レヴェナント 蘇えりし者(マイケル・パンク)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想

レヴェナント 蘇えりし者(マイケル・パンク)

【ネタバレ有り】レヴェナント 蘇えりし者 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:マイケル・パンク 2016年2月に早川書房から出版

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レヴェナント 蘇えりし者の主要登場人物

ヒュー・グラス(ひゅー・ぐらす)
遠征隊に参加したフィラデルフィア出身の猟師。

アンドリュー・ヘンリー(あんどりゅー・へんりー)
罠猟師集団を率いる隊長。

ジョン・フィッツジェラルド(じょん・ふぃっつじぇらるど)
借金まみれの罠猟師。

ジム・ブリッジャー(じむ・ぶりっじゃー)
罠猟遠征隊に加わった少年。

レヴェナント 蘇えりし者 の簡単なあらすじ

遠征隊で猟を続けていたヒュー・グラスは森の中で熊と遭遇して重症を負い、ふたりの仲間は金品を奪った上に彼を置き去りにしてしまいます。奇跡的に回復したグラスは復讐への執念を胸に、本隊への合流を目指すのでした。

レヴェナント 蘇えりし者 の起承転結

【起】レヴェナント 蘇えりし者 のあらすじ①

大自然の脅威

1823年8月、11人の男たちが野営地に座り込んでいました。

ミズーリ川で平底船を乗り捨てて、原住民たちの襲撃を警戒しながらひたすらグランド川を辿っていきます。

食糧は現地で仕留めた動物たちの肉を、焚き火で燻製にした簡素なものです。

ヒュー・グラスは獲物の小鹿を追いかけているうちに、巨大な雌熊に襲われてしまいました。

アンドリュー・ヘンリー隊長が仲間を引き連れて駆け付けた時には、鋭いかぎ爪によって背中を切り裂かれていて既に意識はありません。

医学の心得が多少あるヘンリーによって傷口は縫合されましたが、後はグラスが自力で回復することを願うばかりです。

ヘンリーは隊員たちを集めて、この場所に残ってグラスを看取った者に70ドル支払うという提案をします。

この申し出に乗ったのは道中何かとグラスと衝突していたジョン・フィッツジェラルドと、若干19歳のジム・ブリッジャーでした。

ヘンリーが出発してから4日目の朝、フィッツジェラルドはグラスの身ぐるみを剥ぎ取りブリッジャーを脅してこの場を立ち去ります。

【承】レヴェナント 蘇えりし者 のあらすじ②

死の淵を這いずり回る

強靭な生命力で復活したグラスは泉の水で渇きを癒して、がらがら蛇の肉や道端に生えている草地で飢えを凌いでいました。

それと同時に自分を見捨てた男たちへの、強い怒りも涌いていきます。

フィッツジェラルドとブリッジャーが逃げていったグランド川の上流へ向かうのか、それとも下流の交易所・フォートブラゾーへ向かうのか。

ふたりの裏切り者を追跡したいのはやまやまでしたが、今のグラスは丸腰のために装備を整えなくてはなりません。

300マイルを越える長距離になり、屈強な冒険家でも2週間はかかるはずです。

傷薬の代わりに松根のタールを塗り付けて徐々に身体の自由もきくようになってきましたが、まだまだ這いずり回るような歩き方しか出来ません。

1日に僅かに3マイル程度のスピードで旅を続けていると、その特徴的な髪型や服装からスー族らしき4人の先住民族と遭遇します。

紳士的な彼らによって村に招かれたグラスは、細やかなおもてなしを受けることになりました。

【転】レヴェナント 蘇えりし者 のあらすじ③

死んだはずのあの男の帰還

フィッツジェラルドとブリッジャーはヘンリー一向が身を寄せている、毛皮会社の宿泊施設・フォートユニオンにようやく追い付きました。

亡くなったグラスを深く埋めてやった、獣や先住民にほじくり返されないように石で覆ってやった、お墓に十字架を建ててやった。

隊長の前で嘘八百を並べ立てるフィッツジェラルドに呆れ果てながらも、ブリッジャーは「知ってることをぶちまけたら喉を切り裂く」と恐喝されていたために真相を告白出来ません。

懲りないフィッツジェラルドは貯蓄してある毛皮や干し肉を盗み出してカヌーに積み込み、隙をついて隊を脱走します。

ヘンリーはもともとフィッツジェラルドを信用していなかったために、彼ひとりが居なくなろうとたいした損失ではありません。

問題は自らの隊長としての権威の失墜と、隊員たちの不平不満の爆発です。

最悪なムードに包まれたフォートユニオンで新年を迎えたヘンリーたちの前に、ライフル銃を構えたグラスが現れるのでした。

【結】レヴェナント 蘇えりし者 のあらすじ④

復讐を忘れて眠る

ブリッジャーに殴りかかったグラスでしたが、彼がフィッツジェラルドと口論しながらも傷の手当てをしてくれたことは事実です。

心から謝罪をする少年に哀れみを感じたグラスは、「自分の思ったとおりにやれ」とアドバイスを贈りました。

フィッツジェラルドが20日ほど前に脱走したことをヘンリーから聞き、グラスはミズーリ川の下流を目指します。脱走後に酒場でトラブルを起こしたフィッツジェラルドは、投獄を逃れるために兵役に就いていました。

グラスの訴えを聞いた所属先の上官はフィッツジェラルドを軍法会議にかけますが、相も変わらず言い逃ればかりで真実を語ることはありません。激昂したグラスは隠し持っていた銃を発砲したため、法廷侮辱罪で営倉行きです。

交易所で知り合った商人の口利きで2週間ぶりに釈放されたグラスは、駐屯所の胸壁から夜空を眺めます。

星空や雄大な山脈を眺め自らの矮小さを実感したグラスは宿に戻り、久しぶりに安らかに眠ることが出来ました。

レヴェナント 蘇えりし者 を読んだ読書感想

ストーリーの舞台となる19世紀初頭の、フロンティアとしてのアメリカ大陸の魅力が伝わってきました。

船乗りから漁師に果てはギャンブラーに犯罪者まで、数多くの男たちが一攫千金を夢見て世界中から押し寄せてくる様子が思い浮かんできます。

その一方では外の世界からの侵入者に対して激しい敵意を燃やして、自分たちの土地を守り抜くために戦うネイティブアメリカンの姿も印象深かったです。

大自然の雄大さばかりではなく、その中に投げ出されてしまった人間の弱さも感じました。

復讐だけを心に秘めて旅を続けていく主人公・ヒュー・グラスの胸の内に湧いていく、微妙な変化が心に残ります。

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