監督:福田雄一 2014年6月にキングレコードから配給
女子ーズの主要登場人物
赤木直子(桐谷美玲)
建設会社社員。女子ーズのレッド。
青田美佳(藤井美菜)
アパレルショップのアルバイト店員。女子ーズのブルー。
黄川田ゆり(高畑充希)
フリーター。弟を大学に入れるため、アルバイトを掛け持ちして稼いでいる。女子ーズのイエロー。
緑山かのこ(有村架純)
劇団員。女子ーズのグリーン。
紺野すみれ(山本美月)
財閥の令嬢。女子ーズのネイビー。
チャールズ(佐藤二朗)
女子ーズを集めた謎の男。
女子ーズ の簡単なあらすじ
チャールズという男によって、5人の女性が集められます。
目的は、戦隊「女子ーズ」として、地球侵略を企む怪人たちと戦うこと。
しかし、リーダーである赤木以外やる気の見えないメンバーは、様々な理由で全員がそろわなくなっていきます。
そしてとうとう赤木も、仕事を優先して怪人との戦いを放棄してしまいます。
そんな中現れた最強の怪人メタルゴードン。
5人そろって戦うため、赤木の説得で女子ーズが全員集結。
無事倒すことに成功します。
しかし、怪人との戦いは終わることなく続き、赤木以外のメンバーもやる気のない状態に逆戻り。
赤木以外誰も集まらず、「またかよ」という赤木の叫び声がこだまするのでした。
女子ーズ の起承転結
【起】女子ーズ のあらすじ①
謎の男チャールズによって、5人の女性が集められます。
突然連れてこられて、新手の誘拐かと戸惑う女性たち。
彼女たちが集められた目的は、戦隊「女子ーズ」として、地球侵略を企む怪人たちと戦うことでした。
戦隊ヒーローもののようにそれぞれが色分けされており、赤木直子はリーダーであるレッド。
青田美佳はブルー、黄川田ゆりはイエロー、緑山かのこはグリーン、紺野すみれはネイビー。
彼女たちの名字には全て色が入っており、それが彼女たちが選ばれた理由でした。
以前の正義の味方が任期満了によって解散したため、新しい正義の味方が必要になったという、およそ冗談にしか聞こえないチャールズの話もあり、全くやる気が見えない女性陣ですが、唯一レッドだけがやる気を見せます。
自分たちが正義の味方として怪人と戦わなければ、地球は侵略されてしまうと、他の4人を説得するレッド。
5人そろうと繰り出すことができる「女子トルネード」を武器に、怪人たちと戦う日々が始まります。
【承】女子ーズ のあらすじ②
怪人たちは次々に地球にやってきます。
そのたびにチャールズによって招集がかけられ、仕事の最中に、バイトの最中に、芝居の稽古中に、パーティーの最中に駆けつける女子ーズのメンバー。
エリンギモルグ(エリンギみたいな怪人)、ジュンサイドルド(ジュンサイみたいにぬるぬるしている怪人)などの怪人を次々に倒していきます。
しかし、戦いの途中でガールズトークを始めてしまい、戦いが中断することもしばしば。
そんな中、カメムシゲルゲ(カメムシのようにくさい体臭で攻撃してくる怪人)を、ドラッグストアで買ってきた殺虫剤で倒すことができたため、戦いの際に5人集まらなくてもいいのでは、と言い出すブルー。
とうとうキツツキツツキー(キツツキみたいな怪人)との戦いの際に、レッド・イエロー・グリーンしか集まらない事態に。
ブルーは遅れてやってきますが、ネイビーは野暮用で現れません。
なんとかキツツキツツキーを倒したものの、チャールズによって叱責を受けることになるのでした。
【転】女子ーズ のあらすじ③
チャールズに叱責されたにもかかわらず、日々の生活の最中に呼び出されることに不満が募る女子ーズのメンバー。
特にイエローは弟を大学にやるためにバイトを掛け持ちしながら稼いでいるため、正義の味方でありながら報酬を求める始末。
レッドは「女子ーズ」という名前がださいので変えてほしいと頼むも、そこは受け入れられません。
不満を抱えながら家路につく赤木(レッド)は、同僚の成瀬に会って食事することになります。
そこで赤木は成瀬から突然告白を受け、結婚前提の交際を申し込まれます。
恋愛がうまく行き始めた赤木には、仕事運も舞い込み、美術館建設のコンペのリーダーを任されることに。
しかしコンペ当日にスネークネルネ(頭にヘビが巻き付いた怪人)が来襲。
赤木はコンペを優先し、それが他のメンバーともめるきっかけとなります。
コンペに勝ったことでさらに忙しくなった赤木は、チャールズからの連絡を無視、女子ーズとして戦うことを放棄してしまいます。
【結】女子ーズ のあらすじ④
レッドは一人だけチャールズに呼び出されます。
そして、自分と同じように戦いを放棄していると思っていた他のメンバーが必死に戦っていたことを知らされます。
再び女子ーズに気持ちが戻ったレッドは、ある日のプレゼンを後輩に託し、怪人との戦いに向かいます。
相手はメタルゴードン(金属っぽい怪人)。
しかし、戦いにやってきたのはレッド一人でした。
レッドはメタルゴードンに待っていてくれるように頼んで、他の4人を説得に向かいます。
まずはバイト中のイエローを、それから漫画喫茶で「20世紀少年」を読んでいたブルー、芝居本番直前のグリーン、片思いの相手に振られそうになっているネイビー、全員のメンバーを呼び戻し、女子ーズは再び5人そろって戦いに挑むことになります。
素直に待っていたメタルゴードンを女子トルネードで吹き飛ばして勝利、と思いきや、メタルゴードンが巨大化して再登場しますが、チャールズが用意していた女子ーズロボに乗り込んで、今度こそ本当に倒すことに成功するのでした。
めでたしめでたしと思いきや、怪人の侵略はやむことがなく、女子ーズのメンバーはまた集まりが悪くなり、モチザザザ(お正月の怪人)との戦いで、「いない! またかよ」というレッドの声がこだまするのでした。
女子ーズ を観た感想
福田雄一監督作品です。
それだけで細かい説明はいらないようなものですが、女子ーズという5人組戦隊が地球侵略を企む怪人たちを戦うというストーリー。
いわゆるレッド・ブルー・イエロー・ピンク・グリーンに色分けされたレンジャーものをコメディタッチに描いています。
ピンクがいなくて、代わりにネイビーという微妙な色のメンバーがいたり、殺虫剤で倒せる怪人が登場したり、全然戦いにメンバーが集まらなかったり、とネタがてんこ盛り。
怪人との戦いも、わざと低予算に見えるようなぐだぐだなセットと演出になっています。
ただ、女子ーズを演じる女優陣は桐谷美玲を始め豪華な布陣ですし、女子ーズのコスチュームは凝ったデザイン、主題歌はE-girlsのなんだか良い曲、オープニングテーマの「女子ーズのテーマ」に声優の浪川大輔を起用と、お金をかけつつくだらない映画を撮っているあたり、映画の内容以前に突っ込みどころいっぱいです。
実は演じるのが難しいコメディー、女子ーズの中には少々演技が浮いてしまうメンバーも見られましたが、そのあたりを福田組常連の佐藤二朗がしっかり引き締めていました。
何も考えずに見て笑う楽しい映画です。
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