監督:前田哲 2021年10月にワーナーブラザーズから配給
そして、バトンは渡されたの主要登場人物
森宮優子 (永野芽)
嫌な事があってもいつもニコニコしている高校生の女の子。なりてのいない町内会長を押し付けられるようにピアノの伴奏者に選ばれる。
森宮壮介(田中圭)
優子の育ての父。優子から慕われているもののいつまでも森宮さんと呼ばれてしまう。優子のためにいい父になろうといつも全力で生きている。
早瀬賢人 (岡田健史)
優子の好きな人。優子と同じ高校で、ピアノの才能がある。
そして、バトンは渡された の簡単なあらすじ
クラスの女子になんとなくイジメられている優子ですが、いつもニコニコしています。
ピアノの伴奏も押し付けられましたが、早瀬くんの演奏を聞いて恋に落ち、前向きになりました。
そんな優子に育ての親の森宮は、ピアノを買って防音室がついている家に引っ越そうと提案。
優子のためには、どんなことでもしてあげたいと思っています。
一方、泣き虫の子どもみいたんはママを亡くして泣いてばかり。
そんなみいたんの元に新しいママがやってきます。
ママが来てからみいたんの生活は華々しいものに変化してきました。
優子とみいたんの家族の物語です。
そして、バトンは渡された の起承転結
【起】そして、バトンは渡された のあらすじ①
優子は、卒業合唱のピアノ伴奏を押し付けられても笑顔を絶やさない女の子。
そして、優子の父・森宮さんは、まじめで奥ゆかしく優子の幸せをいつも考える人でした。
料理が得意で、キャラ弁も作ってくれます。
森宮と優子は、血が繋がらない親子でしたがなんでも言い合える友達のようでもありました。
優子はみんなよりピアノが下手で悔しい思いをしますが、早瀬くんの演奏を聴いて恋に落ちてしまいます。
進路指導で優子は、料理の道で早く一人立ちしたいと担任に伝えます。
そんな時、他のクラスからピアニストの道を辞め料理人になりたいと担任に言って揉める早瀬の声が優子の耳に入ります。
森宮と本当の親子ではないと早瀬に話した優子でしたが、実の母と反りがあわない早瀬にとって森宮と優子の関係性は心から肯定できるものでした。
街で買い物をする森宮と優子は偶然早瀬に会い、森宮は早瀬を家に誘います。
料理が得意な森宮は腕を振るいます。
早瀬は森宮が優子をとても愛していることを目の当たりにし、卒業したら自分の家庭を早く持ちたいと思っている夢を森宮と優子に話すのでした。
みいみい泣いてばかりのみいたんは、友達思いの女の子。
ママが居ないと泣くみいたんのために、パパは新しいママを迎えてくれました。
新しいママ・梨花は、とても美人で可愛いものをいつもみいたんに与えてくれます。
みいたんは、梨花に「女の子は笑うと3割増しに可愛くなる」と教えられました。
梨花が来てからみいたんの生活は明るいものに変化していきます。
ある日突然、みいたんのパパが最高のカカオ豆でチョコレートを作りたいから3人でブラジルに引っ越そうと提案。
相談も無しに決めたパパに怒り、みいたんを引き取りたい梨花。
ブラジルに行きたくなくて日本に残ることを決めたみいたんを梨花は一人で育てて行きます。
しかしみいたんは、パパと離れるのが寂しくてみいみい泣きました。
【承】そして、バトンは渡された のあらすじ②
みいたんと梨花は、パパと離婚したあと狭いアパートに引っ越します。
みいたんはパパに会いたくて会いたくて元気がありません。
梨花はみいたんに、こういう時こそ笑っていればいろんなラッキーが転がり込むと教えます。
みいたんは、パパに毎日手紙を書いていましたが返事がきません。
みいたんは、ママといるのが幸せでママに死なないで欲しいと頼みます。
みいたんは、お金持ちの家から流れてきたピアノの音でとても元気が出ました。
みいたんは、梨花にピアノを習いたいと言いますが、家の事情もわかっているために諦めます。
梨花は、みいたんのために再婚を考え、婚活に励みます。
そして、再婚相手に選んだのはお金持ちの高齢者・泉ケ原。
泉ケ原の家にはピアノがあり、みいたんは新たな環境でピアノを習う事ができました。
相変わらずパパに手紙を描き続けるみいたんに梨花は、新しいパパが出来たから手紙を書くのを最後にしたらと説得します。
お金持ちの生活を最初は楽しんでいた梨花でしたが、だんだんと窮屈に感じ始め梨花は突然いなくなり、みいたんは学校にいかずに悲しみます。
梨花は2週間後に突然帰って来てこの家は息が詰まるから新しい彼を見つけるとみいたんに伝えました。
森宮は優子を誘って外食します。
そこにはもう一人、誰か来ると森宮はいいましたが結局誰も来ませんでした。
優子は、早瀬からピアノを習い少しづつ上達していきます。
森宮は、優子の合格祝いに時計をプレゼントし、優子は森宮に食器のセットをプレゼントします。
そして、優子は高校を卒業したら家を出て自立すると話しました。
早瀬が音大に進むと聞いた優子は、本をプレゼントしようとしますが、優子は早瀬が彼女といるとこを見てしまい本は渡せませんでした。
【転】そして、バトンは渡された のあらすじ③
梨花は、みいたんに東大出の同級生と再婚すると告げます。
最初のパパには夢があり、次のパパにはお金があり、今度のパパには頭の良さがあると梨花は言うのでした。
みいたんは、森宮優子になったのでした。
優子は、失恋し落ち込みましたが、森宮に励まされ無事卒業式でピアノを弾きます。
卒業後、料理人になった優子は一人暮らしをしながら頑張っていました。
そしてピアノを辞め彼女にフラれた早瀬と再会し、付き合い始めます。
森宮にも早瀬の母にも早瀬がピアノを辞めたことで結婚を反対された優子は、親巡りの旅に出ました。
まず優子と早瀬は泉ヶ原に認めてもらおうと会いに行きました。
泉ヶ原は優子を大歓迎し、梨花が優子をとても愛していたことを話してくれました。
ある日、優子あてに梨花から荷物が届きます。
中には、パパからの手紙が入っていて、実の父が青森にいることと、みいたんがパパのところに行きたいと言い出すのが怖くて手紙を渡してなかったことが書かれていました。
優子は、森宮に相談しに行きました。
優子は、パパの新しい奥さんと森宮に遠慮していました。
そして、以前森宮が優子に会わせようとしていた相手は梨花だったことを伝えます。
そして、梨花を責めてはいけないと森宮は言い、パパにも会うように背中を押しました。
パパは、再婚した奥さんの家に住んでいてリンゴ農家をしていました。
すぐにみいたんが分かったパパ。
パパのところにも最近梨花からみいたんが書いた手紙が届いたのでした。
早瀬は、優子に執着する梨花のことを疑問に思い、パパに訪ねます。
すると、パパは梨花は子どもを持てない体で、みいたんに全てを注いだと教えてくれました。
優子は、優しいパパの奥さんと子どもを見て、これでいいんだと感じます。
優子の家族を見て、早瀬は母親を喜ばせるためにピアノを弾いていたことを思い出したと言います。
結局早瀬は、ピアノから離れらずピアノの道へと戻りました。
【結】そして、バトンは渡された のあらすじ④
ピアノの道に戻った早瀬を森宮は応援し、優子との結婚を承諾しました。
優子はママに会いたい、梨花さんが大好きだから花嫁姿を見て欲しいといいます。
しかし梨花は、亡くなっていたのです。
実は、梨花が病気と闘っていたことを泉ヶ原は知っていました。
最初のパパと一緒にブラジルに行かなかったのも体に自信が無かったため。
高齢の泉ヶ原に先の不安を感じて、森宮と梨花は再婚したのでした。
森宮の家を出たのも病気の再発のせいでした。
その後、治療費に困り泉ヶ原を頼っていました。
ママの病気に気が付かなかった森宮を優子は責め、泣きます。
本当は亡くなったことを優子には言いたくないと言っていた梨花でしたが、森宮がそれではいけないと亡くなった後でも会わせてあげたいと思ったのでした。
優子の結婚を聞いた梨花は、泉ヶ原と一緒に優子のドレスを買いにいき楽しみにしていました。
そして実は、梨花は優子の高校の卒業式も泉ヶ原と一緒に出席して、優子のピアノに涙を流していたのです。
優子と早瀬の結婚式当日。
森宮は、実の父に優子とバージンロードを歩かせてあげるために青森から呼びました。
ですが、パパはそれは森宮の役目だと断ります。
ウエディングドレスに自分があげた腕時計をしてる優子を見て森宮は泣き出し、そんな森宮に「笑っていればラッキーが流れ込む」と梨花からの教えを伝えます。
森宮は、早瀬に親から渡されたバトンをしっかりと受け取れと優子の手を早瀬に渡しました。
そして、バトンは渡された を観た感想
ミスリードを重ね、魔性の女と化す梨花を石原さとみさんが好演しています。
母性と狂気が紙一重に見えるのがすごいと思いました。
みいたんのパパとの生活では、何か良くないことが起こりそうでハラハラしました。
しかし、現代の娘役を永野芽郁さん、父を田中圭さんが演じることでアットホームな雰囲気に変化していて調和が取れていると思います。
よく見て見ると、優子の行動や発言は複数いる父と母にとても影響されています。
いじめに屈しないところは梨花。
早瀬にお節介をするところや料理が上手なところは森宮。
新たなことに挑戦するところは実の父。
懐深いところは2度目の父。
さらに、優子ために奔走する梨花と森宮が対峙されています。
よく見ていると、卒業式に梨花が来たことも分かり、だんだんと真実が分かっていき楽しめました。
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