また、同じ夢を見ていた(住野よる)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想

また、同じ夢を見ていた(住野よる)

【ネタバレ有り】また、同じ夢を見ていた のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:住野よる 2016年2月に双葉社から出版

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また、同じ夢を見ていたの主要登場人物

小柳奈ノ花(こやなぎなのか)
本作の主人公。小学生の女の子。
尻尾の短い彼女(しっぽのみじかいかのじょ)
奈ノ花の数少ない友達。尻尾がちぎれた猫。
南さん(みなみさん)
奈ノ花の数少ない友達。手首に傷がある。
おばあちゃん
奈ノ花の数少ない友達。一人暮らし。
アバズレさん
奈ノ花の数少ない友達。

また、同じ夢を見ていた の簡単なあらすじ

「やり直したいことがある」奈ノ花が出逢った女性たちは皆が後悔を背負って生きていました。女性たちは変わらない日常に変化を求めて、けれど諦めていました。そんな女性たちが奈ノ花の遊び相手だったのです。ある日、クラスメイトの桐生くんのお父さんが泥棒したと噂になった。それがきっかけで桐生くんは不登校になってしまった。桐生くんの味方になってあげてとひとみ先生は奈ノ花にお願いします。

また、同じ夢を見ていた の起承転結

【起】また、同じ夢を見ていた のあらすじ①

彼女の幸せ

小柳奈ノ花は担任の先生に怒られた日、尻尾の短い彼女とともに、クリーム色の2階建てアパートに来ていました。

角部屋のチャイムを鳴らすと、Tシャツに長ズボンを着た綺麗なお姉さんが出てきました。

「こんにちは! アバズレさん」アバズレさんは奈ノ花と尻尾の短い彼女を部屋に招き入れると、古いお皿に牛乳を注いで尻尾の短い彼女に出しました。

平日の学校がある日、奈ノ花は大体アバズレさんの部屋を訪れていました。

アバズレさんは大人なので訪れてもいないときもあります。

在宅していると、アバズレさんはヤクルトやアイスをくれます。

アバズレさんと奈ノ花は他愛もない会話やオセロをして遊びます。

結果はいつも同じで、いつかアバズレさんに買ってみせると奈ノ花は思っていました。

「アバズレさん、幸せって何?」奈ノ花は担任の先生が次の授業のテーマだと教えてくれた『幸せ』について訊ねました。

「私の今の幸せはお嬢ちゃんが来てくれることなか」アバズレさんは幸せのヒントにアイスをくれました。

【承】また、同じ夢を見ていた のあらすじ②

物語の素晴らしさ

その日は、アバズレさんもおばあちゃんも家に居ませんでした。

いつもどちらかは家にいるけれど、二人ともいないのは珍しいことでした。

行く宛てのなくなった奈ノ花は尻尾の短い彼女を連れて、おばあちゃんの家に向かう途中に分かれ道のもう一方に行ってみることにしました。

分かれ道の先には門があり、石段が続いていました。

石段を登っていくと途中で途切れ、砂利が敷き詰められた開けた場所に出ました。

四角い石の箱に似た建物がありました。

その建物には入り口となるドアのようなものがありませんでした。

ぽっかりと空いた穴に恐る恐る入ると、建物の上に続いていました。

ゆっくりと階段を上がっていくと、日差しが顔を叩き、風が奈ノ花を慰めてくれました。

そして、体操座りで手首にカッターを押し当てている女の人と目が合いました。

少しだけ時間が止まったかと思うと、2人とも驚きのあまり声を上げていました。

それが、奈ノ花と南さんの出会いだったのです。

【転】また、同じ夢を見ていた のあらすじ③

勇気と心の力がいること

※文体は「です・ます」調に統一して下さい。

====================ある日、果歩は帰宅すると、自分の部屋の前で待っていた中野と遭遇する。

突然尋ねて来られるのは苦手だと、中野を帰そうとするが、次の瞬間、引き止めてしまう。

桐生くんが学校に来なくなって数日が経ちました。

久しぶりに桐生くんが学校に来たのはあの日から6日目のことでした。

桐生くんが後ろのドアから教室に入ると、お喋りに講じていた皆が会話を止めて静かになりました。

皆の視線が一斉に桐生くんに向きました。

皆の視線が冷たい風のようなに感じられました。

不思議に思い、奈ノ花は廊下を歩くひとみ先生を呼び止めました。

ひとみ先生に桐生くんの名前をだすと、学校に行きたくないって思ったことある?と訊ねられました。

「小柳さんは、桐生くんの味方でいてあげてほしいの」ひとみ先生は奈ノ花にそうお願いしました。

それは昼休みのことでした。

「お前の父ちゃん、泥棒したんだろ」給食が終わってひとみ先生が教室を出て行くと、馬鹿な男子たちに囲まれていました。

「やっぱ、変な絵描いてるような奴の父ちゃんは悪い奴なんだな」男子たちは桐生くんに心無い言葉をぶつけました。

奈ノ花はそれを留めることはできませんでした。

【結】また、同じ夢を見ていた のあらすじ④

人それぞれの幸せ

よく晴れた日、奈ノ花はいつも通りに家を出たけれど、いつも通りには学校に行きませんでした。

学校に行くよりも大事な用事がありました。

かしこくなることが全てじゃないというアバズレさんの言葉通りだと思いました。

今日は隣に小さな尻尾の短い彼女を連れてきていません。

何度かチャイムを鳴らすと、元気のない女性のが出ました。

桐生くんのお母さんに促されて家に上がりました。

今日も桐生くんは家に引きこもっていました。

部屋の前に行くと、奈ノ花はごめんなさいと謝りました。

それから、幸せとは何かと問いかけました。

答えの返って来ないのを気にせず、復讐から始めましょうと奈ノ花は話を進めます。

「小柳さんは……どうして僕に構うの?」勝手に話しを進める奈ノ花に、桐生くんは尋ねました。

私が構うと決めたからと即答する奈ノ花は言葉を続けます。

「桐生くんの絵が好きなのよ」扉の奥で、桐生くんの息が止まったような気がしました。

奈ノ花は絵を描ける桐生くんは凄いと扉の向こうにいる桐生くんに言います。

また、同じ夢を見ていた を読んだ読書感想

奈ノ花が出逢った3人は、何も変わらずに歩んだ場合の奈ノ花自身でした。

何も上手くいかずにアパートでまともな職にもつかないアバズレさん。

自分を傷付けることでしか帰れないと自暴自棄になっている南さん。

残りの余生を後悔とだけ寄り添うおばあちゃん。

友達を作ろうとせずに賢くなるためだけに学校に通う奈ノ花は、桐生くんの出来事を通して人に寄り添う大切さを学びました。

桐生くんの描く絵が好きだと本人に伝えて、初めて桐生くんの本当の味方になることができました。

「僕の絵を好きだって言ってくれる友達が隣の席に座っていることです」と皆の前で話した桐生くんは勇気があると思いました。

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