監督：永岡智佳 2021年4月に東宝から配給
名探偵コナン 緋色の弾丸の主要登場人物
江戸川コナン（演：高山みなみ）
本作の主人公で、薬により小学生になり小学校に通っています。本来の姿は高校生探偵工藤新一です。
赤井秀一/沖矢昴（演：池田秀一/置鮎龍太郎）
本作のキーパーソンで、FBIの捜査官です。凄腕の狙撃手であり、截拳道の達人でもあります。現在は沖矢昴に変装して工藤邸に居候しています。
メアリー・世良（演：田中敦子）
本作のキーパーソンで、秀一・秀吉・真純の母である。MI６に所属しているが、APTX4869により幼児化しています。
羽田秀吉（演：森川智之）
本作のキーパーソンで、六冠の称号を持つプロ棋士であり宮本由美の彼氏。冴えない印象を周囲に与えますが、優れた記憶力と洞察力を持っています。
世良真純（演：日��のり子）
本作のキーパーソンで、蘭の同級生で女子高生探偵をしており截拳道の使い手でもあります。
名探偵コナン 緋色の弾丸 の簡単なあらすじ
4年に1度開かれるスポーツの祭典「ワールド・スポーツ・ゲームス (WSG)」の記念すべき東京開催を控えた日本。
それに合わせて開通した「真空超電導リニア」の記念パーティーでスポンサーの企業のトップ誘拐事件が起きますが、コナン達の活躍により無事発見されます。
更に１５年前にもアメリカで同様の事件が起きていることをコナンはFBIから聞きます。
果たしてこれは偶然なのか、それとも繋がっているのか様々な思惑が渦巻く中、FBIやMI６も動き出します。
名探偵コナン 緋色の弾丸 の起承転結
【起】名探偵コナン 緋色の弾丸 のあらすじ①
江戸川コナン・毛利小五郎・毛利蘭・少年探偵団は鈴木園子に招待され、4年に1度開かれるスポーツの祭典「ワールド・スポーツ・ゲームス (WSG)」の東京開催を祝して催されたスポンサーたちのパーティーへ参加します。
そんな中会場が突然停電し、非常灯が点いた時には鈴木園子の父・史郎が行方不明になっていました。
停電中に青白い火花を目撃したコナンは、鈴木会長はスタンガンで気絶させられ食事を乗せていたカートで拉致されたと推理し、元太の嗅覚を頼りに会長を発見します。
しかし会長には拉致される前後の記憶がありませんでした。
捜査にやって来た目暮警部たちによると、同じくWSGスポンサーである三塚製菓会社の社長の身にも同様のことが起きていたようです。
コナンは沖矢昴から15年前アメリカでも同様にWSGのスポンサーが拉致される事件が起きており、3人目の被害者は殺害されたこと、その犯人として石原誠という日本人がFBIに逮捕されたことで事件は解決したこと、その事件から4年後（11年前）に模倣犯が現れたことを知らされます。
FBIとして事件を追う沖矢こと赤井秀一から捜査協力を頼まれたコナンは、WSG東京のために東京-名古屋間に建設された「真空超電導リニア」の駅がある名古屋で次の事件が起きると推理します。
そして3人目の標的と目される自動車メーカー社長のジョン・ボイドを護衛するため園子のツテを利用してリニアの体験乗車に参加することを決めます。
一方、MI6から密命を帯びた世良真純とメアリー・世良も、名古屋へ行く計画を立てていました。
また、真純の兄である羽田秀吉は名古屋での仕事のついでに宮本由美をデートに誘い彼女を家族に紹介しようと考えていました。
【承】名探偵コナン 緋色の弾丸 のあらすじ②
コナンは、事件の調査を頼まれた小五郎と蘭、灰原哀と共に名古屋を訪れます。
そこで広報担当の白鳩舞子、リニアのエンジニアである井上治、リニアの客室担当である石岡エリーらから、当日の予定について説明されました。
乗車当日、乗車前の検査を受けるために集められた病院で、意図的に起こされたMRIのクエンチによって充満したヘリウムの蒸気でコナン達は気を失ってしまいます。
その間にジョンが誘拐されます。
コナンは沖矢や真純と協力して彼を無事に発見しますが、そこでWSG協会会長で15年前のFBI長官であるアラン・マッケンジーも同時に誘拐されていたことが判明します。
この誘拐事件の影響でリニア体験乗車は中止されたものの、WSG協会はアラン不在のままリニア運転の強行を決断し、乗車予定だった乗客は新幹線で帰ることになります。
しかし、コナンは犯人がアランをリニアに乗せて殺害するつもりであると推理し、真純と共にリニアに飛び乗り、モニター越しに推理を説明します。
今回の事件の犯人は、白鳩舞子こと15年前の事件の犯人とされる誠の娘でした。
15年前の事件で最初の被害者が拉致された時に舞子は誠と一緒にいたというアリバイを無視し、FBIが石原の逮捕を強行したことが犯行の動機です。
アランがWSG会長に就任することを知り15年前の復讐をするために彼女はスタッフとして潜入しました。
舞子はアランをその場で射殺しようとしますが、アランは動揺もせずに撃ち方の指示をします。
舞子はそれに渋々従いますが、彼女が床に落ちていたボールペンでバランスを崩した直後、コナンは洗面所のカーテンを広げ、真純は車掌室に飛び込み制御装置のレバーを引きます。
リニアは急減速し、舞子は銃弾を放つもカーテンで防がれ、同時に右肩を負傷します。
舞子を撃ったのはリニアの軌道上にいた赤井であり、コナンとアランは舞子を赤井が狙撃できる位置へと誘導するために行動していました。
【転】名探偵コナン 緋色の弾丸 のあらすじ③
しかし、舞子の身柄が確保された直後、コナンは共犯者の存在を指摘します。
リアルタイムでリニアの車内の様子を確認でき、なおかつ遠隔操作で減速したリニアを再加速させることができるのは井上のみであり、灰原も井上であればクエンチを発生させられると指摘します。
井上はタブレットに入れていたリニア制御室と繋がっているソフトを使って舞子を手助けしていました。
井上の正体は15年前の事件での最初の被害者の息子でした。
彼の父は事件の影響でWSGのスポンサーを降りたことで世間から「テロに屈した」と弾圧され社会的地位も失いました。
父を拉致した犯人の中に4年後（11年前）に模倣犯として逮捕された男がいたことを証言しますが、FBIはそれを無視して石原を犯人としました。
「汚い手段で真相を闇に葬った」としてFBIを恨むようになり、15年前の事件を調べる内に知り合った舞子と手を組んでいました。
井上は新幹線が新横浜駅に停車するや否や新幹線から飛び出し、予め用意していた車で逃走します。
その後ろからFBIが追跡します。
途中、赤井と合流して事情を聞いた秀吉から「井上はリニアを追っていると思う」と推理し、アンドレ・キャメルに鴨池大橋に向かうように指示します。
鴨池大橋付近に着いた井上は、タブレットを操作して「プランB」を実行し再び逃走します。
秀吉の指示でジョディはタクシーに乗車し、キャメルと二手に分かれて井上を追跡します。
井上はキャメルに追い詰められるものの何と躱しますが、それも秀吉の読み通りであり、井上が逃げ込んだ新港浜陸橋下に待ち構えていたジョディに取り押さえられます。
【結】名探偵コナン 緋色の弾丸 のあらすじ④
井上が実行した「プランB」により、リニアはクエンチ発生による爆発音を起こし急加速します。
制御室のコントロールもブロックされ、軌道の電流も完全に止められたため、このままではリニアは脱線し、胴体着陸する形で芝浜駅に衝突してしまいます。
リニアに乗車しているコナン達の命にも関わる大惨事を免れない状況でしたが、WSG開会式が中止になったことを蘭に伝えた園子のそばにいた探偵団のふとした発言から、蘭と灰原はエリーがリニアの説明会でネタバレしたサプライズ演出のことを思い出し、コナン達に伝えます。
コナンはリニア後方にサプライズ演出として仕込まれていた万国旗をパラシュート代わりにすることを思いつき実行します。
万国旗が出た途端にリニア先頭が反り上がりますが、コナンが真純のヘルメットをキック力増強シューズでリニア先端に蹴り上げ、先頭車両は軌道に叩きつけられ戻ります。
それでも時速400kmで走行を続けていたため、ボール射出ベルトのスイッチを入れ、リニア先端に巨大なサッカーボールを出現させます。
リニアは減速しますが、芝浜駅手前にある緩やかなカーブに差し掛かった際に軌道を外れ、芝浜スタジアムの客席に車体が突っ込みます。
あまりの惨状に言葉を失った蘭達でしたが、リニアの後ろ3両分は軌道に留まっていたため、最後尾車両に逃げていたコナン達は奇跡的に生還します。
名探偵コナン 緋色の弾丸 を観た感想
名探偵コナンの大人気劇場版シリーズ第２４作目の作品です。
今作は、赤井一家がメインとなっており、それぞれに見せ場があるため最後まで目が離せません。
特に、誘拐されたジョン・ボイドを捜索している途中の、沖矢昴（赤井秀一）VSメアリー・世良,真純の親子対決がとてもカッコ良く、何度もそのシーンを繰り返し見るほどアクションと画が素晴らしいです。
他にもキャメルのドラテクや秀吉の詰将棋に見立てた推理もワクワクして楽しくなります。
現実のオリンピックにリンクしている部分もあるため、子どもだけでなく大人も楽しめると思うので是非一度は見て欲しいと思います。
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