映画「セブン」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|デヴィッド・フィンチャー

映画「セブン」

監督:デヴィッド・フィンチャー 1996年1月にギャガから配給

セブンの主要登場人物

デヴィッド・ミルズ(ブラッド・ピット)
刑事

ウィリアム・サマセット(モーガン・フリーマン)
部長刑事

トレイシー・ミルズ(グウィネス・パルトロー)
デヴィッドの妻

セブン の簡単なあらすじ

カトリックの罪をモチーフにしたサスペンス映画の傑作カトリックの7つの罪をベースにした連続猟奇殺人のストーリーです。

引退まで7日と迫った老刑事のサマセットは、自分と入れ替わりに入った新米刑事のミルズと一緒に怪事件を担当することになります。

事件は聖書に示された7つの大罪にそっていて、それは連続殺人事件の序章でした。

二人の刑事は不可思議な事件を追って、引き込まれて行きます。

セブン の起承転結

【起】セブン のあらすじ①

不可解な事件が始まります

サマセット刑事は良い刑事で、真実に近付こうと努力しています。

サマセットは配属された刑事のミルズを紹介され、サマセットはミルズに7日間黙って見ていろと言いました。

それは彼が定年の日数でした。

月曜日になると、サマセットとミルズはある事件を担当します。

被害は肥満体で、真っ暗な部屋でスパゲティに顔を突っ込み死んでいました。

棚の中にはソースの缶詰があり、被害者の足は縛られています。

テーブルの下には赤い汚物が入ったバケツがあり、被害者の体はスパゲティによって溢れていました。

無理矢理食べさせられており、途中に気絶して暴行を受けたようです。

犯人が2度買い物に行っていると分かり、サマセットは計画性を感じ取ります。

火曜日になると、凶悪犯の弁護を引き受けていた弁護士が殺害されました。

現場には「強欲」と書き残されており、報告書を作成していたサマセットは同僚から弁護士殺害の事件を聞かされました。

月曜日の被害者の胃にはプラスチック片があり、サマセットが現場に戻って調べると冷蔵庫を動かした跡があります。

冷蔵庫を動かすと壁には「暴食」というメモがあり、ミルトンの失楽園にある七つの大罪の文章が記載されていました。

事件が後5つ続くことを知り、サマセットは図書館に行き、ミルズのために参考文献リストを作ります。

【承】セブン のあらすじ②

連続殺人事件になります

水曜日になると、ミルズはサマセットのアドバイスに従って文学書を読み、難解な文章に悩まされます。

新しい相棒ということで、ミルズの妻のトレーシーはサマセットを夕食に呼びました。

食事を済ませるとミルズとサマセットは、事件の話をし始めます。

弁護士は土曜日〜日曜日に殺害されていて、暴食の被害者は「ベニスの商人」の一節をモチーフにしています。

サマセットは2つの殺人が犯人からの説教だと言い、二人は弁護士の妻に会いに行きます。

夫人は現場の写真を見て、絵が逆さになっていることに気付きました。

二人は現場に戻ると絵を外してみます。

裏の壁には「助けて」と書き込まれた文字があり、鑑識は検出された指紋について3日は掛かると言います。

木曜日になると、指紋の主が判りました。

指紋を残したのはビクターという異常殺人者です。

サマセットは結果に疑問を感じていますが、サマセットとミルズは特殊部隊をつれて容疑者のアパートに踏み込みました。

彼らはベッドに縛り付けられて拷問を受けた痕のあるビクターを発見します。

壁には「怠惰」の文字があり、ミルズは写真を取りに来た記者に八つ当たりしました。

ビクターは瀕死の状態で生かされており、医者は生き延びてもまともには生きていけないだろうと言います。

【転】セブン のあらすじ③

犯行はエスカートしていきます

金曜日になると、サマセットは夫には内緒で相談にのって欲しいと電話したトレイシーに出会います。

トレーシーはミルズの子供を妊娠していて、街が子育てに適さないことを気にしていました。

サマセットも似たような経験があり、子供を身篭った女性に堕胎してもらいました。

サマセットは捜査に戻ると、手掛かりが途絶えていることに悩みます。

サマセットは本のリストを作ってミルズとカフェで人を待ち、男に金とリストを渡しました。

男はFBIで違法に収集していた図書館の借出者リストを用意してくれます。

二人はリストで見つけた男のアパートを訪ねると、人影に気付きます。

人影は発砲してきて、二人は男を懸命に追いました。

男は逃げていき、ミルズは男の部屋に踏み込もうとします。

サマセットは止めますが、ミルズは扉を蹴破って踏み込みました。

男の部屋にはオカルトグッズが多く、ビクターの指があったので犯人であることは間違いないようでした。

犯人の指紋は見付からず、身元を明らかにするものがありません。

部屋の電話が鳴り、電話は犯人からでミルズとサマセットを賞賛しました。

予定を変えると宣言し、部屋から見知らぬ娼婦の写真が出てきます。

土曜日になると、二人はSMグッズ店を訪れており、店主から器具の写真を手に入れます。

SMクラブにおいて写真の娼婦が殺されており、器具で刺し貫かせる方法でした。

サマセットは事件が最悪の形で終わると判断し、ミルズには入れ込まないよう忠告するのです。

【結】セブン のあらすじ④

犯人は射殺されますが犠牲は大きかったです

日曜日になると、「傲慢」の犯行が行われます。

被害者はモデルの女性で顔を切られており、電話で助けを呼ぶか睡眠薬で死を選ぶか選ばせる方法でした。

二人は警察署の入口で呼び止められますが、男は犯行を重ねた犯人でした。

即座に男を逮捕しますが、犯人は指紋を削り取っていて身元を示すものはありません。

大罪は後2つで、「嫉妬」と「憤怒」を残しています。

犯人は死体が後二体あると言って、サマセットとミルズに在り処を話すと言いました。

サマセットとミルズは車に犯人を乗せて、郊外へと向かいます。

目的地が近付くと、犯人は自分が神に選ばれたと笑みを浮かべます。

到着すると車が近付いてきて、サマセットは車に乗って近付いてくる車を離れた場所で止めます。

配送業者の車で、荷物を運ぶよう依頼されたと言いました。

サマセットはダンボール箱を受け取り、箱を開けました。

犯人はミルズにレーシーのことを話し始めます。

箱の中にはトレーシーの首があり、犯人は嫉妬して殺したと告げます。

サマセットはミルズに犯人が撃たせるための罠だと言います。

犯人はミルズを挑発し、トレーシーが妊娠しているので命乞いしたと言いました。

ミルズには絶望の表情が浮かび、犯人に銃口を向け思い直す素振りも見せましたが、犯人を処刑します。

連続殺人事件は終了し、ミルズはパトカーに乗せられるのです。

セブン を観た感想

カトリックの七つの大罪をモチーフにしており、サスペンス映画らしく次から次へといろいろな事件が起こります。

テンポは速く、どんどんストーリーが流れていく感じです。

ベテラン刑事を演じるモーガン・フリーマンの演技は落ち着いていて、見ていると安心感があります。

ブラッド・ピットは血気盛んな若手刑事を演じており、目つきなどの演技には凄まじいものがあります。

後味の悪いラストになっていますが、犯人はいったい誰なのか、捕まるのか最後までどきどきします。

音楽も雰囲気があり、作品に引き込ませていくような魅力があります。

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