映画「ヴェノム」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ルーベン・フライシャー

映画「ヴェノム」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ルーベン・フライシャー

監督:ルーベン・フライシャー 2018年11月にソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから配給

ヴェノムの主要登場人物

エディ・ブロック(トム・ハーディ)
ジャーナリスト。正義感が強くライフ財団の闇を追っていたが、財団の圧力により失職して落ちぶれる。しかし、ライフ財団の研究所でヴェノムという宇宙生命体に寄生され戦いに巻き込まれていく

ヴェノム(声:トム・ハーディ)
「シンビオート」と呼ばれるスライムのような宇宙生命体で、人間を含む生物に寄生する。

アン・ウェイング(ミシェル・ウィリアムズ)
エディの元恋人。ライフ財団からエディにかけられた圧力の巻き添えで失職し、現在は別の恋人がいる

カールトン・ドレイク(リズ・アーメッド)
巨大企業・ライフ財団の代表。人類の宇宙進出を目論み、シンビオートを利用しようとする。

ライオット(声:リズ・アーメッド)
ヴェノムとは別に地球にやってきたシンビオート。ドレイクに寄生し多数のシンビオートを地球に呼ぼうとする

ヴェノム の簡単なあらすじ

エディはかつては名をはせたジャーナリストでしたが、巨大企業・ライフ財団の闇を暴こうとして失職、恋人とも別れ落ちぶれていました。

しかし、ライフ財団の研究者、ドーラ博士の手引きで財団の研究所に侵入し、そこで「シンビオート」と呼ばれるスライムのような宇宙生命体・ヴェノムに寄生されてしまいます。

エディは自分の中にいるヴェノムの声や衝動に恐怖し、更にはライフ財団からも追われる身となりましたが、元恋人のアンとアンの恋人のダンの助けも借りて逃げ延びます。

最後はロケットで宇宙へ行き更に多くのシンビオートを呼ぼうとするライフ財団の代表・ドレイクと彼に寄生したシンビオート・ライオットをエディとヴェノムが倒します

ヴェノム の起承転結

【起】ヴェノム のあらすじ①

ヴェノム寄生

エディはかつては名をはせたジャーナリストでしたが、巨大企業・ライフ財団の闇を暴こうとして失職した上、恋人のアンも巻き添えで失職してしまったことから別れを告げられて以来、落ちぶれていました。

下町をぶらぶらする生活を送る中、ライフ財団の研究者・ドーラ博士がエディの前に現れ、研究所での人体実験を暴いてほしいと依頼してきます。

ライフ財団の代表・ドレイクは来るべき人類の宇宙進出に備え、密かに捕獲した宇宙生物を使って人体実験を繰り返していたのです。

ドーラ博士からの依頼を引き受けたエディは財団の研究所に侵入し、被験者にされていた知り合いのホームレスの女性・マリアを助けようとしたところ、暴れ出してエディは気を失ってしまいます。

じつは、このときエディは彼女に寄生していた「シンビオート」と呼ばれるスライムのような宇宙生命体・ヴェノムに寄生されてしまいます。

気絶していたエディは目を覚まし、自分の身に何も変化がないことを不思議に思いますが、研究所の警備員や研究者に見つかる前に脱出することにします。

【承】ヴェノム のあらすじ②

ヴェノムに振り回されるエディとライフ財団からの襲撃

研究所から自室に戻ったエディは、頭から謎の声が聞こえ直後にゴミ箱から残飯を食べる等、自分の意思に関係なく体が動かされる状況に恐怖を覚えます。

エディはこれが自分の身体の中にいるヴェノムという宇宙生物によるものと知り、それでもライフ財団の調査を続行しようとしますが、レストランで生け簀のロブスターを丸かじりしたりとヴェノムに振り回され続けます。

更に、ヴェノムがエディに寄生したことを知ったライフ財団はエディを襲撃しますが、ビビりまくるエディを意に介さずヴェノムはエディの体を操って変化させて撃退します。

混沌とした状況にうんざりするエディですが、ヴェノムとの会話でヴェノムに安易に人間を食べないよう指摘したり、逆に元恋人のアンとのことを指摘される等して徐々に気持ちを通わせていきます。

一方、遠く離れたマレーシアではヴェノムとは別のシンビオートが多くの人間に寄生しながら移動し、徐々にアメリカへと向かっていきます。

【転】ヴェノム のあらすじ③

ライフ財団に囚われたエディ

奇行に走る上にヴェノム寄生の影響で内臓にダメージを受けたエディの身を案じたアンと彼女の恋人で医師のダンは彼を病院に連れて行き検査をしますが、その中で医療機器が発する高周波の音がヴェノムにダメージを与え、ヴェノムがエディの身体から出て行ってしまいます。

危険な存在として検査室に閉じ込められたヴェノムですが、通風孔から脱出する間にライフ財団が病院に侵入、エディはライフ財団に囚われてしまいます。

エディがいないことで異変に気付いたアンは焦りますが、その直後に目の前の犬から視線を感じます(実はこの犬にヴェノムが寄生しています)。

ライフ財団の研究所でヴェノムを渡すよう迫られるエディですが、既にヴェノムが寄生していないことを知った財団の兵士たちに処分されそうになっていたところ、突如として人間の姿をしたヴェノムが現れ、兵士たちを瞬く間に倒してしまいます。

呆気にとられるエディでしたが、直後にヴェノムはエディにキスをし、それまでヴェノムのように見えていた人物の中からアンが現れ、アンがヴェノムを寄生させて自分を助けたことを知ります。

一方、マレーシアからアメリカにやってきたシンビオートはライフ財団の代表者・ドレイクに出会い、ドレイクに寄生します。

【結】ヴェノム のあらすじ④

We are VENOM

ヴェノムからドレイクに寄生したシンビオート・ライオットの目的が財団のロケットで宇宙に行き、更に多くのシンビオートを地球に呼ぶことと知り、ドレイクとライオットを止めるためにロケットへと向かいます。

ロケットに向かう道中でエディとヴェノムはドレイクとライオットと激突しますが、ヴェノムがエディの身体を離れた僅かな隙にエディは深い傷を負わされ、エディが助けに向かう間にドレイクとライオットはロケットに辿り着きます。

遂にロケットが発射する瞬間、ヴェノムはロケットに取り付き、間一髪のところでロケットを破壊、ドレイクとライオットもロケットと一緒に倒すことに成功します。

しかし、ロケット破壊の直後、ヴェノムはロケットから出る爆炎からエディを守り、エディが傷ついたヴェノムを探すところでこのシーンは終わります。

その後、エディはジャーナリストとして復帰し、ヴェノムもエディの身体で共生することを選びます。

最後は、コンビニでの買い物を楽しんでいたところ、チンピラが強盗をするところに遭遇し、チンピラを退治するところで終わりとなります。

ヴェノム を観た感想

「スパイダーマン」シリーズの登場人物で人気の悪役が元の作品なだけあり、ダークヒーローものであると同時に、人外(宇宙生命体)と人間のバディものでもありますが、いずれもオーソドックスな題材ながらキャラの良さがきちんと引き出されている映画でした。

最初は落ちぶれていたエディがヴェノムと出会い正義感を取り戻して巨悪に立ち向かうようになったり、最初は人間を食うことにも抵抗がないほど凶暴なヴェノムがエディとの対話や共に戦う中で共生を選ぶようになったりと、登場人物たちの成長が見える点が特に良い映画です。

アクションも派手で楽しめる部分が多く、非常にエンタメ性の高い良作です。

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