監督:ダグ・ライマン 2014年7月にワーナー・ブラザースから配給
オール・ユー・ニード・イズ・キルの主要登場人物
ウィリアム・ケイジ(トム・クルーズ)
本作の主人公。戦闘は好きではなく広報担当官だったが、戦闘経験がないのに最前線に送られてしまう。あっという間に戦死してしまうが、戦闘する前の状態で意識が戻る。タイムループ状態から逃れられなくなってしまっていることに気づく。
リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)
「ヴェルダンの女神」と呼ばれ英雄扱いされるほど戦いで功績をあげている。過去にケイジと同様タイムループ状態になったことがあったが今はその力を失っている。
ブリガム将軍(ブレンダン・グリーソン)
ケイジを最前線に送り出す命令をだした張本人。ケイジのタイムリープの話をまったく信用していない。が、物語のラストに、最終的に対峙することになる。
カーター博士(ノア・テイラー)
リタの協力者で、唯一タイムリープを信用している。敵のことなどを教えてくれる。
オール・ユー・ニード・イズ・キル の簡単なあらすじ
戦闘が苦手で広報担当官の主人公のウィリアム・ケイジ少佐は突然の命令で戦場の最前線に送り出されます。
その戦場では「ギタイ」と呼ばれる謎の生物との戦いが続いており、全く戦い方がわからないケイジはあっという間に戦死。
ところが意識が戻って目を覚ますと、戦闘が始まる前の時間まで巻き戻っているのに気づきます。
また死ぬとタイムループしてしまい、この状態から抜けだせなくなってしまう。
ケイジは、何度も繰り返すし作戦の見直しを進言なども試すがなにも変わらなかった。
が、以前同じようにタイムループの経験を持つ最強の女性兵士リタ・ヴラタスキと出会い、訓練を受けることで戦士として成長をし、敵を倒す方法を見つけていきます。
オール・ユー・ニード・イズ・キル の起承転結
【起】オール・ユー・ニード・イズ・キル のあらすじ①
広報担当官のウィリアム・ケイジ少佐は、突然戦場の最前線に配置転換を命じられます。
ところが戦闘は苦手で、訓練も受けておらず、なにもわからないままJ分隊に配属され、武器や装備のことも全く知らないまま戦場に出て戦いますが、あっという間に戦死。
その時に、「ギタイ」に対人地雷を使って道ずれにした時に大量の血を浴びてしまいました。
死んだはずのケイジが意識を取り戻すと戦場に出る前日の状態に戻っていました。
全く同じことを繰り返すタイムループが起きていることに気づいたケイジは、再び戦場に舞い戻ります。
が、助けたリタ・ヴラタスキに自分のバッテリーをとられてしまい、完全に動けなくなったケイジは、そのまま「ギタイ」に襲われて戦死しただけだった。
ケイジは戦っても勝てないことを知っているので作戦自体を見直すことを進言したり、正直にタイムループのことを周囲に話してみるがまったく運命を変えることができなかった。
それどころか口をテープで塞がれてしまい話せないようにされてしまったり、思うようにうまくいきません。
【承】オール・ユー・ニード・イズ・キル のあらすじ②
ケイジは失敗を繰り返すことで、少しずつ戦場で生き残る時間が長くなっていきます。
やっとリタ・ヴラタスキのところに辿り着き彼女を助けると、リタが「目覚めたら探して、会いに来て」と言うが二人とも爆発に巻き込まれて戦死。
その後、ケイジはなんとかJ分隊の訓練からうまく抜け出しリタに会いに行くことに成功します。
そして、リタは以前ケイジと同じタイムループの経験をしていることを告白されます。
更にタイムループを信じているカーター博士という仲間を得ることで「ギタイ」について教えてもらうことができた。
ケイジのタイムループの能力は元々「ギタイ」のオメガが持っている能力で、「ギタイ」は人類に殺せると思わせて全勢力で戦いを挑ませることで殲滅しようとしていることや、その作戦が今回のことだとも知ります。
しかし、そこまで知っても出来ることといったら「何度も死んで。
オメガに勝つまで」だった。
戦闘経験のないケイジはリタに「ギタイ」と戦うために特訓をしてもらうことになる。
何度も死を繰り返しながら。
【転】オール・ユー・ニード・イズ・キル のあらすじ③
何度も特訓を繰り返し死ぬことで、とうとうケイジにもヴィジョンが見えました。
オメガの居場所がおおまかにわかったものの、結局、戦場を生きて通り抜けられないとどうにもならなかった。
リタとペアを組んで、戦場を通り抜けようとするが何度も死んでしまう。
ケイジは繰り返しリタの死体を見ることで心が病んでいってしまう。
戦うこと自体をあきらめて前線基地から逃げてしまうが、結局「ギタイ」に殺されてしまった。
その出来事から吹っ切れたケイジは、特訓でも敵を倒せるようになり、なんとか戦場を抜け出すことに成功します。
そこに放置されていた車に乗り、オメガの居るダムに向かうがリタと喧嘩をしてしまう。
なぜかというと、リタがどうしても死んでしまうのが嫌でケイジは色々試すが失敗してしまうこと。
リタがどうしても言うことを聞いてくれず、大量の「ギタイ」に襲われリタがまた死んでしまう。
その時に、リタから私のミドルネームは「ローズ」と告げられる。
またタイムループをするが今度はリタとは別行動することを決めるケイジ。
1人でオメガのところへ行くが、そこにはオメガがいなかった!ビジョンはオメガの罠だった。
そこで、別の作戦を計画するケイジ達。
カーター博士が開発したトランスポンダを取り返せばオメガの居場所がわかるかもしれない!そこでリタとケイジはブリガム将軍のところへトランスポンダを取り返しに行く。
成功して、ルーブル美術館の地下駐車場…とビジョンが見えたケイジだったが、追手の攻撃で車のエアバッグが作動してリタが気絶、ケイジは出血で気を失ってしまった。
そして、その事故で輸血をしたせいでケイジのタイムループの能力が失われてしまった。
【結】オール・ユー・ニード・イズ・キル のあらすじ④
しかし、二人だけでは戦力不足。
そこで、J分隊に協力してもらえるように説得をするケイジだったが信用されなかった。
リタを紹介したらあっさり信用を得られたので、このメンバーでオメガを倒しにいくことになった。
「ギタイ」は数えきれないほどたくさんいて、J分隊の仲間も戦死してしまい、とうとうケイジとリタで美術館までたどり着いた。
そこでも、二人で生き残るのは無理だと悟ったリタが、ここまで連れてきてくれてありがとうともっとあなたを知りたかったと言うとケイジにキスした後、リタは「ギタイ」を引き付けるために敵の前に躍り出ます!が、とうとう追いつかれてリタは「ギタイ」に殺されてしまい残るはケイジだけになります。
オメガのいる水の中に飛び込み、攻撃しようとしましたがリタを殺した「ギタイ」の触手に胴体を貫かれるケイジ。
そのショックで爆弾を落としてしまう。
しかし、爆弾の安全ピンが握りこぶしから何本もこぼれ落ちるとオメガの体内に取り込まれた爆弾が爆発をした。
とうとうオメガを倒すことができたケイジ達だが、生存者は0。
しかし、オメガの血を偶然ケイジが浴びることになった。
気が付くとケイジはヘリの中で眠っていた。
ケイジは、オメガを倒したことをテレビ中継で知り、再び最前線基地へと行くことになる。
最前線への配置転換もなくなり、J分隊のメンバーも生きていることを確認したケイジは、リタのところへ行く。
そこにはトレーニングをしているリタがいた。
「なにか用?」とリタに聞かれるが、ケイジは満面の笑顔になってただリタを見つめた。
オール・ユー・ニード・イズ・キル を観た感想
タイムスリップとかタイムリープはSFだとよくある設定ですが、同じ時間を何度も繰り返すのが実は敵の能力だったり、偶然使えるようになったケイジと、設定がしっかりできていると思いました。
映画の尺にあったうまい設定の仕方をしているので多少がアラがあっても気にならずケイジがオメガを倒せることばかり祈ってました。
ケイジが途中で戦場を放棄してビールを飲みだした時、気持ちがわかりすぎて「もっと頑張れ!」なんてことを言えなかったです。
リタの時も戦場に出るのやめた日があるのかなと考えると二重に面白く感じるので、しっかり完結した話のようで想像の余地が多いのでリタだったらどうしたとか考え出すと頭の中でずっと作品をループしてしまいます!
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