映画「SING」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ガース・ジェニングス

映画 SING

監督:ガース・ジェニングス 2017年3月に東宝東和から配給

SINGの主要登場人物

バスター(マシュー・マコノヒー<吹き替え版 内村光良>)
劇場支配人。最高のショーを作ることを目指している陽気なコアラ。

アッシュ(スカーレット・ヨハンソン<吹き替え版 長澤まさみ>)
彼氏とバンドを組んでいるヤマアラシの女の子。パワフルな歌声をもっている。 

ロジータ(リース・ウィザースプーン<吹き替え版 坂本真綾>)
夫と25人の子供がいるブタの主婦。歌うことが大好き。

ミーナ(トリー・ケリー <吹き替え版 MISIA>)
恥ずかしがりやのぞうの女の子。歌がうまいのに人前ではうたうことができない。

ジョニー(タロン・エジャトン<吹き替え版 大橋卓弥>)
父親が盗賊団のボスをしているが、心優しいゴリラの男の子

SING の簡単なあらすじ

経営難となってしまった劇場を再建するため、バスターは起死回生をかけたコンテストを開催することにしました。

多くの動物たちが参加したオーディションに通過したメンバーたち。

それぞれの問題を抱えつつ練習に励みます。

リハーサル当日ハプニングが起こって劇場が崩壊してしまい、意気消沈してしまうバスター。

しかし、その時ミーナの歌声が届き、元気を取り戻したバスターは劇場跡で公演を決行します。

メンバーたちのパーフォンマンスに観客も集まり大盛況となりました。

こうして劇場は再建され、舞台の幕は再び開くのでした。

SING の起承転結

【起】SING のあらすじ①

ピンチをチャンスに

幼い頃、父親が見せてくれたナナ・ヌードルマンのショー。

圧倒的なナナの歌声に感動するバスターはショーに魅せられ、大人になり劇場を作るのでした。

しかし最近興行はなかなか当たらず、劇場は今や火の車でした。

前の公演のスタッフの賃金も払えず、銀行から返済の催促の電話がかかってくる始末です。

このピンチにバスターが考えついたのは、コンテストを開催することでした。

スターを発掘して売り出すことで、このピンチから脱しようとしたのです。

友人のヒツジのエディはそううまくはいかないと心配しますが、バスターは自信たっぷりです。

賞金は1000ドル。

この賞金でオーディションの参加者を募るはずが、イグアナのミス・クローリーは、誤って賞金を10万ドルにしてポスターを作ってしまい、街中にばら撒いてしまいました。

そうとは知らず、オーディションに殺到した動物たちを見て驚き喜ぶバスター。

このチャンスにスターになろうとするもの、ただ賞金を手にしたいもの、劇場に集まった応募者たちの思いは様々です。

【承】SING のあらすじ②

夢の舞台を目指して

さあオーディションの始まり。

ここぞとばかりに様々な動物たちが、自分たちの個性を生かしてパフォーマンスをします。

バスターは悩みながらもついに合格者を発表します。

ようやく決まってほっとしたところで、バスターは、賞金が10万ドルになっていることに気づかされます。

泣いて詫びをいれるミス・クローリーにバスターはどうすることもできず、金策について悩みます。

舞台に立つことができるメンバーもそれぞれ問題を抱えていました。

アッシュは彼氏のランスと組んで出たのですが、彼女だけ合格したのです。

そのことが面白くないランスは浮気をしてしまい、怒ったアッシュに追い出されてしまいます。

傷ついたアッシュは歌どころではありません。

ロジータは、キレキレのダンスをするグンターと組むことになり、苦手なダンスに取り組まないといけなくなりました。

夫と25人の子供がいるため、練習の間に代わりに家事をしてくれる機械を作って乗り切ろうとします。

ゴリラのジョニーの父、ビッグ・ダディはギャングのボスで、次の盗みにはジョニーを運転手に指名します。

そのためオーディションに合格したことが言えません。

そのうえ慣れないピアノに悪戦苦闘しているところに、父親から連絡が来て練習に集中できません。

ネズミのマイクは一目ぼれしたナンシーにいいところを見せたくて、賞金が必ず入るものとしてカードを作り、カジノで遊び、ごろつきの熊を相手にいかさまをして追われる身となってしまいます。

恥ずかしがり屋のぞうのミーナは家族の言葉で、もう一度オーディションを受けようと劇場を訪れますが、結局機材を操作する舞台係を引き受けることになってしまいました。

エディの祖母が、バスターが幼い頃見たナナだと知り、彼女のところへ行き、リハーサルを観に来てほしいと懇願します。

ナナは期待しないけど観に行くと約束をしてくれました。

【転】SING のあらすじ③

夢のまた夢

ナナが来てくれることになり、ますますはりきるバスター。

舞台の床とホリゾントを巨大水槽にして、ホタルイカを踊らせるという奇抜な演出を思いつき実行します。

一方ジョニーは、父親から例の仕事の連絡を受けますが、練習を優先したため間に合わず父親は逮捕されてしまいました。

収監所で父親と対面したジョニーは、「歌手になりたい」と告げるが、縁を切られてしまいます。

それでも黙々と練習を続けるジョニー。

アッシュは、失恋の思いを詩に書き、曲にぶつけます。

ロジータは閉店前のスーパーでダンスの楽しさを知るのでした。

ミーナもバスターの言葉でようやく舞台で歌うことを誓います。

リハーサル当日、ナナが約束通り来てくれました。

ホタルイカの演出も気に入ってくれて、さあこれからというところで事件が起こります。

マイクにいかさまで騙された熊たちが、金を返せと劇場にやってきたのです。

賞金の箱を強引に開けると、中はがらくたしかなく、バスターに詰め寄ります。

その衝撃で水槽のガラスは割れ、大量の水があふれ出し、その勢いで劇場はとうとう崩壊してしまいました。

けが人は出ませんでしたが、土地は銀行に抑えられてしまいました。

【結】SING のあらすじ④

歌うことは怖くない

すべてを失ったバスターは、エディの部屋に引きこもってしまいました。

ロジータたちは、慰めの言葉をかけますが、バスターは否定的な言葉しか返しません。

それでもバスターは今自分にできることをしようと、かつて父親がしていた洗車の仕事をします。

エディも手伝ってくれます。

そんなバスターの耳に歌声が聞こえてきます。

朗々と歌い上げる声はすばらしく、引き寄せられるように声のする方に近づいてみると、劇場跡のがれきで歌うミーナの姿がありました。

みんなの前で歌いたいというミーナの言葉にバスターは決心しました。

ここでライブショーを行うことを。

テレビは、劇場崩壊を招いたバスターの史上最低のショーだと揶揄します。

会場に来てくれたのは、ロジータの家族とわずかの観客だけでした。

トップバッターは、ロジータとグンター。

二人の息の合った歌とダンスにたちまち観客が魅了されます。

ロジータの夫のノーマンも呆然としてしまいました。

テレビのニュースを見て観客も増えてきました。

続いてはジョニーの番。

ピアノに合わせて歌うジョニーの姿を、収監所のテレビで偶然見た父親ビッグ・ダディは思わず収監所を脱走してしまいます。

次のアッシュが歌おうとしたとき、銀行員がやめさせようと入り込んできますが、それをものともせず力強く歌い、ギターを奏でます。

会場は熱気に包まれます。

自信たっぷり歌うマイクをテレビで見た熊たちがいきり立ちます。

楽屋にはジョニーに会いに来たビッグ・ダディの姿が。

固く抱き合う二人。

収監所へ帰っていく姿をジョニーは優しく見送ります。

そしてついにラストを飾るミーナの番です。

みんなが見守るなか歌い始めるミーナ。

次第に歌うことを楽しむミーナに、観客たちも盛り上がり最高潮に達します。

バスターはこの最高のショーを父親に見せたかったと思います。

その後大成功をおさめたおかげで劇場は再建することができ、新しい歴史が始まるのでした。

SING を観た感想

動物がキャラになっているのでかわいいです。

それにおなじみの曲が次ら次へと流れてとても楽しめます。

吹き替え版で鑑賞したのですが、みんなキャラと合っていて違和感もなく良かったです。

ストーリーは、バスターの能天気な性格に苦笑しましたが、それぞれにかける言葉は優しくて、特にミーナには歌うことは怖くないと説得する言葉は好きでした。

ジョニーは自分の失敗で父親が逮捕されてしまったことが悲しかったことも思いますが、それでも練習を続ける姿はジーンとしました。

そしてエディは本当に優しくて、いつもバスターに寄り添い手助けをしてくれて、こんな友人がほしいなあと思いました。

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