監督:J・A・バヨナ 2018年7月に東宝東和から配給
ジュラシック・ワールド/炎の王国の主要登場人物
オーウェン・グレイディ(演:クリス・プラット)
元海軍の軍人で、ジュラシック・ワールドの元恐竜監視員です。クレアの元カレです。
クレア・ディアリング(演:ブライス・ダラス・ハワード)
ジュラシック・ワールドの元管理責任者で、恐竜保護グループ「Dinosaur Protection Group(略称:DPG)」の設立者です。
イーライ・ミルズ(演:レイフ・スポール)
ロックウッド財団の実質的運営者です。恐竜を兵器やペットとして売り捌くためクレアに手を貸します。
メイジー・ロックウッド(演:イザベラ・サーモン)
ベンジャミン・ロックウッドの孫娘です。好奇心旺盛で恐竜が好きです。
インドラプトル
新しい遺伝子組み換えの2代目ハイブリッド恐竜です。非常に狡猾かつ残虐な性格です。
ジュラシック・ワールド/炎の王国 の簡単なあらすじ
あの惨劇から3年、島で悠々と暮らす恐竜たちに火山の大噴火の危機が迫っていました。
彼らを救うため、オーウェン達は島に向かいますが、共に来た傭兵たちに裏切られます。
恐竜を売り捌くために恐竜を捕獲し、ベンジャミンの屋敷「ロックウッド・エステート」に運び込みます。
奴らの企みを阻止するため、オーウェン達はベンジャミンの孫娘メイジーと共に立ち向かいます。
見事、企みを阻止しますが、恐竜たちは世界へ解き放たれてしまいました。
ジュラシック・ワールド/炎の王国 の起承転結
【起】ジュラシック・ワールド/炎の王国 のあらすじ①
前作から3年。
ある嵐の夜、コスタリカ西方190キロにあるイスラ・ヌブラル島に傭兵の一団が、小型の潜水艇がラグーンの底を探索していました。
前作でラグーンの底に沈んだインドミナス・レックスの遺体を回収するためです。
潜水艇は無事に骨を発見し、地上へ骨を届けましたが、モササウルスに食べられます。
地上ではT-レックスに襲われます。
この時、T-レックスにラグーンの開閉をする機器を破壊されたため、モササウルスはそのまま海へ解き放たれます。
傭兵団は何とか目的のインドミナスの骨を回収し、依頼主の「上司」の元へ持ち帰りました。
一方アメリカでは、イスラ・ヌブラ島の火山が活発化していることを受け、恐竜の保護か絶滅か意見が割れていました。
議会では、ジュラシック・パーク1、2に登場したイアン・マルコムが「火山に委ねるべき」と発言します。
人間が歪めた自然の流れを正す時だと。
恐竜保護を目的とした団体「 DPG」を設立した「ジュラシック・ワールド」の元運用管理者クレア・ディアリングは、議会が恐竜に対して何もしないことを決定したことをニュースで知ります。
そしてイスラ・ヌブラル島の恐竜を救出するため、故ジョン・ハモンドの元ビジネスパートナーであったベンジャミン・ロックウッドを訪ね、彼の支援・サポートを取り付けます。
また、ベンジャミンに仕えるロックウッド財団の経営者イーライ・ミルズの依頼でヴェロキラプトルのブルーを捜索するため、元恐竜監視員のオーウェン・グレイディを雇い、獣医のジアとIT技術者のフランクら探検隊がイスラ・ヌブラル島に向かいました。
島に到着したオーウェンは傭兵のウィートリーらに出迎えられ、ヴェロキラプトルのブルーを探すため、ジアと共に島の奥へ向います。
クレアとフランクリンは、制御室でシステムの操作を行います。
その頃、別の港跡地に、恐竜を島から脱出させる為に派遣されたミルズの傭兵の部隊が到着します。
【承】ジュラシック・ワールド/炎の王国 のあらすじ②
ブルーはオーウェンらによって発見されましたが、直後にウィートリーが裏切りブルーを拳銃で撃ちます。
彼らの真の目的は、恐竜の救出ではなく、恐竜を兵器として売り捌くことでした。
オーウェンは応戦しようとしましたが、麻酔弾で撃たれその場に昏倒します。
そこにジアが追い付き、銃を拾って抵抗するも拘束され麻酔で眠らされたブルーの治療を任され、共に移送車で連れ去らます。
そして恐れていた火山の大噴火が起こります。
眼を覚ましたオーウェンは、麻酔の影響で動かない身体を必死で動かし、迫りくる溶岩から全力で逃げます。
その頃、クレアとフランクリンは、制御室に閉じ込められていました。
ようやく開いたハッチはパーク側に通じており、そこから入ってきた恐竜が二人に襲いかかります。
更に溶岩が制御室内まで流れ込んで来ますが、クレア達は梯の存在に気付き、間一髪のところで屋上ハッチから外に脱出します。
脱出直後、溶岩から逃げる恐竜たちと走るオーウェンと合流し共に逃げます。
丸太の裏に隠れると、打ち捨てられていたジャイロスフィアを発見します。
クレアとフランクリンがジャイロスフィアに入ったところで恐竜に襲われ、ドアが閉じてしまいます。
二人は斜面を転がり、オーウェンは走って、迫りくる溶岩と火砕流から逃げ海に落下します。
二人は溺死しかけますが、間一髪のところでオーウェンに助け出されます。
捕獲された恐竜は船に積まれ、運び出されます。
島に残された恐竜たちは、火砕流に飲み込まれやがて姿が見えなくなりました。
ギリギリで船に乗り込んだオーウェン達はブルーを助けるため、T-レックスの血を採取して彼女に輸血し、銃弾を摘出します。
その頃、ベンジャミンの孫娘メイジーはミルズが恐竜を売り捌こうとしていることを知り、ベンジャミンに訴えますが取り合ってもらえません。
彼女は、再びミルズの後を追って地下に潜り込みますが、見つかり部屋に閉じ込められます。
【転】ジュラシック・ワールド/炎の王国 のあらすじ③
船から運び出された恐竜は、陸路でアメリカ本土のベンジャミンの屋敷「ロックウッド・エステート」の地下の施設に運ばれます。
その頃ミルズはベンジャミンに呼び出され、事の次第を問い詰められます。
激昂したベンジャミンに警察に連絡するよう言われますが、ミルズは彼を殺します。
その後、部屋を脱出したメイジーが彼の部屋へ行き亡くなったベンジャミンを発見します。
傭兵たちに紛れて脱出を試みますが、オーウェンとクレアは捕らえられ檻に監禁されます。
フランクリンはジアの助手として彼女と共に連れていかれます。
オーウェン達は恐竜の力を借りて檻から脱出し身を隠しているメイジーを発見し保護します。
三人はミルズが恐竜を兵器やコレクションとして、オークションで世界中のバイヤーに売りさばこうとしている光景を目にします。
また、インドラプトルと呼ばれる新しい遺伝子組み換えの恐竜がヘンリー・ウーによって作られている事を知り、彼らが恐竜を軍事利用しようとする企みを阻止するため、脱出の時に力を借りた恐竜と会場で暴れます。
会場は大混乱となり、客が逃げ出していきます。
この時ウィートリーの行動が原因でインドラプトルが檻から脱走して次々と人々に襲い掛かります。
ブルーを探しているオーウェン達はミルズに見つかり、メイジーがベンジャミンの娘のクローンであることを暴露されます。
直後インドラプトルに襲撃され逃げ出します。
一方ジアはブルーの檻に手錠で繋がれていましたが、フランクリンが背後からウーに麻酔を打ち込みます。
鍵を奪いジアとブルーが檻から解放されますが、傭兵の銃弾が可燃性のガスに引火し研究室が爆発します。
これにより屋敷のシステムがダウンし、地下にシアン化水素が漏れ出します。
【結】ジュラシック・ワールド/炎の王国 のあらすじ④
一方オーウェン達は、展示室に逃げ込みますがインドラプトルを発見し急いで隠れます。
しかし、インドラプトルに見つかってしまいます。
なんとか振り切り、オーウェンは展示室の照明を消して展示物に紛れながら逃げようとします。
同じ頃地下では、フランクリンがシステムの復旧に取り組んでいます。
あと少しというところでシステムが再起動し、展示室の照明が点灯し再びインドラプトルに見つかり襲われます。
なんとかメイジーを逃がしますが、その後をインドラプトルが追っていきます。
この時クレアが足を負傷したため、オーウェン一人で後を追います。
メイジーは自分の部屋へ行き布団を被って隠れますが、窓からインドラプトルが侵入してきます。
今にも食べられそうな時にオーウェンとブルーが駆け付けます。
部屋の中を二匹が大暴れしている中、オーウェンとメイジーはベランダから外へ逃げ出します。
その後をインドラプトルが追ってきて追い詰められますが、クレアの機転とブルー攻撃によってインドラプトルは落下し、展示室の恐竜の角に貫かれて絶命します。
その後、オーウェン達はジア達と合流し地下の現状を知ります。
換気装置を修復できなかったため、このままでは地下の恐竜たちが全滅してしまいます。
ゲートを開けて助けるか否か、クレアたちは選択を迫られます。
クレアは助けない選択をしましたが、メイジーが「私と同じ、クローンでも命がある」とゲートを解放します。
恐竜たちは一斉に外へ逃げ出していきます。
この時ミルズがT-レックスに食い千切られ、インドミナス・レックスの骨は踏み潰されます。
屋敷を出たオーウェン達はブルーに遭遇し、一緒に行こうと声を掛けますがブルーは走り去っていきました。
恐竜が世界へ解き放たれたことを知ったイアン・マルコムが最後にこう言いました。
「恐竜と共生する時代、ようこそジュラシック・ワールドへ」
ジュラシック・ワールド/炎の王国 を観た感想
この作品は「ジュラシック・パーク」シリーズの5作目です。
第一作から25年たった今でも大人気のシリーズです。
今回の作品には、ジュラシック・パークとロスト・ワールド/ジュラシック・パークに出演したイアン・マルコム博士が再び登場したり、ジュラシック・パークの一部シーンを再現したりととても見応えがあります。
炎の王国の前に、ジュラシック・パークを視聴するとより楽しめるかもしれません。
更に今回は、クローン人間という禁忌が犯されます。
人間の欲望と罪深さをまざまざと見せつけられたように感じます。
島から恐竜の救出をするか否か、地下の恐竜を助けるか否か、常に命の選択が迫られる重い内容でした。
しかし、同時に命の重さや尊さを再確認させてくれる素敵な作品でもあります。
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