映画「機動戦士ガンダム」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|富野喜幸

映画「機動戦士ガンダム」

監督:富野喜幸 1981年3月に松竹から配給

機動戦士ガンダムの主要登場人物

名前>アムロ・レイ(古谷徹)
本作の主人公。サイド7に住む内向的で機械いじりが好きな少年。ガンダムのパイロット

ブライト・ノア(鈴置洋孝)
地球連邦軍の士官候補生。後にホワイトべースの艦長となる。

シャア・アズナブル(池田秀一)
ジオン公国軍の少佐、「赤い彗星」と呼ばれる凄腕のエースパイロット。

ガルマ・ザビ(森功至)
ジオン軍地球方面軍司令官、デギン公王の息子でギレン総帥の弟、当初は慎重な性格だったが戦果を挙げられないことから焦りだし最期はシャアの策略の嵌って死亡する。

ギレン・ザビ(銀河万丈)
ジオン公国軍の総帥。デギン公王の長男。圧倒的なカリスマ性でガルマの死後に国葬演説をして味方の士気を高める。

機動戦士ガンダム の簡単なあらすじ

地球連邦軍とジオン公国軍の戦争が始まって半年、宇宙のサイド7に住むアムロは地球連邦軍の新兵器を開発中との情報を入手したジオン軍との戦闘に巻き込まれて偶然、地球連邦軍の新型モビルスーツ「ガンダム」に搭乗して敵のザク�Uを撃破します。

ガンダム及びホワイトべースはサイド7を脱出しますが途中シャア率いる部隊の追撃を退けて何とか地球に降下します。

しかし降下地点は敵であるジオンの勢力圏内です。

ガルマとシャアの追撃が続く中ホワイトべース隊は何とかガルマを倒して北米からの脱出に成功します。

しかし新たなる敵、ランバ・ラル隊との戦闘、そしてジオン公国総帥ギレン・ザビがガルマ・ザビの国葬演説をします。

機動戦士ガンダム の起承転結

【起】機動戦士ガンダム のあらすじ①

アムロとガンダムと赤い彗星のシャア

アムロはサイド7内部でジオン軍の襲撃から偶然、地球連邦軍の新型モビルスーツ(新兵器)「ガンダム」に搭乗します。

そしてジオン軍のザク�Uを撃破します。

しかし戦闘によってサイド7内部は壊滅状態になってしまいます。

生存者達は地球連邦軍の軍艦ホワイトべースに乗ってサイド7を脱出します。

その後、ジオン軍に追撃されることになります。

アムロは再びガンダムに搭乗して迎え撃ちますが今度の敵は何とジオン軍のエースパイロットで赤い彗星と呼ばれるシャア・アズナブルです。

シャアは専用機である赤いザク�Uでアムロのガンダムと戦闘になります。

アムロは、まだ操縦に慣れていない上に相手はエースパイロットなので操縦技術に関しては歴然の差があり苦戦をします。

しかしガンダムの性能と装甲は予想以上でシャアを焦らせることになります。

シャアの実力をもってしてもガンダムを撃破することは不可能です。

アムロは何とかシャアを撤退させることに成功します。

【承】機動戦士ガンダム のあらすじ②

大気圏突入そして戦場は地球

ホワイトべースは地球へ向かって進むことになります。

ホワイトべースは大気圏に突入しようとしますが、そこにシャアが率いる部隊が襲い掛かってきます。

アムロはガンダムで敵を迎え撃つことになります。

ガンダムは敵のザク�Uと戦闘している際中に地球の重力に捕まってしまいます。

ザク�Uには大気圏を突破する能力はないのでザク�Uはパイロット共々燃え尽きることになります。

一方のガンダムには大気圏を突破する能力があるのでアムロとガンダムは危機を脱します。

しかしシャアとの戦いでホワイトべースは予定していた着陸地点から大幅にずれて北米大陸に着陸してしまいます。

何と北米はジオン軍のガルマ・ザビ大佐率いる部隊が制圧する地帯だったのです。

ガルマはジオン公国の公王デギン・ザビの息子、ジオン公国軍の総帥ギレン・ザビの弟、そしてシャアとは士官学校時代の同期で友人です。

ホワイトべース隊は何とかしてジオンの勢力圏内から脱出しなければなりませんがガルマとシャア率いるジオン軍の追撃は続きます。

【転】機動戦士ガンダム のあらすじ③

ガルマ・ザビの最期

ホワイトべース隊に攻撃を仕掛けますが思うように戦果を挙げられないガルマは次第に焦りだします。

ガルマは恋人であるイセリナ・エッシェンバッハ(占領地であるニューヨーク市町の娘)にホワイトべース隊を倒す戦果を条件に結婚を宣言します。

ガルマはシャアと共に共同戦線でホワイトべース隊に攻撃を開始します。

シャアはモビルスーツ(シャア専用ザク�U)で出撃します。

徐々にホワイトべース隊を追い詰めることになりますが、ホワイトべースを発見したシャアは何とガルマに偽情報を流します。

この情報を信じてしまったガルマはシャアの罠にはまることになってしまいます。

ガルマの登場するガウ攻撃空母はホワイトべース隊の一斉攻撃を受けることになります。

ガルマはシャアに連絡を取りますが自分が嵌められたことを知ります。

もはや自分は助からないと悟ったガルマは自ら操縦してガウ攻撃空母で特攻を決意します。

そしてガルマは「ジオン公国に栄光あれぇぇぇぇぇ!!」の断末魔を叫び最期を迎えます。

【結】機動戦士ガンダム のあらすじ④

新たなる敵と国葬演説

ガルマ・ザビを倒し何とか北米から脱出することができたホワイトべース隊の前に新たなる敵であるジオン公国軍のランバ・ラル率いる部隊が襲い掛かってきます。

ランバ・ラルは「蒼い巨星」と呼ばれるエースパイロットでガルマの仇討ちとしてホワイトべース隊に向けられた刺客です。

ランバ・ラルはグフと呼ばれるモビルスーツに搭乗します。

これをアムロはガンダムで迎え撃ちます。

苦戦しつつも何とか撤退させることに成功します。

そして戦いを終えたホワイトべース隊の前に地球圏全土にガルマ・ザビの国葬演説が放送されます。

演説をするのはジオン公国軍総帥のギレン・ザビ、そして背後にはジオン公国公王デギン・ザビ、突撃機動軍の司令官キシリア・ザビ少将、宇宙攻撃軍の司令官ドズル・ザビ中将というザビ家の面々が勢揃いします。

そんな中、ギレンの国葬演説は始まります。

演説の内容はガルマの死の追悼、自分達ジオン公国が地球連邦に比べて国力では圧倒的に劣勢であるにも関わらず戦えてきたことへの称賛、そして戦いの意義を問いただす内容となっています。

そしてギレンの演説を聞いて戦慄するアムロと演説に怒るブライトが「何を言うか! ザビ家の独裁を目論む男が何を言うのか!!」と叫びます。

機動戦士ガンダム を観た感想

機動戦士ガンダム初の映画作品で3部作の第1作になる本作ですが、内容は物語はテレビ版のサイド7での戦闘〜ギレン・ザビの国葬演説までとなっています。

途中カットされている場面もありテレビ版を知らない人には理解しづらい場面もあるがテレビ版を知っている人には音声や効果音やエフェクトの強化などもあって楽しめます。

また一部の声優も変更されていて、その中でも若本紀昭(現:若本規夫)の演じるジーンは印象的です。

ギレン・ザビによる国葬演説もテレビ版以上に迫力があり、演説に戦慄するアムロと怒るブライトの台詞での幕引きは、この後に続く第2作「哀・戦士」へと繋がる上ではジオン公国軍の強大さが伝わってきて、これからの戦いがより厳しさを増すことを印象づける最高の終わり方だったと思います。

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