映画「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|高橋渉

逆襲のロボとーちゃん

監督:高橋渉 2014年4月に東宝から配給

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんの主要登場人物

野原しんのすけ(矢島晶子)
主人公、ふたば幼稚園ひまわり組の5歳児。

野原みさえ(ならはしみき)
29歳、専業主婦。ひろしの妻。

野原ひろし(藤原啓治)
35歳、双葉商事勤務のサラリーマン、みさえの夫。

野原ひまわり(こおろぎさとみ)
野原家の長女であり、しんのすけの妹。

シロ(真柴摩利)
しんのすけに拾われ飼うことになった犬。

段々原照代(武井咲)
下春日部警察署の迷子のペットちゃん課の婦人警官。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん の簡単なあらすじ

ある日、腰を痛めたひろしが、美女に誘われメンズエステに行きます。

施術後、腰の状態もすっかりよくなりますが、なんと、全身がロボットになっていました。

しんのすけは受け入れてくれますが、みさえは、ロボットになったひろしをなかなか信用してくれません。

メンズエステだったという場所は空き地となっており、みさえは、警察を頼り、ロボットになったひろしを助けてもらおうとしますが、いったいどうなるのでしょうか?

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん の起承転結

【起】クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん のあらすじ①

ロボットになったひろし

ある日、しんのすけと、ひろしはカンタムロボの映画を見に行きました。

映画の後、2人は、カンタム合体をしますが、その時にひろしは腰を痛めてしまいます。

帰宅後、ひろしは、みさえに、アンテナ修理やシロの小屋の修理ができなくなったと小言を言われます。

家にいてもよくならないからと、ひろしは傘を杖替わりにしながら、しんのすけとともに整骨院に行きます。

残念なことに、整体院はお休みでした。

公園で暇つぶしをするひろし、同じように、公園では家にいても休まらないと父親たちが寂しそうに過ごしています。

そこへ、子連れの女性たちが現れ、帰りなさいと怒鳴ります。

あまりの剣幕に驚き、他の父親たちとともに、しんのすけとひろしもその場を去ることにしました。

とぼとぼ歩いていると、美女、小女鹿蘭々にアンケートをお願いされます。

メンズエステ体験も勧められ、ひろしはしんのすけに先に変えるように言い、嬉しそうについていきます。

どのような施術かわくわくしていると、眠くなる薬を嗅がされ、ひろしはすぐに眠ってしまいます。

目覚めると、体が軽く、腰の痛みも消えています。

意気揚々と家に帰るひろしですが、あなた誰!?と、みさえやしんのすけ、ひまわりに驚かれます。

なんと、鏡を見ると、全身ロボットになっていたのです。

ロボとーちゃんになった!かっこいい!と喜ぶしんのすけとは反対に、みさえは、ロボットがひろしだと信じられず怯えます。

ひろしは、ロボットになった原因がメンズエステでの施術だと考え、メンズエステの場所に行きますが、ただの空き地になっていました。

みさえは、警察に電話し、相談をしますが、信じられない出来事に全く取り合ってくれません。

ロボとーちゃんは、みさえから信用されず、しばらく、外で生活することになりました。

【承】クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん のあらすじ②

ロボとーちゃんが、ガンコ親父に

みさえは、電話では取り合ってもらえないため、直接警察署に行きます。

そこで、署長の黒岩に話を聞いてもらい、段々原照代にメンズエステの調査を手伝ってもらうことに。

しかし、みさえと段々原はメンズエステの情報を得られません。

みさえが帰宅すると、ロボとーちゃんの力で、シロの小屋は立派な小屋に、テレビのアンテナも修理され、庭木の手入れも終わっていました。

みさえの信用も回復したと思いきや、突然、ロボとーちゃんからロケットパンチが発射。

危ないからと、その夜も部屋に入れてもらえませんでした。

翌朝、しんのすけとみさえは、遠足で、リバーサイド・ドデカシティに行きます。

ロボとーちゃんは、こっそり後を追います。

世界一、安全な建設現場として、有名なドデカシティ。

工事はすべてロボットにより行われています。

しんのすけたちは、大人の階段と呼ばれるエスカレーターを上ります。

しかし、エスカレーターは途切れており、しんのすけたちは、急いで、クレーンでつり上げられた鉄骨に移ります。

しんのすけたちが鉄骨から落ち、ギリギリのところで、ロボとーちゃんが助けました。

帰宅後、みさえは感謝を述べ、ロボットの姿だけど、それでこそ野原ひろしだと、抱きしめます。

それ以降、ロボとーちゃんは平和な日々を過ごし、生活もあるからと、会社にも行くことにします。

ロボットだとわからないように変装し、仕事をこなし、以前より仕事ができるようになったと、社内での評価も上がります。

そんなある日、しんのすけは、変装した小女鹿蘭々から、ヒゲをもらいます。

お父さんにでもあげたら?と言われ、しんのすけは、夕飯の時に、ロボとーちゃんにヒゲを渡します。

ヒゲをつけた途端、ロボとーちゃんは、ガンコ親父ロボとーちゃんに。

【転】クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん のあらすじ③

父ゆれ同盟

あのヒゲは、ロボとーちゃんを恐ろしいガンコ親父に変えてしまうパーツだったのです。

ガンコ親父ロボとーちゃんは、父ゆれ同盟を結成します。

父ゆれ同盟のメンバーは続々と集まり、父親たちはあらゆる場所で怒りをぶつけます。

しんのすけは、風間君やネネちゃん、ボーちゃん、マサオくんたちと、ガンコ親父ロボとーちゃんをまどわせ、ヒゲを取ることに成功します。

ヒゲを取る際に、壊れたロボとーちゃんは鉄拳寺堂勝につかまれ、ゴミとして処分されます。

しんのすけも、ロボとーちゃんと、ドデカシティにあるロボット研究所に行きます。

溶鉱炉に流されるギリギリのところで、しんのすけがロボとーちゃんの頭だけを持ち、助かります。

動いていた、自動掃除機にロボとーちゃんの頭をつけると、ロボとーちゃんの意識が戻ります。

そして、研究所の奥には、眠っている人間のひろしがいました。

意識を取り戻したひろしは、ロボとーちゃんはひろしの記憶をコピーしたロボットだと言います。

お互いに、自分こそがひろしだと引きません。

ロボとーちゃんは、新しい体を頑馬博士から盗み、3人は逃げ出します。

頑馬博士に1度は捕まりますが、ロボとーちゃんの空を飛ぶ機能で逃げ出すことに成功します。

一方、みさえは、父ゆれ同盟のもとへ。

演説をする、鉄拳寺堂勝に話をするみさえですが、聞き入れてもらえず、暴力をふるわれそうに。

そこに、しんのすけとロボとーちゃん、ひろしが現れます。

鉄拳寺堂勝に立ち向かうロボとーちゃん、鉄拳寺堂勝の体の感触から鉄拳寺堂勝もロボットだとわかります。

ロボとーちゃんもそれならと、攻撃をし、鉄拳寺堂勝を追い払うことに成功します。

父ゆれ同盟は、ロボットに支配されていたのだと気づき解散します。

そして、みさえは、ひろしの姿を見つけると、ロボとーちゃんではなく、人間のひろしに抱きつき、よかったと涙しました。

【結】クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん のあらすじ④

どちらが、ひろしなのか

帰宅後、どちらがひろしなのか話し合いをします。

みさえは、もちろん人間のひろしを心配し、ロボとーちゃんは、そんなみさえの姿を見て、複雑な表情を浮かべます。

そこへ、署長が現れます。

そして突然、段々原照代も含め野原一家全員が逮捕されてしまいます。

車内では、黒岩が鉄拳寺堂勝であることがわかり、父ゆれ同盟のアジトであるドデカシティへ到着します。

そこで黒岩から、ロボットのガンコ親父を日本中に配置し、日本の父親全員をガンコ親父にしようという計画を聞きます。

しんのすけたちは、黒岩が家では寂しい父親なんだろう、かっこ悪いと指摘します。

図星で怒った黒岩は、頑馬博士によって記憶が消去されたロボとーちゃんを使い、一番苦手な、ピーマン炒めをしんのすけに食べさせます。

しかし、しんのすけは、ロボとーちゃんに元にもどってほしいと、ピーマンを食べ、ごちそうさま!と叫びます。

集積回路の奥でロボとーちゃんは、頑馬博士からの支配に勝ち意識を取り戻します。

そして、なんとか逃げ出した野原一家たち。

そこへ、巨大な、ものまね芸人コロッケロボットに乗った黒岩が現れます。

ものまねに合わせて攻撃をするロボットに、しんのすけたちもロボとーちゃんと合体し、巨大なロボットに。

コロッケロボットの必殺技こぶしウェーブにより1度は壊されますが、おしり型のロボットに変身し、コロッケロボットを破壊することに成功します。

力を使い果たした、ロボとーちゃん。

最後はひろしと腕相撲で勝負をします。

全力で戦う2人にみさえが「あなた」勝って!と言います。

それを聞いたひろしは勝ち、ロボとーちゃんは負けます。

ロボとーちゃんは、お前はいい子だ、でっかくなれよとしんのすけに言い、機能を停止します。

ある日の公園。

いつもと変わらないかと思いきや、そこには、父親に会釈をする子連れママの姿や、父親を慕うような息子の声など、今までとは少しだけ違う風景がありました。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん を観た感想

この作品は、父親ひろしに焦点をあてた作品でしたが、名言が多々あり、涙なしでは見ることができません。

何度見ても、最後は泣いてしまいますね。

どちらも、妻子を想う父親であることは変わらないのですが、人間のひろしに抱き着くみさえや、人間のひろしには「あなた」とすぐに呼ぶシーンを見ると、切なさがこみ上げてきます。

また、ピーマンを無理やり食べさせるシーンで、ひろしが「強制としつけは違う、自分からやるようにしないと意味がないんだよ」というセリフは、子育てをしている身としては、心に響くものがありました。

色んなことを考えさせられ、学びもある素晴らしい作品だと思いました。

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