本を舞台に、少年アタリと個性豊かな犬達が、スポッツを救う為にみんなで力を合わせて、大きな力に立ち向かう姿はとても勇敢で感動しました。
ハリウッドでも活躍する豪華キャストによる、声優もぴったりで、犬の仕草や人間のような表情もリアルでとてもおもしろかったです。
少年アタリとスポッツの固い絆にも感動しました。
心に残る愛に溢れた素敵なアニメ映画でした。
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