映画「僕だけがいない街」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|平川雄一朗

僕だけがいない街

監督:平川雄一朗 2016年3月にワーナーブラザーズから配給

僕だけがいない街の主要登場人物

藤沼悟(藤原竜也)
本作の主人公。時を戻す能力がある。売れない漫画家でピザ屋でバイトしている。

片桐愛梨(有村架純)
悟と同じピザ屋で働いている。カメラマンを目指している。容疑者になった悟を信じてくれる。

雛月加代(鈴木梨央)
親から虐待されている。悟の同級生。

白鳥潤(林遣都)
連続誘拐殺人事件の犯人とされる人物。子供のころの悟に優しくしてくれた人。

僕だけがいない街 の簡単なあらすじ

危険を察知すると時を戻せる能力がある悟。

過去の連続誘拐殺人事件に真犯人がいると気が付いた悟の母は、何者かに殺されます。

小学生時代に戻った悟は、同級生で連続誘拐殺人の被害者雛月を救おうと試みます。

そうすることで母を救えると考えたのでした。

しかし、小学生の悟に雛月を救うことは困難でした。

さらに、連続誘拐殺人事件の犯人は意外な人物だったのです。

僕だけがいない街 の起承転結

【起】僕だけがいない街 のあらすじ①

時を巻き戻し連続誘拐殺人事件に挑む

2006年 売れないの漫画家の悟は、ピザの配達の途中である現象が起きます。

それは、何か危険を感じると時が止まり巻き戻る現象です。

その現象により悟は、子どもがトラックに轢かれることを予測し子どもを非難させますが、対向車に跳ねられてしまうのでした。

しかし、悟は一命を取り留め、病室には同じピザ屋でバイトしている愛梨が居てくれました。

退院した悟は、北海道から来てくれた母と一緒に買い物をしていると、また時間が止まるのを感じましたが、今度はすぐに時が動きました。

悟は、母が危険を察知したのかと感じ尋ねると母は誘拐事件が未遂で終わったと言いました。

母は冗談だとごまかし、悟が小学校の頃に起きた事件の話を覚えてるか聞きます。

その事件とは白鳥潤がおこした連続誘拐殺人事件でした。

白鳥は、子どもに優しい青年で悟と仲良しでした。

白鳥が捕まった時、悟は信じません。

今になって母は、真犯人は他に居たのかもしれないと誰かに電話で話し、それを聞いていた犯人らしき人に刺し殺されてしまいます。

悟は部屋に落ちていた携帯番号を拾い犯人を追いかけますが、警察に見つかり容疑がかかり逃げ出すとまた時が巻き戻ります。

今度は、意識は大人のまま小学生の自分に戻ってしまうのでした。

【承】僕だけがいない街 のあらすじ②

雛月の未来を救う

小学生の悟は、生きている母を確認し安心します。

悟は、過去を変えて母を救おうと考えます。

連続殺人事件で殺された同じクラスの雛月加代が生きている世界だと、悟は気が付き、母の死とこの事件が関連していると考えるのでした。

悟は、いつも1人でいる雛月に「友達になって欲しい」と言って自分の誕生日会に誘います。

雛月が殺されたのは悟の誕生日でした。

雛月を守ることで母を救えるかも知れないと悟は考えます。

悟が雛月の家を訪ねると傷だらけの雛月を発見します。

雛月は「転んだ」と言うのでした。

悟は担任の八代先生に相談すると先生も虐待を受けているかもしれないと気が付いていました。

先生は、悟の手で雛月の未来を救ってやってくれと言いました。

それから悟はいつも雛月と一緒にいます。

実は、雛月も悟と同じ誕生日でした。

誕生日会は二人の誕生日会として行われ雛月を驚かせます。

悟は、雛月の誕生日プレゼントに手袋を渡しました。

雛月は、明日悟に誕生日プレゼントを渡すと約束しました。

悟はこれで、雛月を守れたと思っていました。

しかし、翌日雛月は殺されてしまい、悟は雛月を守ることに失敗します。

【転】僕だけがいない街 のあらすじ③

衝撃の真犯人

悟は、気が付くと現代に戻っていました。

しかし、母が殺された事実は変わっていませんでした。

愛梨は、逃げ場のない悟を助け信じてくれました。

けれど、愛梨の家が火事になり事件に巻き込んでしまうのでした。

その後悟は、母がもっていた携帯電話の番号の主に会いに行きます。

その人は母の同僚・澤田でした。

澤田は、真犯人は巧妙に白鳥に罪をなすり付けている考えていました。

そして愛梨は口封じのために、犯人に狙われたと澤田は考えます。

入院していた愛梨は病院を抜け出し、悟と落ち合った愛梨は、西園と言う人物が怪しいと伝えます。

その時、警察が来て悟は逮捕されてしまいました。

警察の車に乗ろうとしたその時、悟はまた過去へ。

1988年の誕生日会前日に戻った悟。

悟は、今度は賢也を味方につけ誕生日会の後、雛月を今は使われてないバスに保護しました。

悟は、雛月から前回もらえなかった手編みの手袋を誕生日プレゼントにもらいました。

バスの中に雛月が殺された時に使用された道具があり、危険を感じた悟は自分の家に雛月を連れて帰ります。

悟の母が八代先生にお願いし、雛月を児童相談所に引き渡すことに成功しました。

悟は雛月を救ったのでした。

しかし、その後現在に帰れない悟。

まだ事件が解決していないと感じます。

母の元に来ていた澤田から八代先生は雛月の件で児童相談所に連絡していないと聞き、悟は八代先生を疑い始めます。

八代先生が、いつもクラスで1人でいる美里をホッケーの観戦に誘っていたことが気になり悟は付いていきました。

途中で美里がいなくなりちょうど白鳥の車が出ていきました。

悟は、先生に頼んで白鳥の車を追いかけます。

車の中で先生を信じたい悟は、「違うよね?」と先生に聞きますが八代先生は犯行を認め、悟を連れ出すために美里を利用したと白状します。

八代先生は、この街を出ていくと言って悟を橋から投げ落としました。

【結】僕だけがいない街 のあらすじ④

悟だけがいない街

しかし、悟は橋から落ちた瞬間現在へ。

対向車にはねられ目覚めた瞬間に戻った悟。

そこに寄り添っていてくれたのは愛梨ではなく雛月でした。

退院し、家に帰ると母も居ました。

母が殺された過去は変わっていたのです。

以前愛梨と別れた土手に行った悟は、偶然愛梨と再会しますが愛梨には悟の記憶はありませんでした。

弁護士になった賢也に協力してもらい、悟は、八代先生の今を探ります。

八代先生は結婚し姓を西園に変えていました。

西園は、今も1人の少女を誘拐しようとしていました。

そこへ悟が現れ、2人きりになります。

ゲームオーバーだと言う西園は、ナイフを取り出しました。

そのナイフを自分の首にあて、自殺を図ろうとし止める悟と揉み合い悟の首が切れてしまいます。

その時、賢也が警察を連れて来て西園は捕まりました。

2016年悟の墓にみんなが集まります。

雛月は、あの場所から連れ出してくれた悟に感謝しました。

愛梨は、悟の描いた漫画に励まされカメラマンを夢見るのでした。

僕だけがいない街 を観た感想

バッドエンディングでした。

先生が逮捕されたのは良かったですが、悟が救えたのはほんの数人でした。

一番の目的だった母を死なせないことは達成しましたが、母からしてみたら、自分が亡くなるより悟が亡くなる方が辛い事でしょう。

そして、誰にも心を開かなかった悟を信じてくれた愛梨と結ばれることもなく残念です。

せめて、愛梨が勇気をもらった漫画は、悟が描いたものだと教えてあげたいと思いました。

最初の年号が2006年ですが、ラスト悟が亡くなったは2016年でした。

最後のリバイバルからの時間経過が意外に長くて驚きました。

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