映画「約束のネバーランド」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|平川雄一郎

映画「約束のネバーランド」

監督:平川雄一郎 2020年12月に東宝から配給

約束のネバーランドの主要登場人物

エマ(浜辺美波)
本作の主人公。レイやノーマンと孤児院で育つ明るく勇気のある女の子。木登りが得意で運動神経が良い。

レイ(城桧吏)
胎児の頃からの記憶があるという特殊能力を持っている。

ノーマン(板垣李光人)
冷静で知的に優れている。

イザベラ(北川景子)
孤児院のみんなのママ

約束のネバーランド の簡単なあらすじ

グレイスフィールドハウスという孤児院にはイザベラというママが居て、たくさんの子ども達に英才教育を受けさせていました。

孤児院には、エマ、レイ、ノーマンというリーダー的存在がいて、みんな仲良く幸せに暮らしています。

この孤児院は16歳までに里親に引き取られるという決まりがあり、コニーは里親に引き取られていきますが、ウサギのぬいぐるみを忘れてしまいました。

それに気が付いたエマとノーマンは、コニーを追いかけるとコニーはすでに殺されていたのでした。

約束のネバーランド の起承転結

【起】約束のネバーランド のあらすじ①

孤児院の秘密

グレイスフィールドハウスと呼ばれる孤児院で育ったエマ、レイ、ノーマンなどの子ども達は、イザベラママの教育の元、広大な土地で幸せに暮らしていました。

さらに、子ども達は英才教育を受けて6歳から16歳までには里親に引き取られ孤児院を卒業していきます。

エマとノーマンとレイは、この孤児院のリーダー的存在で、特にエマは小さい子の面倒をよく見ていました。

ある日、コニーが里親の元に行くことになり、みんなとお別れしました。

そのコニーが大切にしていたウサギのぬいぐるみを忘れてしまったために、エマとノーマンは届けるために追いかけます。

すると、車の荷台には殺されたコニーの遺体があり、イザベラが鬼へとコニーを引き渡す場面に遭遇してしまいました。

そこでエマとノーマンは、今までママと慕ってきたイザベラは鬼側の人間なのだと気が付き、自分たちは鬼へ出荷するまで大事に育てられている食肉という存在だということを知ります。

重大なことを知り、エマとノーマンは孤児院を脱出することを考えるのでした。

【承】約束のネバーランド のあらすじ②

クローネも鬼の肉へ

孤児院には、小さな子もいるため全員で脱出するのは不可能だとノーマンは言いますが、エマはみんな一緒に脱出したいと譲らず、ノーマンもその考えを尊重しました。

イザベラは、孤児院の壮大な土地の中で子どもがはぐれてしまってもすぐに見つけることができます。

エマとノーマンは、イザベラがいつも見ているものが時計ではなくGPSだということに気が付きます。

子どもたちの耳にしこりのようなものがあり、それが発信機だと自覚しました。

エマとノーマンは、レイとドンやギルタにも事実を伝えて協力してもらうことにしました。

小さな子たちには、事実を伝えずに鬼ごっこをしながら脱出のノウハウを教えていくのでした。

エマが事実を知ったと確信したイザベラは、シスタークローネを雇い監視の目を増やします。

クローネはイザベラの地位を自分のモノにしようと、子ども達に秘密の情報を提供したりと躍起になります。

しかし、その行動がイザベラにバレてクローネは鬼の食肉となってしまうのでした。

【転】約束のネバーランド のあらすじ③

脱出失敗

その後レイがイザベラのスパイだと発覚し驚愕しますが、レイは胎児の時からの記憶が残っている特殊能力があり、子どもの時に自分たちは食肉だと気が付いていて、イザベラに協力するとスパイを買って出て、その代わりに自分で手にいれることの出来ないものを買ってもらっていたのでした。

しかし、それはいつかエマやノーマンと脱出するために、発信機を無効にする機械を作るための部品を取り寄せていたのです。

ノーマンは、レイに二重スパイしてもらうように計画を立てます。

脱出の経路を確認していたエマとノーマンは、それがイザベラにバレてしまい、エマはイザベラに足を折られてしまいます。

その後ノーマンの出荷が決まり、ノーマンは自分だけ脱出したことがバレたら他の子ども達は脱出できなくなると考え脱出せずに出荷されることを決めました。

それから2か月が経ちますが、エマとレイは二人とも無気力なままで、その様子を見たイザベラがチェックメイトだと確信しました。

とうとうレイの出荷も決まり、レイは孤児院に火をつけるからその隙にみんなを連れて脱出しろとエマに言い、灯油をかぶってしまいマッチに火をつけてしまうのでした。

【結】約束のネバーランド のあらすじ④

ノーマンの手紙

孤児院は火の海になり、イザベラは火の中にレイがいるとわかり慌てます。

そして、エマに逃げるように指示するのでした。

しかし、実はノーマンがレイの行動を察知してエマに手紙で伝えていたために想定内のできごとで、エマがマッチの火をキャッチしたのでした。

レイの耳から発信機を出し、レイの身代わりを作り火事を起こしてその隙に脱出したのでした。

まだ出荷されない4歳以下の子どもには必ず迎えにくると説得し、置いていくことにしました。

無気力に過ごしていた時間はイザベラを欺くためのもので、それを利用して、ドンやギルタは他の子ども達に事実を話して脱出の訓練をしていたのでした。

逃げられたことに気が付いたイザベラは、橋を閉鎖するように本部に連絡をしますが、ノーマンからの手紙には別の場所から逃げるように指示がありました。

怖がる子に手間取りながらもロープにハンガーをかけて橋の無い塀から岸へと渡ります。

あとは、エマだけとなった時にイザベラに追いつかれてしまいます。

イザベラは、エマが渡る時にロープを切ると言いますが、エマは逃げられるような体と知力をイザベラが育んでくれたのではないかと問いますが、イザベラは否定します。

ですが、結局エマのロープをイザベラは切ることはしませんでした。

エマたちは脱出成功し、外の世界を見ることが出来ました。

約束のネバーランド を観た感想

裏の主役はイザベラ役の北川景子だと感じました。

一見ヒール役のイザベラですが、イザベラなりの正義をかざしているだけなのです。

根本はみんなのママであり、大人になれなくてもギリギリまでこの孤児院で幸せに暮らしてもらいたいと心から思っていることが伝わります。

ラストでやはりそうなのかと気が付き、意外にも泣けました。

また、漫画の実写化は賛否両論あることが多いのですが、ノーマンは漫画を超えてそれ以上に素敵な子だと感じられました。

「わたしを離さないで」と「進撃の巨人」のような世界観があり、ボーダーレスの未来の話ですが、どんな時もエマのような明るさと強さがあれば生き抜けると思います。

漫画ではその先もありますが、映画に続編があるのか気になります。

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