監督:ジェームス・キャメロン 1986年8月に20世紀フォックスから配給
エイリアン2の主要登場人物
エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)
前作での唯一の生き残り、本作の主人公。エイリアンと戦う勇敢な女性。
ニュート(キャリー・ヘン)
開拓団唯一の生き残り。まだ幼い少女ながらLV-426で必死にエイリアンから逃げ生活している。
ビショップ(ランス・ヘンリクセン)
医療担当アンドロイド。ロボットと呼ばれることを好まずシンセティック(合成人間)と称している。
ドウェイン・ヒックス(マイケル・ビーン)
リプリーと一緒にLV-426へ派遣された海兵隊員。唯一の生き残り。
カーター・J・バーク(ポール・ライザー)
ウェイランド・ユタニ社社員でリプリーの目付役としてL-246へ同行したが、エイリアンを地球へ持ち帰るという隠れた目的がある。
エイリアン2 の簡単なあらすじ
ノストロモ号の惨劇唯一の生き残りリプリーが乗っていた脱出艇が地球周回軌道付近の宙域で偶然発見、救助される。
ハイパースリープから目覚めたリプリーは、ウェイランド社社員バークから57年間も宇宙を漂っていたことを聞かされる。
倉庫での作業員となったある日、LV-426からの連絡が途絶えたとウェイランドの社員バーグから聞かされるが、実はリプリーがハイパースリープしている間にLV-246は植民地へとテラフォーミングされていたのです。
現調査の為に再びあの惑星へ戻ることになったリプリーに待ち受ける惨劇とは。
今度は戦争だ、と言うだけに初めからアクションシーン多いです。
エイリアン2 の起承転結
【起】エイリアン2 のあらすじ①
ハイパースリープから目覚めたリプリーが聞かされたのは57年間もの間宇宙を漂流していたという事実でした。
その間に娘のアマンダは自分の年を遥かに追い越し年老いて死んでしまっていました。
天涯孤独となるリプリー。
悲しみに暮れる彼女を構いもせず開かれた会社の査問会では、ノストロモ号爆発の責任を取らされてしまいます。
航海士の資格を無期限で剥奪され変わりにあてがわれた仕事の倉庫作業員として暮らす彼女は毎日チェストバスターに胸を食い破られるという悪夢にうなされ不安な日々を送っていました。
そんなある日、ウェイランド社社員のバーグからLV-246からの連絡が途絶えたと知らされます。
実は、ノストロモ号が着陸したレチクル座ゼータ第2星系の小惑星LV-426は既にテラフォーミングが施され植民地となっていたのです。
航海士の資格を取り戻すこととエイリアンは必ず全滅させることを条件に調査の為と招集された海兵隊とリプリーは再びLV-426へと向かうことになったのでした。
【承】エイリアン2 のあらすじ②
海兵隊の宇宙戦艦スラコ号で海兵隊員達と共にLV-426に向かうリプリー。
航行中、乗組員のビショップがアンドロイドだと知り、かつてノストロモ号で自分達を殺そうとしたアッシュのことを思い出して露骨な不快感を示します。
海兵隊員との作戦会議中リプリーはエイリアンの危険性を必死に訴えるがほとんどの隊員は危機感もなく冗談混じりに茶化されてしまいます。
一同はスラコ号から発進した降下艇でLV-426に降着。
地表に降り立ち、装甲兵員輸送車(APC)でコロニーの施設へと潜入します。
施設内は既に人気がなく、医務室の実験用サンプルとして見付けたフェイスハガーの標本や無惨に破壊されたバリケードから既に繁殖したエイリアンとの壮絶な戦闘が繰り広げられた事に走る緊張、唯一の生き残りのニュートと出会い他の入植者を探す中でエイリアンと初めて遭遇した海兵隊員たちはパニックに陥りますが、間一髪の所で機転を利かせたリプリーに助けられます。
【転】エイリアン2 のあらすじ③
リプリー達はコロニーの司令室内にバリケードを築き、通路にセントリーガンを設置して救助が来るまでの篭城を試みることにしました。
しかし、エイリアンの襲撃で墜落した降下艇の爆発により環境システム施設の電気系統と核融合炉の冷却システムが停止したため、4時間後に大爆発することが判明します。
スラコ号から予備の降下艇を呼ぶには遠隔操作しかなくそれが唯一出来るのがビショップであり不信感を募らせるリプリーにアンドロイドにも恐怖はある、と説得し単身パイプ内を移動して通信施設へと向かいます。
一方でセントリーガンでエイリアンの大群の撃退に成功した一同はひと時の休息を取ることになりリプリーはニュートに寄り添い仮眠を取るのですが、実験用カプセルから出てきたフェイスハガーの襲撃を受けてしまいます。
枕元に置いたはずの銃が隣の部屋に移動されていた事から、人為的に起こされた状況だと悟るリプリー。
2人が襲われたのは密かにエイリアンを持ち帰ろうとするバークの企てで、リプリーをニュートもろともフェイスハガーに襲わせエイリアンを寄生させようとしたのです。
【結】エイリアン2 のあらすじ④
ビショップとの合流地点に向かう一同、熾烈を極めるエイリアンの攻撃により隊員は一人また一人と倒れていきます。
逃げ場を失ったリプリー、ニュート、ヒックス、ようやく見出した活路でしたがリプリー達とニュートが逸れてしまいます。
離れる間際間一髪でニュートの手に握らせた発信機で後を追うことにしたリプリー、後一歩で合流できるという所でニュートはエイリアンに拉致されてしまいます。
リプリーは一人ニュートを助けるためにエイリアンの巣、クィーンの元へと向かうのでした。
無事にニュートを助け出しビショップとも合流しスラコ号へと帰還した一同、格納庫から降り立った一同が安堵したのも束の間コロニーからAPCに取り付いていたクィーンの襲撃を受けます。
ビショップはクィーンの尾で真っ二つに引き裂かれ無惨にも地面に叩き付けられてしまいます。
リプリーはビショップとニュートを守ろうとパワーローダに乗り込みクィーンと直接対決をし、激しい戦いの末見事勝利します。
安堵からリプリー抱き着くニュートはママ!と叫ぶのでした。
エイリアン2 を観た感想
前作の宇宙船の中に一体だけいる、そんな極限状態とは変わり施設内全てが無数のエイリアンに支配されている、植民地となるコロニーにいた何百人もの入植者は既に苗床か、殺されており建物の至る所にエイリアンがいるという恐怖。
海兵隊員の持っているレーダーの単調な音とエイリアンが近付くにつれて速くなっていく音は嫌でも耳に残ってしまいますし、海兵隊員の重厚な銃や多様な武器はホラー映画であってもアクション要素があると思いました。
また、当時は無数に繁殖したエイリアンと遭遇するシーンではCG技術がまだ未発達だったためすべて実写で制作されていて、エイリアンが画面に一度に何体も登場するように見える場面も実際は数体であり、それを動体探知機が何十体もいるように反応する画面を表示したり、カット割りによって多数のエイリアンがいるように見えるように工夫して製作されています。
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