監督:ポール・バーホーベン 1992年6月に日本ヘラルド映画から配給
氷の微笑の主要登場人物
ニック・カラン(マイケル・ダグラス)
市警察の刑事
キャサリン・トラメル(シャロン・ストーン)
資産家のミステリー作家
ベス・ガーナー(ジーン・トリプルホー)
精神科医
氷の微笑 の簡単なあらすじ
シャロン・ストーンを一躍スターにした出世作過激なセクシーシーンやセンセーショナルなストーリーで、大ヒットしたサスペンスストーリーです。
謎の殺人事件を追っている刑事ニックが、魔性の女に次第に魅せられていく姿を描いており、誰が犯人なのか誰を信じれば良いのか最後まで目が離せないストーリー展開になっています。
氷の微笑 の起承転結
【起】氷の微笑 のあらすじ①
アメリカのサンフランシスコで、元ロックスターでナイトクラブ経営者が殺害されました。
被害者は自宅で全裸になってベッドに手足を縛り付けられており、体にはアイスピックで滅多刺しにされた痕があります。
サンフランシスコ市警に勤務する刑事ニックは、相棒のガスと共に被害者の愛人だった作家で資産家のキャサリンに事情を聞きにいきました。
キャサリンは被害者とは身体だけの関係だと言い、容疑を否認しています。
キャサリンがこの事件によく似た内容の小説を書いており、再びキャサリンは取り調べを受けるようになりました。
警察署内でのキャサリンは下着を付けずにミニスカートを履いており、捜査官の前で頻繁に足を組み替えては彼らを翻弄していきます。
結局キャサリンは証拠不十分のまま、釈放されることになりました。
ニックは元恋人で精神科医のベスから、キャサリンとは大学時代の同級生だと聞かされます。
翌日キャサリンの母校の大学教授は先日の元ロックスターの事件のように、アイスピックで殺害されるという事件が起こるのです。
【承】氷の微笑 のあらすじ②
ニックはキャサリンへの疑いを強めていきますが、キャサリンは刑事のニックをモデルにして小説を執筆したいと考えていました。
キャサリンはニックの過去を知っていて、以前ニックが観光客を誤って銃で撃ってしまい死なせていたことを知っていました。
ニックは誤射事件のことをベスに問い詰めますが、ニックの資料をキャサリンに渡したのは内務捜査部であるニールセンだと分かります。
警察署内でニックはニールセンと喧嘩になり、その夜ニールセンは誰かに射殺されました。
ニールセン殺害の容疑を疑われたニックは、停職処分になります。
ニックはキャサリンに誘われてクラブへ行きます。
キャサリンの妖艶な魅力に魅了されてしまい、キャサリンの家で禁断の一線を越えてしまいました。
二人の情事のシーンは、キャサリンと同性愛関係にあるロキシーに見られていることが分かります。
ロキシーはニックに嫉妬するようになり、ニックはキャサリンにのめり込むようになっていきました。
【転】氷の微笑 のあらすじ③
ニックは黒い車に轢かれそうになり、ニックは相手を追ってカーチェイスになります。
黒い車は事故にあって大破しますが、乗っていたのはロキシーでした。
ロキシーは死んでしまい、ニックはロキシーの死に悲しむキャサリンを悼めようとします。
その後の調べでキャサリンは大学時代に関係を持った女性が、キャサリンにストーカー行為を行なっていたことが分かります。
リサ・ホーバマンという女性の正体がベスだと突き止めますが、ベスはキャサリンの方が自分を追い回していたと言いました。
調べを進めるとベスが離婚した元夫は、数年前ニールセン殺害事件と同種類の拳銃によって射殺されていたことが判明します。
ニックはベスへの疑いを強めていき、距離を置くようになっていきます。
ニックは単独で捜査を続けていますが、キャサリンの周辺で不可思議な死が起こっており、類似したシーンが小説にも書かれていることを知ります。
これらの事件はキャサリンと何か関係があるのか、ニックは困惑していきます。
【結】氷の微笑 のあらすじ④
キャサリンは小説が完成したのでニックに別れを告げます。
原稿には相棒の刑事がエレベーターで殺害されるというシーンがありました。
キャサリンが関係していた人が見つかり、ニックに代わって相棒のガスが現場のビルに入ります。
小説のシーンが気になったニックも駆け付けますが、小説の通りエレベーターの中でアイスピックによって滅多刺しにされているガスの死体を発見しました。
ニックは犯人を追うと現場の近くにベスがいます。
ベスはガスに呼ばれたと言いますが、ニックはベスに向かって拳銃を構え射殺してしまいました。
捜査では凶器のアイスピックが見つかり、ベスの犯行を裏付けるいろいろな証拠が発見されていきます。
警察は事件の容疑者がベスであると決定しました。
ニックの自宅にキャサリンが訪れ、次々と周囲の人間が失われることが怖いと言います。
キャサリンをニックは受け入れるようになり、そのままベッドの中へと入りますが、ベッドの下にはアイスピックが置かれているのです。
氷の微笑 を観た感想
シャロン・ストーンを一躍大スターにした作品で、特に捜査官に質問されながら足を組み交わすシーンは有名です。
いろいろなパロディにも使われており、過激なセクシーシーンが当時話題になりました。
ミステリーとしてもよく出来た作品で、最後まで犯人が分からず作品を見終わった後も、本当に犯人は捕まったのだろうかと思うでしょう。
シャロン?ストーンの美しさが引き出されており、凍りつくような微笑みをスクリーンにアピールしています。
ベスが本当に犯人なのか、キャサリンが犯人なのか、それとも別の犯人がいるのか、1992年の映画ですがいまだ謎のままです。
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