映画「塔の上のラプンツェル」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|バイロン・ハワード

映画「塔の上のラプンツェル」

監督:バイロン・ハワード 2011年12月にディズニースタジオから配給

塔の上のラプンツェルの主要登場人物

ラプンツェル(中川翔子)
今作のプリンセス。長い髪を持つ少女。塔に閉じ込められており、外に出たことが一度もない。

フリン・ライダー(畠中洋)
大泥棒。ティアラを盗み出して国に追われている。ラプンツェルのランタンを見たいという夢を叶えるため旅に付き合う。

マザー・ゴーテル(剣幸)
ラプンツェルの育ての親。髪の癒しの力を求めてラプンツェルを塔に閉じ込めている。

パスカル(フランク・ウェルカー)
ラプンツェルと一緒にいるカメレオン。基本は話せないが、とても表情豊かでラプンツェルのことが好き。

塔の上のラプンツェル の簡単なあらすじ

ラプンツェルは塔に閉じ込められていて、外に出たことが一度もありませんでした。

どうしてもランタンの光が見たいと思ったラプンツェルは、フラン・ライダーという大泥棒を脅して、外の世界へと飛び出します。

大冒険の果て、2人は国と出生の真実を知ることになります。

旅の中で愛を育んだ2人は、命の危険を乗り越えてめでたく結ばれるのでした。

塔の上のラプンツェル の起承転結

【起】塔の上のラプンツェル のあらすじ①

閉じ込められたプリンセス

国の王女であるラプンツェルの長い髪には、特別な癒しの力がありました。

まだ幼いラプンツェルは、若さを欲するマザー・ゴーテルによって誘拐され、塔の中に閉じ込められてしまいます。

本当は国のお姫様であるラプンツェルは、真実を知らないまま育ちました。

純真なラプンツェルは、外の世界は恐ろしい、というマザー・ゴーテルの言葉を疑うことはありませんでした。

ラプンツェルは毎日を塔の中で過ごし、裁縫やお絵かきを楽しんでいましたが、祭りの日に空に浮かぶランタンを見てみたいという夢がありました。

そのランタンとは、王と王妃が、娘が目印に戻ってこれるようにと、毎年ラプンツェルの誕生日に飛ばしていたものでした。

幼少期の記憶がないラプンツェルですが、塔から見えるランタンには心惹かれていたのです。

ラプンツェルの、塔の外に出たい、という気持ちは日に日に増していきました。

マザー・ゴーテルを実の母だと思っているラプンツェルは、何度も交渉しますが、なんとしても髪を守りたいマザー・ゴーテルは聞き入れません。

怒られたラプンツェルは言いつけを守り、塔の中で一人寂しく日々を過ごすのでした。

【承】塔の上のラプンツェル のあらすじ②

大泥棒との出会い

王女のティアラを盗み出した大泥棒、フリン・ライダーは国を追われ、森の中を逃げているところでした。

逃げた先に見つけた塔を登り、一息付こうとしたところでラプンツェルに出会います。

外の人間は怖いのだと教わっていたラプンツェルは、フライパンでフリン・ライダーの頭を殴りつけて気絶させました。

荷物の中からティアラを見つけたラプンツェルは、いいことを思い付きます。

それは、ティアラを交渉材料にして、フリン・ライダーに塔の外まで連れ出してもらうというものでした。

灯りが現れる場所まで案内して、塔まで送り届けてくれたら、ティアラを返す、というラプンツェルの提案を、フリン・ライダーは渋々と言った様子で受け入れます。

偶然の出会いから、2人の旅は始まったのでした。

塔から飛び出して、初めて降りる外の世界に感動するラプンツェル。

フリン・ライダーは世間知らずなラプンツェルの言動に不安になり、何度も塔の上に帰そうとしますが、ラプンツェルのランタンを見たいという意思はとても固いものでした。

その少し後、帰宅したゴーテルはラプンツェルがいなくなったことに気が付き、怒りで肩を震わせながら2人の捜索を始めます。

【転】塔の上のラプンツェル のあらすじ③

旅を邪魔するもの

フリン・ライダーは世間知らずのラプンツェルをよく思っていませんでした。

そのため、塔に帰らせようとして荒くれ者ばかりの酒場に連れて行きます。

ですがフリン・ライダーの予想に反して、ラプンツェルは持ち前の明るさで酒場のみんなと仲良くなってしまうのでした。

ランタンを見るためには王国に行かなくてはなりませんが、フリン・ライダーは、ティアラを盗んだ指名手配犯です。

行く先々で追っ手が現れ、2人は何度も捕まりそうになります。

国の衛兵や、警護隊長の馬であるマキシマス、マザー・ゴーテルの指示で動く兄弟に追われながら、ラプンツェルとフリン・ライダーは力を合わせて、何度もピンチを乗り越えて行きます。

旅の途中、フリン・ライダーはユージーン・フィッツハーバートという本名を、ラプンツェルは髪の秘密を打ち明けました。

順調に愛を育んだ2人は、王国の祭りを楽しみ、夜にボートに乗って灯りを飛ばします。

長年の夢を叶えたラプンツェルは、フリン・ライダーにティアラを返すのでした。

旅を経て改心したフリン・ライダーは大人しくティアラを返しに行きますが、マザー・ゴーテルの罠に嵌められてしまい、ラプンツェルは塔へと戻されてしまいます。

【結】塔の上のラプンツェル のあらすじ④

ラプンツェルと沢山の愛

フリン・ライダーは裏切った、というマザー・ゴーテルに、不信感を持つラプンツェル。

しばらくは塔の中で過ごしていましたが、壁に描いた絵が王国の紋章に似ていることから、自分の出生の秘密に気がつきます。

ラプンツェルは強く反発しますが、本性を現したマザー・ゴーテルに鎖で繋がれてしまうのでした。

その頃、フリン・ライダーはマザー・ゴーテルによって牢屋に捉われていました。

仲間たちに助けられたフリン・ライダーは急いで塔へと向かい、ラプンツェルを救おうとします。

追い詰められ、ピンチとなったマザー・ゴーテルは、フリン・ライダーをナイフで刺します。

愛する人が傷付き倒れるのを見て、ラプンツェルは青ざめます。

あなたについていくから、髪の力で助けさせて、とマザー・ゴーテルに懇願しますが、フリン・ライダーはそれを防ぐために、落ちたガラスの破片でラプンツェルの長い長い髪を切ってしまいました。

癒しの力がなくなり、急速に老化したゴーテルは塔から転落し、灰となって消えていきます。

そのまま息絶えてしまったフリン・ライダーを抱きしめて、ラプンツェルは一人泣きじゃくりました。

しかし、涙が落ちた瞬間、涙の力で奇跡が起きて、フリン・ライダーは目を覚ましたのでした。

その後、ラプンツェルは無事に、王と王妃に再会します。

実の両親と愛を確かめ合ったラプンツェルは、フリンと結婚して国の女王となり、末長く幸せに過ごしたのでした。

塔の上のラプンツェル を観た感想

ディズニー初の3D作品であるラプンツェルですが、公開から10年以上が経つ今でも色褪せない名作です。

ストーリーやアクションも繊細に描かれ、ころころと変わるラプンツェルの表情が魅力的な作品となっています。

映像は今見ても充分綺麗で美しく、ランタン祭りのシーンでは必ず泣いてしまいます。

無邪気で天真爛漫なラプンツェルと、クールで飄々としているフリンがお互いに影響しあい、愛を育んでいく様子も感動的です。

ラプンツェルは、現代の人たちが忘れてしまった「当たり前の幸せ」を教えてくれる作品でもあります。

子供から大人まで、多くの人が楽しめるディズニーの名作です。

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