監督:李闘士男 2018年6月にKADOKAWAから配給
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしていますの主要登場人物
加賀美ちえ(榮倉奈々)
死んだふりを繰り返す張本人。幼少期は文学少女だった。
加賀美じゅん(安田顕)
ちえの夫。バツイチ。結婚3年目に結婚継続するか決めるルールを提案。
佐野壮馬(大谷亮平)
じゅんの同僚。ちえの死んだふりの相談を受ける。
佐野由美子(野々すみ花)
壮馬の妻。ちえと仲良くなる。ワニが好き。
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています の簡単なあらすじ
Yahoo!の知恵袋に実際にあった投稿を元にして製作された映画です。
この映画では結婚継続するか否かを3回目の結婚記念日に決めるというルールがあり、その期限が近付いてきたことを知っている文学大好きなちえはあらゆる方法で伝えようとします。
しかし、じゅんは全く気付きません。
ちえの父が倒れたことをきっかけに、ちえの想いに気付いたじゅん。
2人は、本当の夫婦へとなっていくのです。
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています の起承転結
【起】家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています のあらすじ①
いつも通り、ちえに帰宅するという連絡をしてから帰宅するじゅん。
この日はいつもと違って、帰宅のチャイムを鳴らしてもちえから返事はありませんでした。
心配になってそっと玄関を開けると、口から血を流してちえが倒れていたのです。
じゅんは、結婚してからの穏やかで楽しい日々や結婚当初に3年経ったら結婚を継続するか決めるというルールを提案したことを思い出していました。
はっと我に返ったじゅんは、救急車を呼びます。
「救急車、救急車。
117、117…」ここでちえは、じゅんの足を掴みます。
じゅんは腰を抜かして動けなくなっていました。
そんなじゅんに、血として付けたケチャップまみれのまま「おかえりなさい」と言って食事の支度を始めたちえなのでした。
翌日出社したじゅんは、同僚の佐野に妻の死んだふりの話をします。
そして、相談も。
ちえは、ワニに食べられたり、抗争に巻き込まれた姐さんなど、様々な方法で死んだふりを繰り返していたのでした。
【承】家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています のあらすじ②
困ったじゅんは、死んだふりに全力で付き合ってみることにしました。
それでも、武将、宇宙人、吸血鬼、ロミオとジュリエットと死んだふりは続きます。
相談を受けていた佐野は、会ってみたいという好奇心もあり双方の妻を交えて4人で食事をすることを提案。
この食事会をきっかけに、ちえと佐野の妻・由美子は意気投合したのでした。
じゅんは帰宅途中に見つけたクリーニング店のパート募集のチラシを持ち帰り、ちえに気分転換にどうかと見せます。
ちえはそのクリーニング店で、パートを始めました。
それでも繰り返される死んだふりに、じゅんは「死んだふり、もう飽きた」と伝えました。
その夜、一緒に寝るとちえは寝言のように「じゅんさん、月が綺麗ですね」と言います。
これをじゅんはただの寝言だとやりすごしてしまう。
死んだふりは飽きたと言われたので、ちえは幽霊やウルトラマンなど方向性を変えてきました。
それでも何が言いたいのか分からないじゅんは、爆発寸前になってしまいます。
【転】家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています のあらすじ③
今回は、パート先のアイロンを借りて念入りに準備してきたネコの着ぐるみでじゅんを驚かすちえ。
もう我慢の限界がきていたじゅんは、ついにキレてしまいます。
「何でこんなことするの!?言いたいことがあるなら言ってよ!」ちえはじゅんに、佐野夫妻とうちで食事がしたいとお願いをします。
そして、加賀美家に佐野夫妻を招待しての食事会が催されました。
由美子は、ちえが死んだふりで使ったワニの巨大人形を見付けてワニについて熱く語り始めます。
ちえは、腕相撲で由美子が勝ったらあげると言います。
勝ったのは由美子で、嬉しそうにワニを抱えて帰ったのでした。
由美子がワニ好きということを知らなかった佐野。
佐野夫妻は、この件をきっかけに冷めた夫婦関係の見直しをすることになったのでした。
何となくモヤモヤしたままの加賀美夫妻。
じゅんは職場の上司から、ちえはクリーニング店の年老いた店主から夫婦について考えさせられるきっかけを得たのでした。
その結果、じゅんは「ちえが好き。
ずっと一緒にいたい」と真剣に伝えます。
じゅんは続けます。
「ちえは、俺のことどう思ってるの?」ちえから返ってきたのは「月が綺麗ですね」でした。
【結】家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています のあらすじ④
穏やかな休日の朝を過ごしていると、ちえの携帯に父が倒れたと電話が入りました。
2人は急いでちえの実家である静岡へと向かいます。
父が処置を受けている病院へ到着し、面会をします。
ちえが入院手続きで席を外している間、ちえの父は幼少期のちえについて語り始めた。
幼くして母親を亡くしたちえ。
こっそり泣いていた父を見てから、毎日かくれんぼが始まりました。
理由に検討もつかない父は、腹が立ったそうです。
ある日、かくれんぼに必死なちえの姿を見て「くだらねぇ」と笑いだした父なのでした。
父が入院ということもあり、ちえとじゅんは実家に泊まることにしました。
じゅんはちえの部屋で何気に手にした本を見ると、ちえの奇怪な行動の答えが書いてあったのです。
福沢諭吉は「I love you」を「月が綺麗ですね」と日本語に訳していたと。
後日、じゅんがちえに行きたい場所があると連れていった場所はプロポーズした公園でした。
そこでじゅんは「死んでもいい」とちえに伝えます。
二葉亭四迷が訳した「I love you」であると伝えると、とても満足したちえなのでした。
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています を観た感想
偶然見かけたスポットCMが面白かったので興味を持ちました。
榮倉さんも安田さんも、コミカルな役がとても上手な方たちなのでとても楽しく観ることが出来ました。
映画館では、周りのお客さんたちも声を出して笑っていたほどです。
よく見てみると、武将の死んだふりのところでは榮倉さんが安田さんの迫真の(?)演技に笑いを堪えきれずに笑っているところがそのまま使われていたこともあってリアル感がありました。
この死んだふりをするお話は、実際の投稿を元にして製作された映画なんだそうです。
漫画本も出ていて、映画で見たシーンの他にもいろいろなことが描かれていました。
とっても発想力が豊かな奥さまのようです。
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