監督:ニコラス・メイヤー 1983年2月にパラマウント映画から配給
スタートレックII カーンの逆襲の主要登場人物
ジェームズ・カーク(ウィリアム・シャトナー)
本作の主人公で、前作の貢献から提督に就任。無謀さは相変わらず。
スポック(レナード・ニモイ)
今作は、エンタープライズ号の館長になり冷静さを武器にクルーを導く。
カーン・ノニエン・シン(リカルド・モンタルバン)
遺伝子操作により誕生した新人類で、傲慢さ及び冷酷自分勝手さゆえに故カークに追放された人物。人柄は傲慢で他社を何とも思わない冷酷な性格。
スタートレックII カーンの逆襲 の簡単なあらすじ
前作で地球連邦を救ったカークは、提督になりデスクワークをして過ごしていました。
ほかのメンバーは無人惑星の調査をしていて、無人の惑星であるのにもかかわらず、人が確されたとのことでチェコフは無人のはずの惑星を調査していました。
すると、人類の存在が確認でき、その人物は数十年前にカークが追放したカーンだったのです。
スタートレックII カーンの逆襲 の起承転結
【起】スタートレックII カーンの逆襲 のあらすじ①
カークは、前作の地球連邦を救ったという貢献度から、提督という地位につき地球で地上勤務デスクワークを過ごしていました。
ほかのメンバーは、無人の惑星から信号が出ていることを不審に思い、惑星探査船にて捜査を続けていました。
惑星から放たれる電波の出所を突き止めていくと見知った人物と惑星探査をしていたメンバーは遭遇します。
それは、15年前カークがクルーを人質に取り、調査船を乗っ取り我が物顔で世界の王になろうとした人物、カーンだったのです。
カーンはカークによって、処刑を待逃れましたが辺境の惑星アルファ惑星に追放された人物です。
カーンは、寄生生物という生物を利用し、カークの下で働く惑星調査をしに来ていたチェコフを洗脳し自らの部下に加え、命令に背くと死亡するという寄生生物を悪用し、カークに復讐を果たそうとします。
なぜなら、カーンが飛ばされた惑星は、軌道が変わったことにより死の惑星となり多くのカーンを支持する大勢の部下が亡くなったことからカークへの恨みが募り復讐を実行したのです。
【承】スタートレックII カーンの逆襲 のあらすじ②
カークたち一同は、ジュネシス計画という計画を連邦政府が立案していることを知り、連邦政府のジュネシス計画の全容について知ります。
ジュネシス計画は無人の惑星に強制的に新しい生命を作るという計画で、惑星が人がいる惑星だったり生命が存在する場合、その生命の命を奪い新しい生命が芽吹くというものでした。
このことを知ったカーンは、ジュネシス計画という計画を悪用すれば、カークたちのいる惑星、地球を破壊することができ、新しい生命だけを従わせ、自分が王に君臨できると考えカークたちが乗る探査船エンタープライズを襲撃します。
カーンは、ジュネシス計画をカークたちも捜査していることを看破し、復讐という名目のほか、ジュネシス計画そのものを奪うことを口実にエンタープライズを攻撃したのです。
カークは、あえてカーンの要求に従うふりをして不意打ちにて攻撃を加えバリアが消失した瞬間に攻撃を加えることでカーンが乗る探査船を破壊しましたが、エンタープライズにも死傷者のほか被害が出てしまいます。
【転】スタートレックII カーンの逆襲 のあらすじ③
カークたちは、負傷兵を出しつつも目的地であるジュネシス計画を研究している秘密基地に到着します。
そこは、既にカーンの部隊が多くの人の命を奪った後でした。
ジュネシス計画を研究しているマーカス博士を捜索するカーク一同ですが、テレル艦長とチェコフが突如、マーカス博士を保護したカークに対して銃を向けます。
寄生生物によりカーンに操られているテレル艦長とチェコフは、命令に従わず、テレルは寄生虫の痛みから自殺を図り、チェコフは寄生虫が苦しみながら体外に排出されたため、チェコフのみ助かりました。
しかし、ここで諦めるカーンではなく、潜入していたジェネシス計画開発の秘密基地から、ジュネシスを奪い、宇宙船でカーンは脱出を図ります。
一方、カークたちの探査船エンタープライズは遠くにあり、とても迎えに行くことができない距離にいますので、カークたち一同は、秘密裏に建造された特殊エリアに置き去りになるという形になり、途方に暮れてしまうのでした。
【結】スタートレックII カーンの逆襲 のあらすじ④
何とか自力でエンタープライズに戻り、エンタープライズでカーンの後を追うカークたちですが、カークはあえて、プライドの高いカーンを挑発することで、こちらに意思を集中させることを考えつきました。
この考えはカーンの性格をかなり的確にとらえていて、カーンはカークの挑発に乗ってしまいます。
するとカーンは、みるみると追い込まれていき、プライドの高さ故、復讐をあきらめきれない彼は、ジュネシス装置を使用して自爆することですべてを葬ろうと考えました。
エンタープライズは修理が不十分でエンジンの出力が上がらないため、とても爆発に巻き込まれると逃げることは不可能です。
そこでスポックは自らの命を引き換えに放射能が充満する機関室に入りエンジンを強制的に修理することでワープ航行ができるような状態にすることでカーンだけがジュネシスの爆発に巻き込まれエンタープライズに乗るクルー一同は助かります。
ただ一人、スポックを除いて。
スポックの遺体は宇宙葬という形で宇宙空間に放り出されるのでした。
ジュネシス装置の爆発によりカーンは死亡し爆発の後には緑の溢れる新惑星が誕生しました。
スタートレックII カーンの逆襲 を観た感想
スタートレックシリーズは格闘シーンなどに力を入れずにドラマという部分に力を入れていて、2作品目についてもドラマ部分がかなり、しっかりと作られています。
特にカーンは、テレビ版のスタートレックに登場した人物で傲慢で冷酷で自分勝手だったからカーンに従うほかのメンバーと一緒に無人惑星に追放された人物で話がしっかりつながっているんです。
そして、スポックが劇中で死亡しますが、第3回目の映画でジュネシス装置が発生させた惑星の空気に触れたことで子供になって甦り急速に成長して大人になり、状態がリセットされることで再度出演するなど、かなり破綻していないSF映画で続編から続編を見ても矛盾点が無いのが素晴らしい映画です。
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