監督:フランクダラボン 1994年10月にコロンビアワーナーから配給
ショーシャンクの空にの主要登場人物
アンディ(ティム・ロビンス)?
主人公。優秀な銀行員だったが、妻殺しの罪でショーシャンク刑務所に送られる。
レッド(モーガン・フリーマン)?
もう1人の主人公。長い間服役している囚人。アンディと意気投合する。
ノートン(ボブ・ガントン)?
卑劣な刑務所長
ショーシャンクの空に の簡単なあらすじ
銀行員だったアンディは、無実を訴えるも妻殺しで終身刑に処されました。
ショーシャンク刑務所で長いこと服役し、調達屋だったレッドと仲良くなりました。
過酷な刑務所生活に耐える中で、アンディは持ち前の経理の知識を用いて刑務官の相続問題を解決し、刑務官や仲間の受刑者からも一目置かれる存在となりました。
卑劣なノートン所長は、私腹を肥やすためにアンディを利用していました。
妻殺しの真相を語る新入りの不可解な死や刑務所の不正を知るアンディは、約20年に渡る脱走計画を実行し、成功するのでした。
不正は明るみになり、仮出所していたレッドと再開し抱き合うのでした。
ショーシャンクの空に の起承転結
【起】ショーシャンクの空に のあらすじ①
1947年、妻とその愛人を撃ち殺したとして終身刑に処された優秀な銀行員アンディは、無実を主張するもショーシャンク刑務所での服役を命じられました。
そこでは刑務官からの過剰な暴力によって受刑者が亡くなったり、同じ受刑者で暴力的なボグズ一味からの性的暴力といった地獄のような生活が待っていました。
精神的にも肉体的にも追い詰められていたアンディはボロボロになりながら作業をこなしていくのでした。
そんな状況で誰にも話しかけず、仲間もいなくて、孤立していました。
そんな新入りアンディを見ていたのがレッドでした。
レッドは改心したと主張しましたが、何度も仮出所を却下されて、もう塀の外に出ることはできないのかと落胆していました。
アンディはそんな古株で調達屋レッドに話しかけ、趣味の鉱物を採集するための小さなハンマーを調達するように頼むのでした。
そこから2人の友人関係が始まりました。
これはアンディの20年という長期に渡る脱走計画の始まりでもありました。
【承】ショーシャンクの空に のあらすじ②
刑務所で生活を送っていたアンディ達に、屋根の修理のボランティアを募集するという知らせが舞い込んでくる。
刑務官を買収していたレッドとその仲間は、無事に作業員になります。
作業をしていると、厳しい刑務官ハドリーが遺産相続で悩んでいるという話を小耳に挟む。
アンディは銀行員時代に身に付けた経理の知識で問題を解決する見返りに、仲間達にビールを与えるように提案しました。
ハドリーは条件を飲み、仲間達からは尊敬の眼差しが注がれました。
刑務官達からも一目置かれるようになったアンディは、その後ボブスから大怪我を負わさてしまいました。
しかしボブスは刑務官から必要以上の暴力を受けて刑務所から去りました。
その結果、アンディを襲う者はいなくなっていました。
一方で刑務官達の税務処理などの問題を次々と解決していき、アンディへの信頼は上がっていきました。
刑務所内の役目として、図書館係に配置されたアンディは、50年以上服役しているブルックの助手となり、図書館を有用に使うために図書館への予算をもらえるように州議会に毎週手紙を書き続けました。
そんな中で、仮出所が許可されたブルックスでしたが、塀の外の世界をほとんど知らない彼には、社会に馴染むことが出来ずに自殺してしまいます。
その知らせを受けたアンディやレッドは悲しむのでした。
議会への手紙が実を結び、本の寄付がなされた結果、「ブルックス記念図書館」として囚人達の教育の場となるのでした。
【転】ショーシャンクの空に のあらすじ③
所長は、社会貢献として囚人を塀の外で働かせるようになりましたが、その裏では刑務所の囚人達に仕事を取られた会社から賄賂を受け取り、仕事を譲ってあげるという闇の面がありました。
所長は不法に蓄えた財産をアンディに頼んで、「ランドール・スティーブンス」という口座を作り、隠してもらっていました。
そんな中、新たな囚人達が入ってきて、その中にトミーという若者がいました。
彼はアンディやレッド達と仲が良くなり、更生を望んでいたトミーはアンディの指導の下、図書館で高卒資格獲得に向けて勉強を始めました。
トミーはアンディの過去を知っていくなかで、アンディが冤罪であったと言える情報を伝えました。
アンディは再審を所長に要求しますが、不正を知っているアンディを放すわけはありませんでした。
トミーが厄介な存在であると思った所長は、トミーを脱走を図ったとして射殺してしまいました。
また所長は、無実を訴えるアンディの心を折るために長期間に渡って、懲罰房に入れてしまいます。
【結】ショーシャンクの空に のあらすじ④
アンディは再び不正経理に携わるために懲罰房から出てきましたが、レッドにメキシコのジワタネホという地名の話をしたり、いつもと違う様子だったのでレッド達は不安になりました。
嵐の晩の翌朝、アンディの姿は消えており、囚人部屋にかかっているポスターの裏には大きな穴が空いていました。
アンディはついに脱走を成し遂げ、すぐに「ランドール・スティーヴンス」として銀行に立ち寄り、これまで不正に蓄えていた所長のお金を全て引出しました。
同時に刑務所内の不正を告発しました。
その告発によって、刑務所には警察が急行し、暴力的な刑務官ハドリーは逮捕され、追い詰められた所長は自らのピストルで自殺してしまいます。
その騒動の後、レッドは遂に仮出所の許可が与えられます。
塀の外に出たレッドを待ち受けていたのは、ブルックスが体験したように馴染むことのできない社会でした。
しかし、レッドはアンディから聞いたジワタネホの話を思い出します。
アンディを信じて、ジワタネホに向かったレッドの目の前にはいたのは、海辺で自由に暮らすアンディでした。
再開を喜ぶ二人は抱き合いました。
ショーシャンクの空に を観た感想
名作と名高い「ショーシャンクの空に」です。
単なる脱走物語ではなく、どんな環境に置かれても希望を捨てることはせずに、計画的に信頼を獲得し、諦めない様子がよく描かれています。
またこれまでに身につけた武器(アンディにとっては経理)をふんだんに使って、自ら行動して、道を切り開いていく様子にも勇気づけられます。
一方で、塀の中しか知らない囚人達の社会に出てからの苦難も描かれているので社会的にも考えさせられる部分もあります。
作中では、アンディが有罪か無罪かは明言されていませんが、自分は無実だとして自由を勝ち取った姿にはスカッとさせられます。
希望を捨てないという簡単そうで難しいことの大事さに気付かされる作品です。
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