「ジェノサイド」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|高野和明

「ジェノサイド」

【ネタバレ有り】ジェノサイド のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:高野和明 2011年3月に角川書店から出版

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ジェノサイド の主要登場人物

ジョナサン“ホーク”イェーガー
主人公。通称『ホーク』現在はPMC(民間軍事会社)の傭兵。隊のリーダー。余命幾許も無い不治の難病を抱える息子のため、南アフリカから日本へと向かう

スコット“ブランケット”マイヤーズ
イェーガーの部隊における衛生兵(メディック)。隊のムービーメーカー的存在

古賀研人(こがけんと)
主人公。大学院生であり、専門分野は創薬化学。父の死後から間もなく、生前に父が極秘に取り組んでいた『不治の病を治療する特効薬』の開発を引き継ぐこととなる。

李正勲(い・じょんふん)
研人と同じ大学の韓国人留学生。朗らかな性格で日本語に精通し、創薬化学とコンピューターのエキスパート。

アキリ
アフリカの熱帯林に居住するピグミー族の少年。通称『ヌース』と呼ばれ、“人類の脅威”として命を狙われる。その正体は”新たな人類の可能性”

ジェノサイド の簡単なあらすじ

“新たな人類の出現と人類絶滅の可能性”。

合衆国大統領が下した決断は、新人類の芽を摘む抹殺計画『ネメシス作戦』の発動でした。

時を同じく、大学院生の古賀研人は相棒とともに亡き父が残した特効薬開発を進め、傭兵として戦うイェーガーは難病の息子のため、合衆国を敵に回し“新人類”の少年、アキリをアフリカから日本へと護送します。

接点のない二人が“大量虐殺(ジェノサイド)”の鍵、新人類によって結び付けられます。

ジェノサイド の起承転結

【起】ジェノサイド のあらすじ①

 

新人類抹殺計画

新たな人類の出現を指し示す『ハイズマン・レポート』。

それは同時に旧人類を脅かす脅威の出現を意味していました。

主人公の一人であるジョナサン“ホーク”イェーガーは傭兵であり、不治の難病を抱える息子の延命のため極秘任務「ガーディアン作戦」に参加し、アフリカの地へと向かいます。

日本では大学院生の古賀研人が父の葬式を終えた後、一通のメールを受け取りました。

それは亡き父から引き継がれた新薬開発、不治の難病を治療する特効薬を極秘に一人で完成させろ、というものでした。

接点のない二人の主人公の行動は、やがて一人の少年アキリへと結びつきます。

アキリは人類の科学技術を凌駕する知識を持つ新人類であり、合衆国から人類絶滅の可能性を持つ因子として命を狙われます。

イェーガーはアキリに近づくに連れ「ガーディアン作戦」が新人類の抹殺計画『ネメシス作戦』であることを知り、息子のため、人類の未来のためにアキリを異国の地、日本へと送り届けることを決意しました。

一方、研人はアキリが作り上げたプログラム「GIFT」を用いて、唯一の相棒李正勲とともに新薬開発に臨みます。

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【承】ジェノサイド のあらすじ②

 

それぞれの戦い

新人類、アキリの目的地はアフリカから遠く彼方の国、日本。

日本へと向かい“家族”に会うことでした。

イェーガー含む4人のオペレーターは『ネメシス作戦』を放棄し、人類学者であるピアースとアキリを抱え、アフリカを脱出しようと試みます。

彼らの前に立ちはだかるのは民族同士の諍いから生まれる、大量虐殺(ジェノサイド)。

数多くの民兵との戦闘の波に飲まれつつも、必死に戦い続けます。

一方、日本では研人が李正勲と力を合わせ新薬開発を行っています。

当初はただ亡き父の研究を果たすためと考えていた研人でしたが、未だに不治の病に侵されている子どもの姿を目の当たりにしたことで、新薬を「ギフト」と称し、本格的に研究へと取り組んでいきます。

しかし、研人達へと国家権力の魔の手が延ばされ始めます。

製薬ソフト「GIFT」は人の手に有り余るものなのか、人知を超えたプログラムを手にしようとパソコンを狙うものが現れ、研人は逃げ惑います。

その中で亡き父がなぜ新薬開発を行おうとしていたのか、電話越しに研人を手引きする謎の協力者が誰なのかを探っていきます。

【転】ジェノサイド のあらすじ③

 

逆境と一筋の希望

迫り来る民兵との戦いの最中、イェーガー達はアキリが“自分たちとは異なる感性“を持っていることに気付き始めます。

アキリにとって、従来の人間とは一種の観察対象に過ぎないのかもしれない、そのような考えが生まれ始めたのも束の間、民兵たちはイェーガーの部隊へと少年兵たちを差し向け始めます。

銃を持った、無垢なる子ども達にイェーガーたちは防戦一方を強いられます。

その時、隊員の一人である好戦的な”ミック“ことカシワバラ・ミキヒコはイェーガーの静止をも聞かず、子供たちへ容赦なく銃弾を浴びせ始めます。

しびれを切らしたイェーガーはミックへの[フレンドリー・ファイア]により戦闘を止めさせ、子ども達を振り切ります。

戦闘によりミックとギャレットという二人の隊員を失い、元『ネメシス作戦』のオペレーターは、イェーガーとマイヤーズを残すのみとなりました。

彼らはピアースとアキリを連れ、作戦開始地点であったPMCカンパニーから航空機を強奪し、遂には大西洋を横断します。

大西洋を横断すれば、その先はアメリカ。

合衆国の防空圏内であれば航空機の撃墜など一溜りもありませんが、アキリには考えがあるようです。

一方、研人は「ギフト」合成の期日が迫っている事に焦りを覚え始めます。

「ギフト」の完成期日、それはイェーガーの息子の余命でもあり、研人が目の当たりにした少女の余命間近であることを示していました。

『ハイズマン・レポート』の存在に近づき過ぎた研人は、アメリカを通して国家権力から追跡を受けることとなります。

家族とも友人とも連絡が出来ぬまま、研人は李正勲とともに「ギフト」の研究を続け、「捕まったら殺される」という脅威に怯えながらも必死に特効薬の完成に取り組みます。

そして、遂に特効薬の活性化が現れ、亡き父の果たせなかった研究を、子ども達への「ギフト」を完成することが出来ました。

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【結】ジェノサイド のあらすじ④

 

未来への「ギフト」

特効薬「ギフト」の完成後、研人は相棒へ海外のイェーガーの息子に薬を届ける役目を引き渡します。

そして自らは不治の病により余命僅かな少女へ「ギフト」を渡し、警察に追われながらも病院の掃除用具入れに身を隠し、ただただ相棒と少女の無事を祈りました。

航空機を強奪したイェーガー達に、アメリカのF-22が迫ります。

撃墜されるとイェーガー達が身構えた瞬間、戦闘機が炎上し、一機また一機と撃墜され始めます。

アキリの選択した航路はメタンハイドレートによる気流を読んだものであり、戦闘機は新人類の驚異的な予測や計算を超えた、予知能力とも言えるものの前にあっけなく蹴散らされることとなりました。

その後、イェーガー達はピアースの用意した貨物船に乗り、日本へと穏やかな進路を取ります。

道中、イェーガーは古賀研人が自分の息子を救ってくれたことを知り、涙を流しつつ喜びます。

遂に日本へと辿り着いたイェーガー達は日本の協力者たちである研人や李正勲、そして研人に協力していた謎の人物「坂井友里」と出会います。

この協力者こそが旅の目的であり、アキリの母親でもあったのです。

坂井友里とともに現れたのは、その娘である”エマ”と呼ばれるアキリと同じ新人類でした。

エマはアキリにとっての姉であり、家族が揃うことで物語は大団円を迎えたのです。

ジェノサイド を読んだ読書感想

ジェノサイド、と聞くとあまり私たちにとって馴染みが無いのかもしれませんが、この本を通して異国の地で起こる民族同士の武力による諍い、そして「自分らとは異なるものを排除しようとする人間の心理」について触れることが出来る作品です。

物語は「もし新人類が突如現れたならば、我々旧人類はどのような行動を取るか」といった恐れのような感情を表しており、新人類の知能や思考過程の違い、または形状の違いが、排他するという現象を如実に表していると感じられました。

多くは語らずとも、我々人類にとって、正しい選択とは何かを学ぶ機会を得られる作品と思います。

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