監督:ウィル・スペック 2007年12月にパラマウント・ピクチャーズ・スタジオから配給
俺たちフィギュアスケーターの主要登場人物
ジミー(ジョン・ヘダー)
天才フィギュアスケーター。
チャズ(ウィル・フェレル)
ジミーのライバル。
ケイティー(ジェナ・フィッシャー)
ジミーとチャズのライバルであるストランツ家の妹。
俺たちフィギュアスケーター の簡単なあらすじ
金メダルをめぐってライバル関係の男子フィギュアスケーター二人が乱闘騒ぎが原因で男子シングルスケートの部から永久追放されます。
なんとか過去の栄光を取り戻したい二人とコーチが、ペアスケートの部ではまだ競技できることを知り、男性二人のペアスケーターが誕生します。
はじめはいがみ合う二人ですが、アイアン・ロータスと言う危険な技を習得する過程で団結していきます。
俺たちフィギュアスケーター の起承転結
【起】俺たちフィギュアスケーター のあらすじ①
ある孤児院で子供達が氷上でスケートをしています。
一人の金髪の男の子はスケートがとても上手です。
その男の子を見ていた男性が神父に、あの男の子を養子にすると言います。
そして今、ストックホルム大会で、大きくなったその男の子ジミーは金メダルをかけてフィギュアスケートをしています。
完璧な滑りを終えて、養父とコーチに迎えられます。
熱狂的ファンでストーカーのヘクターがジミーに抱きつき、警備員に取り押さえられます。
採点の間、彼の生い立ちが放送されます。
ジミーは4歳で、大富豪ダレン・マッケルロイの養子になります。
養父は、はじめは、馬のブリーダーでしたが、途中から、優れた才能を持つ子供の育成に力を入れ始めます。
豊富な資金をバックに、ジミーはスケートの訓練に明け暮れます。
次々と金メダルを獲得します。
たくさんのファンはジミーの髪型を真似て、社会現象となります。
恵まれない子供のために尽くしたりと、ジミーは国民的アイドルとなります。
採点の結果が出ました。
金メダルを獲得できそうです。
次の選手チャズが、ジミーに声をかけます。
ジミーの演技があまりにも美しいことから、女子の演技はもう終わったはずだぜ、とからかいます。
彼らは金メダルをかけてたたかうライバルです。
チャズの演技が始まります。
挑発的な音楽にのり、振り付けもセクシーです。
技も完璧に決めました。
採点の間、チャズの生い立ちが放送されます。
彼は子供の頃から問題児でした。
前科もあります。
下水道の水が凍るとそこでスケートをしていました。
採点の結果がでました。
ジミーと同点です。
マッケルロイは、半分の金メダルなんかいらない、と言いコーチをくびにします。
ジミーとチャズの二人はメダル授与の場で喧嘩して押し合い、足場から転落します。
灯火が倒れ、マスコットが火だるまになり、会場は騒然とします。
後日、二人は、乱闘の責任を問われ、男子シングルスケートの部から永久追放されます。
【承】俺たちフィギュアスケーター のあらすじ②
3年半後、チャズはファミリー向けのスケートショーで着ぐるみを着て、嫌々滑っています。
控室で女性スケーターといちゃついたり、酒をがぶ飲みしています。
今の仕事が好きだし、採点されながら滑るなんてまっぴらごめんだと言います。
雇い主は落ちぶれたチャズを見て、首にしてやりたい、前は金メダリストだったのに、と言います。
チャズはその後のショーで、酔っ払って着ぐるみの中で嘔吐し、観客に暴言を吐き、雇い主にくびにされます。
一方、ジミーはスポーツショップの店員として働いています。
スケート靴を試す女の子にスケート靴をはかせて紐を縛りますが、きついので女の子が痛がります。
女の子の父親がやめろと言いますが、ジミーはこれでいいんです、小さな女の子とジミー・マッケルロイのどちらを信じるんですか、と言いますが、父親はジミーのことを知らないようです。
店主に裏の荷物を開ける作業をしろと言われ、裏で作業していると、ストーカーのヘクターが現れます。
彼はジミーにスケートに復帰しろと言います。
永久追放されたのは男子シングルだけで、ペアの部では競技ができると言います。
驚き、期待を抱いたジミーはコーチの元に行きます。
コーチにペアで競技できると言うと、コーチはもうスケートは諦めろと言います。
ペアを探すのは大変だし、選考会はすぐで間に合わないと言います。
ジミーは一人で、ペアの女性スケーターを探しに、チャズがいたスケートショーの施設に行きます。
そこで、くびにされて帰るところのチャズに出くわします。
二人はまた乱闘をはじめ、メディアがニュースで報じます。
それを見ていたコーチはジミーとチャズのペアなら可能かもしれないと考えます。
ジミーとチャズは拘置所にいました。
コーチが二人を訪ねて、二人でペアを組まないかと説得します。
男性同士のペアは禁じられておらず、可能だと言います。
二人は渋々従います。
【転】俺たちフィギュアスケーター のあらすじ③
モントリオールオリンピックの選考会の受付会場では常にトップのペアスケーターの双子、ストランツとフェアチャイルドがメディアにインタビューをされています。
そこにジミーとチャズとコーチが現れます。
ジミーはストランツとフェアチャイルドの妹ケイティーの可愛さに見とれます。
コーチがジミーとチャズのペアでの挑戦を宣言するとメディアが一斉に注意を向け、あっと言う間に二人のペアが話題になります。
ストランツとフェアチャイルドは自分達の部門に二人が参加し全注目を浴びることに不満で、ケイティーにスパイさせます。
ケイティーは嫌がりますが、二人に負い目があるためやります。
彼らの両親はケイティーをスケートのレッスンに送って行く時、車で事故を起こし亡くなったのです。
コーチの家で二人は共同生活を始めます。
コーチは普段からペアを組めと言います。
飲んだくれた生活を送っていたチャズはダイエットさせられます。
ジミーとチャズそしてコーチは、魚の冷凍庫に水をはり凍らせて、トレーニングを始めます。
選考会では、はじめ観客は男性二人のペアに否定的で声援を送りませんでした。
チャズがジミーをトリプルアクセルのために投げた時、強すぎてジミーが転倒します。
大会でこけたことないのに、と弱気になるジミーにチャズが手を差し伸べ、まだやれると励まします。
助け合う二人を見た観客は声援を送ります。
選考会は通過しました。
【結】俺たちフィギュアスケーター のあらすじ④
翌朝、勝利で仲が深まった二人は話しをしています。
ジミーがケイティーのことが好きとチャズに話すと、有無を言わせずケイティーに電話させ、ジミーとケイティーはデートすることになります。
ストランツとフェアチャイルドは二人の人気と技術におそれを抱き、二人を妨害する作戦を立てます。
ケイティーにチャズを誘惑させて、ジミーとチャズの仲を裂く作戦です。
その頃コーチは過去に開発した技、アイアン・ロータスを二人に習得させることを考えていました。
金メダルを取るにはこれしかないと確信しています。
しかしこの技は非常に危険なため、大会が認めなかったためコーチは北朝鮮にこの技を売り込み、選手がスケートのブレードで首を切り落としてしまった過去があります。
コーチは二人を説得し二人はアイアン・ロータスを練習します。
ケイティーはチャズを部屋に誘い、同時刻にジミーを呼び、二人は鉢合わせします。
ジミーは誤解してチャズを拒絶し行方不明になります。
大会当日、ストランツたちはケイティーによくやったと言いますがケイティーは事実をジミーに告げると言い、飛び出して行きます。
ストランツとフェアチャイルドは自らが妨害工作をします。
ストランツはチャズを拉致し足止めします。
フェアチャイルドはジミーを足止めしますが、その時にジミーはケイティーは彼らの言いなりでやっただけだと言う事実を知ります。
ジミーはなんとかフェアチャイルドにはめられた手錠をはずすことに成功し会場に着きます。
チャズもストランツに弓矢で撃たれたり、凍った河に落ちたりしますが、会場にたどり着きます。
本番、フェアチャイルドが投げた真珠を踏んでチャズが足首を骨折します。
ジミーとチャズは練習の時と逆の役割でアイアン・ロータスに挑み、成功します。
彼らは金メダルを獲得します。
俺たちフィギュアスケーター を観た感想
フィギュアスケートの世界の、金メダルをめぐるライバルとの競争がリアルに描かれています。
その名声でスポーツ商品のコマーシャル収入を得たり、また他に人気選手が出てくると、そちらにメディアの注目が集まり、コマーシャル収入がなくなってしまったりと言う、過酷な世界を垣間見ることが出来ました。
ジミーとチャズの友情が深まる過程が感動しました。
もう一度スケートをしたいと言う夢に向かって諦めずに頑張る二人が素晴らしいです。
チャズとジミーを妨害するストランツ家の双子の意地悪さが笑えます。
チャズの人間くささやコーチのアイアン・ロータスへの執念も見どころです。
コメント