死亡フラグが立ちました!(七尾与史)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想

死亡フラグが立ちました!

【ネタバレ有り】死亡フラグが立ちました! のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:七尾与史 2010年7月に宝島社から出版

死亡フラグが立ちました!の主要登場人物

陣内トオル(じんないとおる)
本作の主人公。破綻寸前の出版社・文蔵社のフリーライター。オカルト雑誌「アーバン・レジェンド」の新企画のため、「死神」を取材する事になった。

本宮昭夫(もとみやあきお)
陣内の高校時代の先輩。破天荒な天才投資家。「困った時の本宮さん頼み」、陣内の良き相談相手。陣内と共に「死神」を追う。

松重(まつしげ)
木村組の組員。組長の死に疑問を持ち、「死神」の仕業ではないかと、陣内に相談する。自身の元にもジョーカーが送られてきて、死神のターゲットとなる。

御室恵介(みむろけいすけ)
若松署・刑事課に所属する新人刑事。「妄想刑事」と呼ばれている板橋とコンビを組み、「田中一家殺人事件」の真相を追う。この事件で行方不明になった少年・田中鳥栖夫(たなかとすお)は御室のクラスメートだった。

死亡フラグが立ちました! の簡単なあらすじ

死神」と呼ばれる殺し屋からジョーカーが送られて来ると、24時間以内に必ず「不幸な事故」で死ぬ。貧乏出版社のライター・陣内は高校時代の先輩である本宮や顔見知りのヤクザ・松重と共に死神の正体を追う。陣内達とは別に新人刑事の御室もまた死神の正体に迫る。果たして陣内達は死神の正体を突き止める事が出来るのか?

死亡フラグが立ちました! の起承転結

【起】死亡フラグが立ちました! のあらすじ①

都市伝説!死の運命を演出する殺し屋「死神」をスクープせよ!

破綻寸前の出版社・文蔵社でフリーライターをしている陣内は、オカルト雑誌「アーバン・レジェンド」の編集長・岩波の命を受け、「死神」を取材する事になった。

「死神」とは正体不明の殺し屋で、死神から1枚のジョーカーが送られて来ると、24時間以内に必ず「不幸な事故」で死ぬ。

全く手がかりが掴めないため、陣内は高校時代の先輩で、破天荒な天才投資家・本宮を頼る事にした。

陣内は本宮の助言により、死神がターゲットを死へと導く手口に気がついたものの、死神の正体にはたどり着けなかった。

翌日、文蔵社と同じビルに事務所を構える消費社金融の重松からある話を聞く。

松重は木村組と言う、組に所属するヤクザで、その木村組の組長が「不幸な事故」で亡くなったという。

松重は組長の死に疑問を持っており、死神の仕業ではないかと疑っていた。

陣内は死神の正体に迫るため、組長の死を調べる事にした。

一方、御室は17年に元クラスメートの田中鳥栖夫が行方不明になった「田中一家殺人事件」の調査を開始する事になった。

【承】死亡フラグが立ちました! のあらすじ②

凶器はバナナの皮!?事故?事件?組長の死の謎をつきとめろ!

木村組・組長の事故を調べるため、事務所を訪れた陣内は、組長の死亡した時の防犯カメラの映像を観たが、組長が冷蔵庫の前で足を滑らせ、たまたま側にあった鉄アレイに頭をぶつけたという、偶然が重なった事故死にしか見えなかった。

しかし、組長の机の引き出しから死神からの予告状・「ジョーカーのカード」が出てきた。

組長が当時観ていたDVDも手に入れ、陣内は本宮を再度頼る事にした。

本宮はDVDの仕掛けと、組長を転ばせたものの正体も突き止めた。

それは、バナナ皮だった。

本宮は、「組長はDVDを観ている最中、DVDに仕掛けられたサブリミナル効果により、冷蔵庫に誘導され、そこで、バナナの皮で転び殺害された。」

と推理する。

また、このバナナの仕掛けは、何百通り仕掛けた罠の1つだった。

DVDやバナナの皮、鉄アレイを仕掛けた組員・橋元から死神に依頼をした犯人がわかった。

それは、組長の暗殺を死神に依頼したのは、松重のライバル・葛谷だった。

しかし、葛谷の本当のターゲットは松重だった。

松重の元にも「ジョーカー」が送られてきて、死神のターゲットとなってしまった。

陣内と本宮は死神の正体を突き止めるため、松重を救うため、松重と一緒に行動する事にした。

【転】死亡フラグが立ちました! のあらすじ③

死亡フラグが立ちました!24時間生き残れるか!?

死神からの予告状が届いた松重は陣内、本宮、橋元を伴い、松重の故郷・浜松へ「世界一の美女」に会いに行く。

一方、御室と板橋も「死神」の存在に気がつく。

御室や田中鳥栖夫のクラスメートで、現在、女優として大活躍している黒谷の周りで起こった事故死に着目した。

黒谷の父親も階段からの転落事故で死亡しており、事故の原因はバナナの皮であった。

2人は不審な事故死を調べていくうちに、坂本と言う男にたどり着いた。

坂本は死神の協力者の可能性が高く、口封じのために殺されたと推理した2人は坂本の遺品を調べ、浜松にあるホテルの一室にたどり着いた。

同じ頃、ホテルにチェックインをした陣内達だが、夜中にホテルの火災に巻き込まれる。

間一髪、4人は助かるが、同じホテルに居た御室は重度の火傷を負い死亡した。

火災で御室に出会った陣内は御室の小学校の卒業文集を手に入れる。

その後、松重、陣内、本宮の3人は「世界一の美女」に会いに行く。

死神の殺害予告のタイムリミットが残り7分となった時、松重は倒れた。

松重はピーナッツに対するアレルギーを持っており、娘が食べいたピーナッツバタークリームで、アナフィラキシーショックを起こした結果、「世界一の美女」のキスで松重は殺された。

2人になった陣内と本宮は、ホテルの火災や卒業文集を調べて行くうちに、死神の正体に気がついた。

【結】死亡フラグが立ちました! のあらすじ④

ついに決着!正体不明の殺し屋・死神の正体を暴け!

死神の正体を確信した陣内と本宮は、裏付け調査を開始した。

そんな時、陣内の元にも死神から「ジョーカーのカード」が届く。

「アーバンレジェンド」の新企画として、岩波が陣内殺害を“死神”に依頼していたのだった。

命を狙われる立場になった陣内だが、本宮、橋元と共に陣内の古くからのライター仲間に頼み、女優・黒谷への単独インタビューに同行した。

そこで、黒谷のマネージャー・稲垣を問い詰める。

稲垣こそが、死神であり、17年前に失踪した少年・田中鳥栖夫だった。

17年前、田中は殺し屋に憧れ、家族を殺害した。

その事を知った黒谷は田中を庇う代わりに、黒谷の邪魔になる者を田中に排除させていたのだ。

こうして、2人は互いに夢を叶えた。

死神の正体を知った陣内と本宮は共に命を狙われることになった。

その場を逃げ出す陣内、本宮だが、2人の足元にはバナナの皮が・・・。

果たして2人は無事に逃げきれるのか?

死亡フラグが立ちました! を読んだ読書感想

まず、題名に惹かれ購入しました。

「凶器は・・・バナナの皮!?殺人事件」とあり、絶対に面白そうと感じました。

バナナの皮を凶器に使うなんてどんな殺人事件だろう?そんな興味から購入を決めました。

「死神」と呼ばれる殺し屋からジョーカーが送られて来ると、24時間以内に必ず「不幸な事故」で死ぬ。

そんな設定に、どんなトリックで殺人が行われるかワクワクしてしまいました。

何がキッカケで死亡フラグが立つのか、どこに伏線が隠されているのか探すのがとても面白かったです。

主人公以外の視点でも語られる真相、徐々に繋がる真実に驚きの連続で、ドキドキしました。

また、不幸な事故死を演出する暗殺者・死神や文武両道で破天荒な天才投資、実際にこんな人いないだろう。

と思える様な奇抜なキャラクターも魅力的でした。

奇想天外なトリックにドキドキワクワクの連続、とても面白い本でした。

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