監督:中江功 2022年12月に東宝から配給
Dr.コトー診療所の主要登場人物
五島健助(吉岡秀隆)
20年前に離島・志木那島のドクターに赴任。強く優しく諦めない医師。
彩佳(柴咲コウ)
診療所の看護師。コトーの妻。妊娠中。
織田判人(��橋海人)
東京の大学病院からきた若き医師。病院の息子で志木那島に修行にきた。
Dr.コトー診療所 の簡単なあらすじ
離島・志木那島のドクターになり20年経った今でもコトー先生こと五島健助は、島民一人一人に行き届いたケアをし、島の人から信頼されています。
看護師の彩佳と結婚し、今では彩佳の家族と暮しています。
ある日、原が足を怪我し運ばれてきました。
ちょうど、東京から研修医・織田判人がコトーの元で修業するために診療所に訪れ手術を手伝います。
原の怪我を機に原の息子・剛洋が志木那島に帰って来て…。
Dr.コトー診療所 の起承転結
【起】Dr.コトー診療所 のあらすじ①
志木那島の診療所は、コトー先生こと五島健助と妻であり看護婦の彩佳、もう一人の看護師・那美と事務員の和田が働いています。
彩佳は、妊娠7か月を迎え大きなお腹で看護師の仕事を続けていました。
離島・志木那島のドクターになり20年経った今でもコトー先生は、島民一人一人に行き届いたケアをし、島の人から信頼されています。
ただし、若い頃に乗っていた自転車は診療所の片隅に置かれ、今では電動自転車で島内を診察していました。
ある日、原が足を怪我し運ばれてきました。
ちょうど、東京から研修医・織田判人がコトーの元で修業のために診療所に訪れていて、原の手術を手伝います。
原は切断しなくていけないほどの怪我でしたが、コトーの手術により切断はせずに済み、判人は驚きます。
手術は無事成功しますが、今後元に戻るためにはリハビリが必要となります。
原は、息子の剛洋には連絡しないでくれと頼みますが、茉莉子が東京にいる息子の竜一に剛洋の様子を見にいって欲しいと頼むのでした。
【承】Dr.コトー診療所 のあらすじ②
彩佳の家族と幸せに暮らすコトーですが、相変わらず島民に何かあれば夜でも彩佳と訪問するようにしています。
那美の祖母であり、産婆の美登里は心臓が悪くコトーも彩佳も気にかけていました。
一方、役所では診療所の統廃合を考えていて、コトーを拠点になる病院で指導係にしたいという案が出ています。
コトーは板野からその話を聞きますが、すぐに返事はできませんでした。
コトーの腕にはアザがあり、コトーはそれが気がかりでした。
ある日、コトーは判人に骨髄液の採取を頼み、このことは誰にも言わないで欲しいとお願いします。
コトーはその検体を、東京にいるコトーの同期で彩佳の主治医だった鳴海に診てもらえないかと電話しました。
急性骨髄性白血病と判明したコトーに、すぐに治療を開始すれば命の危険はないと鳴海はいいます。
彩佳にそのことを話そうとするコトーでしたが、タイミングを逃し伝えられません。
久しぶりに剛洋が島に帰ってきて、島民は剛洋が立派になって戻ってきたと大盛り上がり。
茉莉子の店でお祝いをするものの、剛洋は浮かない顔をしています。
気が付いたら店から出て行ってしまった剛洋です。
そんな時、竜一から茉莉子の元に電話が入り、東京のクリニックで起きた事件に剛洋が関与しているのではないかと話します。
【転】Dr.コトー診療所 のあらすじ③
剛洋は、診療所へ訪れコトーに事件のことを話します。
剛洋は、成績が振るわず奨学金が出なくなり、学費が足らず医学部を退学していました。
その後、クリニックの事務員として働いていましたが、そのクリニックの院長がお金のために無理して請け負った手術に失敗し患者を死亡させたところを目の当たりにします。
コトーのような医者を目指していた剛洋は自分の無力さに打ちひしがれてしまったのでした。
剛洋は、父・剛利に謝罪しますが、父は剛洋を責めませんでした。
剛洋は、事情聴取のために訪れていた刑事のところへ出頭することになりました。
コトーは、自分の願いを剛洋に押し付けてしまったのではないかと悔やみます。
その想いを彩佳に伝えている最中に倒れてしまうのでした。
コトーの重病を知った彩佳は泣き崩れます。
コトー自身のため、自分とお腹の子のために一刻も早く治療を受けるように勧めますが、コトーは自分で治療しながら島に残りたいというのです。
コトーの病気の件は、島内のみなが知ることになり、坂野は判人にコトーの代わりになってもらえないかと話します。
判人は、少し手伝うくらいなら出来るけれど自分はコトー先生のように、島民の信頼を得ることは出来ないといいます。
今までもコトーの代わりに診療所にいても、コトーが居ないならと患者が帰ってしまっていました。
そして、コトー先生の良心と犠牲によってこの島の医療は成り立っている、みんながコトー先生に頼り過ぎたと一喝するのでした。
【結】Dr.コトー診療所 のあらすじ④
ある日、志木那島を台風が襲います。
土砂崩れが起き、剛洋は邦夫と一緒に消防団の手伝いをすることに。
病気のコトーと妊婦の彩佳も診療所へと向かいます。
土砂崩れの現場には、負傷者が大勢いて判人と那美は現場に向かいました。
土砂に巻き込まれたノブおじをはじめたくさんの負傷者が診療所へと運ばれます。
心筋梗塞を発症した美登里も運ばれ、診療所は人手が足りない状況になりました。
それでもコトーは全員助けると自身の具合の悪さを押し殺し、ノブおじの心臓マッサージを行います。
判人は、コトーに助かる見込みがある人を優先に助けようとトリアージするようにお願いしますが、コトーは信念を曲げません。
無理をし過ぎたコトーは倒れ、彩佳は早産しそうになり、病気のコトーをいたわる気持ちから「無理だ」と泣き出す判人。
しかし、診療所に来ていた剛利が諦めないと激励しました。
すると、判人に変わってノブおじの心臓マッサージを剛洋がしつづけ、ノブおじは一命を取り留めます。
目を覚ましたコトーは、美登里の手術を行い判人と和田も手伝います。
美登里の手術は成功しましたが、コトーの体調は最悪でした。
安定し寝ている彩佳の元でコトーは、力尽きていました。
時が流れ、剛洋はもう一度学び直し始めます。
剛利はリハビリ後、漁師に戻ることができました。
判人は今も診療所の医師として働いています。
彩佳の子も歩ける年になり、ヨチヨチと歩いて向かった先に、診療室にいるコトーがいて赤ちゃんを抱き上げました。
Dr.コトー診療所 を観た感想
映画版のコトーは、うっすら視聴者も感じていた離島の医師問題に一石投じる内容でした。
コトーの働き方は時代に合っていませんが、現状はコトーに島民の命が重くのしかかり過ぎです。
その代弁者として判人先生が登場します。
判人先生は、判人って呼んで下さいとチャラい面がありますが、一番正論を言っていました。
そして根底にコトーを尊敬している面が見えて好感がもてました。
島に住んでいると当たり前になり見えないことが、東京からきた判人によって浮き彫りになったと思います。
判人がずっとコトーの右腕になるのなら、この問題は解決すると思います。
世代交代した、判人先生と那美の続編を観たいと思いました。
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