監督:クリス・ヌーナン 1996年3月にUIPから配給
ベイブの主要登場人物
ベイブ(クリスティーン・カヴァナー:声)
子豚
アーサー・ホゲット(ジェームズ・クロムウェル)
ベイブの飼い主
エズメ・ホゲット(マグダ・ズバンスキー)
アーサーの妻
ベイブ の簡単なあらすじ
平凡な子豚の成長ストーリー子豚のベイブは無口で風変わりな男性にもらわれたことによって、農場の仲間と触れ合いながら成長していく姿が描かれています。
アカデミー賞にもノミネートされており、アニマトロニクスなど特殊効果が駆使されており、視覚効果賞を受賞しました。
他にもいろいろな賞を受しており、思わず子豚に感情移入してしまうストーリーです。
ベイブ の起承転結
【起】ベイブ のあらすじ①
養豚場で生まれたベイブは母親と離れ離れになってしまい、寂しさのあまり泣いていました。
たくさんある子豚の中からベイブはある農村で実施されている、子豚の体重あて景品として選ばれます。
そこへ農場主であるアーサー・ホゲットがやって来て、彼はベイブとと運命的な出会いの機会を得ることができました。
ベイブはアーサーの家に連れて来られ、心優しい牧羊犬のフライや厳格な牧羊犬のレックスなどと知り合うようになります。
アヒルのフェルディナンドなど農場の仲間と出会ったベイブは、いろいろと目をかけてくれるフライを新しい母親として慕うようになりました。
ある日フライとレックスの子供と遊んでいたベイブは、小屋に迷い込んでしまいます。
そこでベイブは年寄りの羊のメーと出会いますが、彼女から犬は血に飢えた狼だと聞き、フライやレックスら牧羊犬が牧場でいったい何をしているか疑問を抱くようになりました。
ベイブは好奇心は高まり、いろいろと知りたくなっていきます。
【承】ベイブ のあらすじ②
クリスマスイブにアーサーの妻エズメ・ホゲットは、ディナーの準備をしていました。
ベイブを丸焼きにして、みんなで食べようと夫のアーサーに提案します。
しかしアーサーはかわいいベイブを殺すことに気が進まず、結局ベイブは生かされることになり、代わりにアヒルがオレンジ焼きになりました。
仲間のアヒルをオレンジ焼きにされたフェルディナンドは、慌てて農場を逃げ出します。
ベイブはその手助けを行ない、気になっていた牧場にこっそり忍び込みました。
そこでは泥棒たちがアーサーの飼っている羊たちを捕まえようとやっきになっており、ベイブは泥棒が飼っている犬に追いかけられてしまいます。
ベイブはフライのところへ急いで走り、フライたちの活躍もあって羊が全員捕まることを防止することができました。
ベイブのこの勇敢な行動がきっかけになって、アーサーは牧羊豚としてベイブを育てようとするのです。
これまで子豚を牧羊犬のように育てた人はいません。
【転】ベイブ のあらすじ③
次の日フライとレックスの仕事を見たベイブは、彼らを真似して羊たちを追います。
しかしまったく相手にされることなく、反対に笑われてしまいました。
ベイブは自信を失いますが、メーからきちんと素直に頼めばよいとアドバイスを受けます。
今度は丁寧に羊に頼むようになり、見事初仕事を終えました。
レックスはベイブを嫉妬するようになり、悔しさからフライにあたってしまい怪我をさせてしまいます。
アーサーは止めに入ったのですが、彼はアーサーの手に噛みつきました。
レックスは鎖で繋がれしまい、フライは怪我によって動けなくなります。
ベイブは代わりに牧羊豚として仕事をするようになり、様子を見たアーサーはベイブを「全国牧羊犬コンテスト」に出場させようと決意しました。
ある日早起きしたベイブは牧場へ向かうと、羊が犬に襲われています。
ベイブは犬を追い払うことができましたが、メ—は深手を負って亡くなってしまいました。
ベイブは悲しみに暮れているのですが、アーサーはベイブがやったと思い込みます。
アーサーはベイブは殺そうとしますが、エズメの情報によって勘違いしていたことに気付くのです。
【結】ベイブ のあらすじ④
大会前日、ベイブはアーサーの家に招かれます。
猫のダッチェスからベイブはいずれ人間に食べられるということを聞かされショックを受けました。
ベイブは家を出ていき、フライとレックスがベイブを見つけます。
しかし雨の中で凍えており、ベイブは病気になっていました。
アーサーの看病のお陰でベイブは元気になり、コンテスト会場に向かいます。
会場でベイブは羊に話しかけますが無視されてしまい、見かねたレックスは牧場にいる羊の元へと走ります。
レックスは羊から助言を得ることができ、パスワードを教わりました。
パスワードをベイブに伝えると、レックスは会場を離れます。
ベイブとアーサーは観客に笑われながら会場に立っていますが、ベイブが羊にパスワードを言うと命令に従わせることができました。
いろいろな課題をクリアしていき、最終的に審査員は全員満点を出すことになります。
観客が拍手する中、見事優勝したベイブにアーサーは優しく声をかけるのです。
ベイブ を観た感想
子豚が主人公という珍しい作品です。
ベイブが成長していく姿には感動すら覚えるでしょう。
見た目がかわいく癒しの効果もあり、必死に成長しようとする姿には心地良さを感じます。
意地悪をされたり理不尽なことも経験していきますが、最後は周りの助けもあって努力が実るというサクセスストーリーです。
愉快さと楽しさもあり、思わずほろりと涙するシーンもあります。
いろいろな困難を克服しながら、純粋に前向きに生きていくベイブには心を鷲掴みにされるでしょう。
観賞した後は羊たちの呪文「バーラムユー、バーラムユー」が耳に残ります。
コメント