監督:総監督:山本泰一郎 監督:静野孔文 2011年4月に東宝から配給
名探偵コナン 沈黙の15分の主要登場人物
江戸川コナン(演:高山みなみ)
本作の主人公で、本来の姿は高校生探偵の工藤新一です。少年探偵団に所属しています。幼馴染の蘭に片思いしています。
毛利蘭(演:山崎和佳奈)
本作のヒロインで新一の幼馴染です。新一に片思いしています。
少年探偵団?演:岩居由希子(歩美)、高木渉(元太)、大谷育江(光彦)?
吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦たちが所属しています。コナンと哀も所属しています。本作のキーパーソンです。
阿笠博士(演:緒方賢一)
発明家でコナンの正体を知っています。コナンが使用する便利道具を作って彼のサポートをしています。今作で登場するスノーボードも博士作です。
灰原哀(演:林原めぐみ)
元黒の組織の一員で、コナンが縮んだ薬の開発者です。コナンの正体を知っており、彼と一緒に学校に通い少年探偵団に所属しています。
名探偵コナン 沈黙の15分 の簡単なあらすじ
12月のある日、朝倉都知事の元へ脅迫状が届きます。
更に翌日には、開通したばかりの英地下鉄のトンネルが爆破される事件が起こります。
コナンは怨恨の線で知事の過去を調べ、国土交通大臣時代のダム建設の関係者を捜査するため北ノ沢村を訪れます。
そこで、幼馴染の5人の男女に出会い、その中の1人が殺害されたことで事態は加速します。
8年前の交通事故と意識不明だった少年。
少年の記憶が戻るとき、全ての謎が明かされます。
そして、ラスト15分で予測不可能な事態が起こります。
名探偵コナン 沈黙の15分 の起承転結
【起】名探偵コナン 沈黙の15分 のあらすじ①
8年前、新潟県北ノ沢村で、双眼鏡を首から下げた幼い立原冬馬が黒い影に追われて必死で逃げていました。
無我夢中で逃げていた少年は、足を踏み外して崖から転落、意識を失ってしまいます。
崖の上では意識を失った少年を崖の上から確認し、笑う黒い影がいました。
そして現在、再選を果たした東京都知事の朝倉優一郎に、何者かから「お前の傲岸不遜な4年間の都政に対し天誅を下す」と書かれた脅迫状が送りつけられます。
その翌日、朝倉都知事は目暮警部などの警察やSPによる警戒の下、都営地下鉄15号線・東都線の開通式に出席し、東都線の列車に乗車しますが、何者かによって東都線のトンネルが上部を通る首都高速道路のトンネルが爆破されました。
しかし、同じ頃高速道路のトンネルを走っていたコナンがトンネルで怪しい黒い影を目撃します。
爆弾に気づいたコナンが目暮警部に連絡して電車に急ブレーキを掛けさせたこと、トンネル内で走行中の車を止めたことにより、1人の死者を出すこともなく、大惨事は食い止められました。
阿笠博士の家で事件のニュースを見ていたコナンは、脅迫状は動機を隠すカモフラージュで朝倉都知事を恨む者による犯行を疑います。
鍵を握るのは朝倉都知事が国土交通大臣だった頃に建設した新潟県の「北ノ沢ダム」だとコナンは睨みます。
そして、ちょうど来週移設された村で行われ開村5周年の記念式典があることを知ったコナンは、蘭や少年探偵団たちと共にダム建設のため湖に沈められ移設された村「新潟県北ノ沢村」を訪れます。
北ノ沢村では移設5周年を記念したスノーフェスティバルが開催されており、多くの人々で賑わっていました。
少年探偵団の3人はソリ滑り、蘭と園子はスケート、小五郎は幻の露天風呂を楽しんでいます。
そんな中、犯人を見付け出すべく調査を開始するコナンは、役場で山尾と氷川を見かけます。
【承】名探偵コナン 沈黙の15分 のあらすじ②
その日の夜、宿泊先のロッジで蘭から着信があり慌てて外に出たコナンは、ロッジの外へ駆けて行く少年探偵団を見かけます。
彼らは無断でスノーモービルに乗り、コースを外れ帰れなくなってしまいます。
連絡を受けたコナンと哀が駆け付け、通りかかった武藤岳彦の車に乗せられてロッジへ戻ります。
ロッジには8年ぶりに集まったという立原冬美・山尾渓介・氷川尚吾・遠野みずき・武藤岳彦の現地出身の幼馴染5人組が揃い、昔話に花を咲かせます。
そこで8年前、遠野の妹は山尾にはねられていたことも知ります。
その翌日、ロッジの前で元太たちが雪合戦をしていると冬美の息子、冬馬が目を覚まします。
彼は8年前に崖から転落して頭を打ち、それ以来今日までずっと昏睡状態に陥っていました。
その影響で崖から落ちた日の記憶を失くし、精神は7歳の時で止まったままです。
また、その転落事故と同じ日に、山尾のひき逃げ事件が発生しておりコナンは関連を疑います。
そんな中、スノーシュートレッキングに来ていたコナン達は、氷川の遺体を発見します。
遺体を調べ、彼が所持していたスタンガンが無いことに気づきます。
また、犯人と氷川が共に現場まで来てそこで氷川が殺害され、その後犯人は氷川と同じ靴で後ろ向きに歩いて現場から去ったとコナンは推理します。
その足跡の先には武藤の山小屋がありますが、村道があり態々雪原を通る必要はありません。
その後、ロッジで氷川の幼馴染に事情聴取しますが、みずき以外アリバイがありませんでした。
コナンは爆破事件と氷川の殺人事件に何か関連があり、まだ何か起こると予測します。
早朝、コナン達は日の出を見に行きます。
そこで、冬馬と冬美に会います。
記憶喪失の冬馬は現実を受け止められず、嘆きます。
そこに朝焼けに照らされたダイヤモンドダストが現れます。
それを見た冬馬は、記憶を思い出しかけます。
そして、彼を睨む黒い影がいました。
【転】名探偵コナン 沈黙の15分 のあらすじ③
ダイヤモンドダストと冬馬の記憶に何か関係がないかコナンは調べましたが、その日は未明から雪でダイヤモンドダストは発生していませんでした。
一方、元太たちは冬馬の記憶を戻すため、彼を連れて崖の近くへ一緒に向かいました。
しかし途中で、冬馬への口封じを狙ったと見られる発砲事件が発生します。
その少し前、コナンは冬馬の同級生に会い彼がいつも双眼鏡を持っていたことを知ります。
そして、氷川の部屋で山尾がひき逃げ事件を起こした前の晩の宝石店強盗の新聞の切り抜きを見つけます。
その頃、フェスティバルの会場は携帯電話の基地局が爆破されたことにより、パニック状態に陥っていました。
コナンは哀からの連絡で元太たちと連絡が取れないことを知らされます。
フェスティバルで人が少なくなったタイミングを狙って犯行を起こそうとしていると推理し、哀と共に銃で狙われているという探偵団の元へ駆け付けます。
探偵団と共に逃げている最中、コナンは冬馬が誰かから追われて逃げていたと告げられます。
そして、冬馬以外の一連の事件の犯人は山尾である推理します。
8年前宝石強盗で奪った宝石がダムに沈み、それを取り出すためにダムを爆破しようとしていること、東都線爆破も山尾が朝倉都知事の式典出席辞退とダム爆破に使用する爆弾のテストを目的として行ったことを掴みます。
ダムについたコナンたちは、哀は武藤の所へコナンは職員の所へ向かい、元太達は冬馬を守るため残りました。
コナンはダムに爆弾が仕掛けられている事に気づき、また哀の連絡により武藤が気絶していることを知りますが、山尾に襲われます。
コナンは山尾に口封じされそうになりますが、みずきの銃撃により助かります。
そこへ冬馬が来て全ての記憶を思い出します。
【結】名探偵コナン 沈黙の15分 のあらすじ④
8年前と現在、冬馬を追っていた犯人はみずきでした。
8年前、頑なにモデルになりたいと押し通す妹に憤慨し、雪坂から突飛ばしたところを冬馬に見られていた為自分から遠ざけるために追っていました。
全ての謎が明らかになりましたが、みずきが銃撃して阻止した際に、悪あがきを続けた山尾によって爆弾の起爆スイッチが押されダムが爆破されてしまいます。
加えて、ダムの爆破によって貯蔵された大量の水が流れ出した結果、北ノ沢村が壊滅の危機に陥ります。
コナンはそれを止めるため、スノボーで森を抜けて使われていないスキー場に向います。
そこの雪を使い、スノボーでワザと雪崩を起こし水の流れを変えて水没を防ぎます。
しかし、その場から逃げる時自身まで雪崩に巻き込まれてしまいます。
雪崩に巻き込まれた際のタイムリミットは15分とされており、皆が懸命に探しますがその時間が刻一刻と迫ります。
そんな中、蘭がコナンと新一の携帯電話に発信して鳴った着信音と、コナンがベルトから射出したサッカーボールを頼りに見付け出し、無事コナンを助け出すことに成功しました。
その後、ダムの底に沈んだ山尾の家の庭から宝石の入った鞄が見つかり逮捕され、みずきも8年前の妹の件を告白し警察に事情を聴かれることになりました。
そして園子たちは帰る前に、慌ててお土産を買いに走って行きました。
名探偵コナン 沈黙の15分 を観た感想
この作品は、劇場版「名探偵コナン」シリーズの第15作目にあたります。
今作では、コナン達とは違った幼馴染が2グループ出ており、それぞれ対比するように関係性に違いが出ており、時や環境などでこうも違うものかと感じ面白かったです。
また、コナンと哀の息の合った連携ややり取りがお互いへの信頼の深さを表しているように感じました。
特に、元太たちへお説教している時は、2人が彼らの親のように見えて思わず笑ってしまいました。
今作に登場するダムは、黒部ダムがモデルになっているので、コナンシリーズが好きな人だけではなく、ダムが好きな人にも楽しめる作品になっていると思うのでオススメです。
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