「悪女について」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|有吉佐和子

「悪女について」

【ネタバレ有り】悪女について のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:有吉佐和子 1978年9月に新潮社から出版

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悪女についての主要登場人物

富小路 公子(とみのこうじ きみこ)
謎の死を遂げた女実業家。男社会を逆手に取り、豪奢に悪を愉しんだ。

尾藤 輝彦(びとう てるひこ)
公子が居候をしていた家の長男。公子の二人の隠し事の父。

渡瀬 義雄(わたらせ よしお)
公子の戸籍上の一人目の夫。

富本 寛一(とみもと かんいち)
公子の二人目の夫。公子の隠し子の存在が受け入れられずに離婚する。

悪女について の見どころ!

・公子の壮絶な人生

・公子が富をなして成りあがっていく過程

・謎に包まれた公子の死

悪女について の簡単なあらすじ

謎の女実業家・富小路公子に関わった人々へのインタビュー形式で物語は展開します。

貧乏な家で生まれ育った公子は、自分は貰い子で本当は裕福な生まれであると周囲に嘘をつき、同情を誘います。

夜学に通って知識をつけた 公子は宝石に目をつけ、ブローカーとして少しずつ富を築きあげます。

事業拡大を繰り返し、莫大な資産を手に入れた公子ですが、ある日突然ビルから飛び降りて死んでしまいます。

自殺か、他殺か、あるいは事故か。

真実を知るものはいるのでしょうか。

悪女について の起承転結

【起】悪女について のあらすじ①

 

悪女の幼少期

富小路公子は、幼いころは鈴木君子という名前でした。

八百屋の生まれで、貧乏な暮らしを強いられていましたが、周囲には自分は貰い子で、本当は裕福な生まれなのだと嘘をついています。

しかし、公子の言葉遣いや所作は上品で、周囲も公子の嘘を信じ込んでいました。

ある日、公子の父親が事故で亡くなります。

一家の大黒柱を失った公子と母が途方に暮れていると、近所に住む没落貴族の尾藤家が居候をさせてくれることになりました。

尾藤家は、以前は召使を抱えて裕福な暮らしをしていましたが、終戦を機に苦しい生活を強いられていました。

尾藤家は公子と母を家に住まわせる代わりに、家政婦のように働かせました。

公子の母は夫を亡くしたショックでほとんど働くことができませんでした。

代わりに公子は学校帰りに必死に働きました。

その公子に目を付けたのが、尾藤家の長男・輝彦でした。

輝彦と公子は次第に惹かれ合います。

しかし、二人が一緒にいるところを見た公子の母は、輝彦が公子を襲ったと言いふらし、尾藤家から多額の慰謝料を貰って家を出ていきます。

公子の母は、富本家から逃げ出す口実を狙っていたのでした。

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【承】悪女について のあらすじ②

 

悪女誕生

公子と母は、尾藤家が用意してくれたマンションで二人暮らしを始めました。

公子の母は、公子と輝彦はもうすでに別れたと思っていましたが、二人は隠れて交際を続けていました。

公子は昼間は働き、夜は夜学で簿記を学びました。

夜学は男性だらけなので、公子の存在は目立ちました。

夜学を卒業した公子はレストランで会計の仕事を始めます。

そこで客として出会った渡瀬に見初められた公子は、マンションを出て渡瀬の家で同棲生活を始めます。

裕福な家に育った渡瀬は、公子との結婚は考えていませんでしたが、公子があまりにも結婚をほのめかすので逃げ出してしまいます。

すると、公子は渡瀬の子を妊娠したと渡瀬に告げます。

渡瀬は堕ろすように頼みますが、公子は一人で子どもを産んでしまいました。

実はその子どもの父親は渡瀬ではなく、輝彦だったのです。

そして数年後、渡瀬が別の女性と結婚をしようと戸籍を確認したところ、公子との婚姻関係が結ばれていたことが発覚します。

公子が子どもを産むときに、勝手に婚姻届けを提出したのです。

この婚姻を解消するために、渡瀬は巨額の慰謝料を公子に支払いました。

【転】悪女について のあらすじ③

 

実業家としての顔

公子は離婚によって手に入れた慰謝料を元手に、事業を始めました。

今までも、知り合いが持っている宝石を金に換えてあげて手数料をもらうといったブローカー的な仕事をしていたのですが、それがあまりにもうまくいくので法人化したのです。

もともと、公子は出産前に宝石屋で働いていたこともあり、宝石の知識はありました。

しかし、本格的に宝石店を営むにあたり、専門家が必要となります。

以前働いていた宝石店の鑑定士や技師を引き抜き、豪華な宝石店を開きました。

公子が身に着ける宝石はいつでも豪華で、宝石店はすぐに人気が出ました。

しかし、公子が販売する宝石が偽物ではないかという声も定期的に上がりました。

しかし、公子はそんな声には耳を貸さず、事業拡大を図ります。

公子の売る宝石には、本物と偽物が混じっていました。

偽物を売りつけても問題にならなそうな人にだけ、偽物を販売しました。

また、公子が身に着ける宝石はいつでも本物なので、面と向かって偽物を指摘することはできませんでした。

売上をどんどん伸ばした公子は、男性にマッサージをしてもらう女性限定のスポーツクラブなども設立し、マダムたちに人気を博しました。

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【結】悪女について のあらすじ④

 

二回目の結婚

仕事に奔走していた公子ですが、サラリーマンの富本と出会い、戸籍上は二度目の結婚をします。

富本は平凡な男性でしたが、公子の圧倒的な財力を用いて、豪華な暮らしが始まりました。

始めは戸惑っていた富本も、若干の後ろめたさを感じながらも豪奢な生活を楽しみ始めます。

しかし、富本は公子に隠し子がいることを知りませんでした。

公子は仕事が忙しいため、最終的に二人生まれた輝彦との子どもとは離れて暮らしていました。

しかし、ある時富本は子どもの存在を知ってしまいます。

公子が実業家として活躍していることに加え、子どもまでいることがどうしても我慢できなくなった富本はかっとして公子に離婚を切り出してしまいます。

公子は家を富本に譲り、子どもとの生活を始めます。

そんな生活がしばらく続き、公子は従業員の男性と恋愛を楽しみつつ、女社長として順調に上り詰めていきます。

しかし、ある日公子は突然自社ビルから飛び降りて死にます。

ワイドショーがこぞってこのニュースを取り上げ、公子の悪女としての顔が暴かれましたが、死の真相はわかりません。

公子の息子による、「母は夢見がちなところがあったから、雲に乗ろうとして落ちたのではないか」という考察を最後に、物語は終幕します。

悪女について を読んだ読書感想

公子の悪女としての顔が存分に描かれた物語です。

公子に関わった人々へのインタビューが続くので、連続性のある展開ではありませんが、いろんな面から公子の顔が暴かれるので見ごたえがあります。

実際にこんな女がいたら騙されてしまうだろうなあと思いながら読みました。

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