映画「バブル」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|荒木哲郎

映画「バブル」

監督:荒木哲郎 2022年5月にワーナー・ブラザースから配給

バブルの主要登場人物

ヒビキ(志尊淳)
主人公。幼いころから聴覚過敏症で、いつもヘットフォンをつけている。

ウタ(りりあ。)
ヒロイン。突如ヒビキの前に現れた謎の少女。

シン(宮野守)
バトルクールの主宰者。以前は有名なパルクーラーだった。バトルクールの審判もしている。

マコト(広瀬アリス)
降泡現象を調査する研究者。ヒビキ達と行動を共にしながら研究を続けている。

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バブル の簡単なあらすじ

突如降ってきた泡状の未知の生態によって、機能停止したしまった首都東京。

未知の泡は重力を操るため「バブル」と呼ばれるようになり、重力が崩壊した東京では家族を失い、行き場をなくした若者たちが移住していました。

若者たちはビルからビルへ飛び移り競い合う、パルクールチームを結成し、生活物資を賭け日々バトルを繰り返していた。

ある日、主人公のヒビキは、練習中に気を取られて、強風に煽られ黒いの渦の中に吸い込まれてしまいます。

そこで謎の少女に助けられ、その出会いが運命を変えていきます。

バブル の起承転結

【起】バブル のあらすじ①

機能停止した首都、東京

突然降ってきた泡状の謎の生態「バブル」は、首都である東京を巨大な泡のドームで囲み、その中では外部と隔離される形で東京は衰退をしている。

泡のドームの中の東京は、泡から生まれた水に飲み込まれ水没してしまい首都としての機能は停止してしまいました。

ですが、そこには家族を失い、行き場も失ってしまった若者たちが集まり住み家として存続しています。

ドーム内の泡は重力を操り、若者たちはその無重力を上手く使って、廃墟のビルとビルの間を自由に飛び移りながらフラッグを奪うゲーム「パルクール」のチームを作り、生活物資を賭けてバトルを繰り広げていました。

渋谷に拠点を置くパルクールのチーム、ブルーブレイズのエース「ヒビキ」は、夜の崩壊しかけた東京タワーからある「音」を聞きます。

その音がどうしても気になっていたヒビキは、重力磁場が激しくとても不安定な東京タワーを、精神を研ぎ澄ませパルクールで上っていきます。

その途中、タワーの展望台に人影を見たヒビキは気を取られ、黒い渦に引き込まれ水底へ落ちてしまいます。

そこへ謎の少女「ウタ」が現れ、ヒビキを助けます。

【承】バブル のあらすじ②

謎の少女

謎の少女は気を失っているヒビキをみつめて、ふと彼の顔に触れると、少女の指が泡になって消えてしまいます。

助けられたヒビキは目を覚まし、目の前にいる謎の少女を見て驚きます。

しばらくしてヒビキたちは、パルクールで審判や崩壊した東京に住む若者たちの支援を行っている、仲間の「シン」に助けられます。

シンに救助された二人は仲間の待つ拠点へ帰りますが、謎の少女はまるで猫のような行動をとり、周囲の仲間たちを驚かせます。

その時、バブルについて研究しながら共に暮らす「マコト」に謎の少女は触れてみますが、少女の指は泡になりませんでした。

みんなが寝静まったころ、少女は再びヒビキに触れてみましたがまた泡になってしまいました。

他の人間には触れても平気なのに、ヒビキにだけ反応してしまうことに気づいた少女は落ち込み、深いため息をつきます。

ある日、ヒビキは少女が鼻歌を歌っているところ見をて、その歌と少女に興味を持ち始めます。

翌日、朝食の時にマコトが少女に名前を尋ねますが少女は何も答えません。

するとヒビキが「歌を歌っていたから、ウタ」と名付けました。

ウタに名前のことを教えると、ウタは嬉しそうにして、徐々に仲間達に懐いていきました。

【転】バブル のあらすじ③

人魚姫の本

ある日、お台場を拠点とする「アンダーテイカー」が最新鋭の装備をもってバトルに参戦してきます。

その晩、マコトはウタに本の読み聞かせをするため本を探していると、ウタがアンデルセン童話の「人魚姫」を手に取ります。

ウタは人魚姫の物語を自分と重ね合わせて、ヒビキに「王子様、ウタ、人魚姫」と話しかけると、ヒビキは水中での出来事を思い出します。

仲間達がパルクールに行ってる間、ウタは本や図鑑を読み地球のことについて知っていきます。

その時、戦争が引き起こす悲惨な歴史も知りました。

ヒビキは仲間達には秘密で廃墟ビルの屋上でガーデニングをしていました。

ヒビキを追いかけてきたウタ、そこでウタはヒビキの秘密の花園をしります。

ヒビキが、みんなには秘密だというと、二人だけの秘密にウタは心躍らせます。

ヒビキは幼いころから「視覚過敏症」だったのです。

ヒビキは被災した時の記憶は失っていますが、その時聞こえてきた「歌」は覚えてると言います。

ヒビキは不思議とウタに心を開き、ずっとその音を探し求めてると話します。

すると、ウタは屋上に走り歌いだしました。

ヒビキは歌の正体はウタではないかと思い始めます。

その晩、マコトはアンダーテイカーに拉致されてしまいウタはマコト奪還に意欲を見せます。

ところが、アンダーテイカーの戦略にはまり、渦へと誘い込まれてピンチに陥りますが、ウタは渦の重力をかわしながら電波塔の天辺にたどり着きヒビキの名前を呼びます。

ウタの歌に導かれるようにヒビキも天辺へたどり着き、ウタがフラッグを掴み勝利します。

勝利を祝う仲間達でしたがそこにウタの姿はありませんでした。

ウタはヒビキの秘密の花園で渦の力を感じ、そこに戻らなければならない気持ちにかられていました。

ヒビキが背後からウタの名前を呼びウタに触れようとし、それをウタが 避けようとしたとき周囲に赤い泡が降り始め、東京タワーの赤い雲から発せられてる事に気づきます。

【結】バブル のあらすじ④

ウタの正体

降泡現象でヒビキ達のいるビルが崩れ始め、転びそうになったウタの腕をヒビキが掴みます。

するとウタの腕は泡となって消えてしまい、その泡がヒビキの眉間ではじけました。

ヒビキは過去の災害時のことを思い出し始め、東京タワーの展望室で降泡現象が起きたとき、泡の一つから歌が聞こえてきたことに気が付きます。

ウタは赤い雲と渦が暴走し始めた原因が自分であることに気づき、ヒビキに別れを告げて去ってしまいます。

渦の勢力は大きくなり、暴風が吹き荒れますがウタは赤い雲の前まで来て歌い始めます。

すると、ウタは雲に吸い込まれてしまいました。

救助されたアンダーテイカー達は、最新鋭の装備をブルーブレイズのメンバーに渡し、仲間たちはウタの救出に向かいます。

タワーに到着すると、赤い泡と渦は増殖し力を増して危険な状況でした。

仲間たちの協力でウタのもとにたどりついたヒビキ。

その瞬間、赤い泡と渦は一瞬で消え去り、辺りには静けさが訪れ、展望室に入ったヒビキは災害時の止まった光景を目にします。

そこには昔の自分の姿もありました。

ヒビキが過去の自分に触れると赤い泡たちが出現し、振り返るとそこに泡の本体が現れ、その中に囚われたウタの姿がありました。

ヒビキが助けに向かいますが、赤い泡に飲み込まれてしまいます。

ウタはヒビキを助けるため飛び出しますが、体がどんどん青い泡となり消えていきます。

青い泡は周囲の赤い泡と渦を切り裂き、消滅させていきました。

ヒビキはウタを抱きかかえて飛び続け、二人の周りの赤い泡は青い泡にかわっていきます。

ヒビキはウタを助け出すことができましたが、ウタの身体はどんどん泡になって消えていきます。

ウタはヒビキに言いました。

「ヒビキに会えて、私は、私になれた。」

そしてウタは、「これが人の心」そう言ってウタは消えてしまいますが、周りの赤い泡は全て青い泡に変わり町中に降り注ぎます。

そして、ウタの歌が聞こえます…

バブル を観た感想

圧巻のグラフィックでした。

水や泡の描き方がとても美しく、空や海、雲や廃墟のビルまでも、どこを見ても綺麗な映像でした。

水中のシーンも、水の流れや水面の映り方もとてもリアルでした。

リアルよりも綺麗なんじゃないかと思ってしまうほどです。

全てが美しい世界の中を、無重力状態で自由自在にパルクールで飛び回り、まさにグラビティ・アクションという言葉はピッタリだと思いました。

ヒロインのウタもとてもかわいくて、彼女の歌うメロディーが心地よく耳に残り、不思議な感じもとても好きでした。

荒れ狂う東京タワーの暴風や重力波もとてもリアルで、その中をヒビキ達がパルクールで駆け上がっていくシーンはドキドキでした。

最後にウタの歌が降り注いでくる感じも、切なくてとても良かったです。

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