監督:ドノヴァン・マーシュ 2019年4月にギャガから配給
ハンターキラー 潜行せよの主要登場人物
ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)
主演。攻撃型原子力潜水艦ハンターキラーの艦長。海軍兵学校を出ていない、たたき上げ艦長である。
ビル・ビーマン(トビー・スティーブンス)
ネイビーシールズ。ロシアへの偵察部隊のリーダー。ロシア大統領ザカリンの救出に向かう。
セルゲイ・アンドロポフ(ミカエル・ニクヴィスト)
アクラ級原子力潜水艦コーニクの艦長。ロシア大統領ザカリンの救出作戦に協力する。
ザカリン(アレクサンドル・ディアチェンコ)
ロシア大統領。クーデターにより監禁される。
ドミトリー・ドゥロフ(ミハイル・ゴア)
ロシアの国防相。クーデターを成功させ、アメリカとの開戦を企てる。
ハンターキラー 潜行せよ の簡単なあらすじ
アメリカ海軍ロサンゼルス級原子力潜水艦タンパ・ベイが、ロシア近海で攻撃を受け沈んでしまいます。
グラスは攻撃型原子力潜水艦”ハンターキラー”の艦長として、現場へ向かいます。
現場ではタンパ・ベイを沈めたロシア海軍アクラ級原子力潜水艦コーニクも沈んでいました。
ロシアでは国防相ドゥロフによるクーデターが起き、ロシア大統領ザカリンが監禁される事態に。
ハンターキラーはコーニクの艦長であるアンドロポフの協力を得て、ザカリンを救出することに成功。
そしてロシア海軍駆逐艦ヤブチェンコがドゥロフを見限り、ドゥロフのいる司令部を攻撃。
アメリカとロシアの間に戦争が起こる最悪の事態は回避されるのでした。
ハンターキラー 潜行せよ の起承転結
【起】ハンターキラー 潜行せよ のあらすじ①
ロシア近海でロシア原潜を追っていたアメリカ海軍ロサンゼルス級原子力潜水艦タンパ・ベイが消息を絶ちます。
おそらく沈んだと思われました。
捜索のため、ジョー・グラスを艦長とする攻撃型原子力潜水艦”ハンターキラー”(バージニア級原子力潜水艦アーカンソー)が現地に向かいます。
地上のジョン・フィスク少将らは、ロシアによる侵略行為を想定します。
ロシア側の真意を探るため、ビル・ビーマンをリーダーとするネイビーシールズの偵察部隊が、ロシア現地に送り込まれました。
魚雷攻撃を受け沈んだタンパ・ベイを見つけ、ハンターキラーが攻撃態勢を取る中、ロシア海軍潜水艦ヴォルコフが魚雷を放ち、交戦が開始されます。
氷山の存在により、アメリカ側もロシア側もお互いの正確な位置が分かりませんが、先にハンターキラーがヴォルコフに魚雷を命中させ、撃沈を成功させました。
ヴォルコフ撃沈の報を受け、ロシア大統領ザカリンはアメリカ大統領アイリーン・ドーヴァーと話すことを決めます。
フィスクの元にも、アメリカ海軍とロシア海軍の交戦の知らせが入っていました。
その頃、偵察部隊のビーマンらも偵察地に降下を開始していました。
【承】ハンターキラー 潜行せよ のあらすじ②
ハンターキラーは自潜水艦の下で何かの音がすることに気がつきます。
そこにはロシア海軍アクラ級原子力潜水艦コーニクが沈んでおり、潜水艦内に乗組員が生存していると思われました。
コーニクはタンパ・ベイを沈めた潜水艦でしたが、なぜかコーニク自身も沈んでいたのです。
部下は反対しますが、グラスはコーニクに救難艇を送ることを決定します。
そして、コーニクの艦内からセルゲイ・アンドロポフ艦長以下乗組員が救出されるのでした。
ザカリンは電話が通じずドーヴァーと連絡が取れずにいました。
ロシアで情報収集を進めるネイビーシールズがアメリカ海軍に送った映像には、ロシアの国防相ドミトリー・ドゥロフがクーデターを起こすことに成功する様子が映っていました。
ロシア近海に沈んでいたコーニクは、ドゥロフ側の手によって沈められたのでした。
アメリカ側は、ドゥロフがアメリカとの全面戦争を望んでいると推測します。
応戦することをドーヴァーが決定しようとした間際、フィスクがザカリンの救出作戦を提案しました。
【転】ハンターキラー 潜行せよ のあらすじ③
グラスはコーニクから救出・保護したアンドロポフに対して、ザカリン救出のための協力を要請します。
アンドロポフの案内によって、ハンターキラーはロシア領海深く入り込むことに成功しました。
ザカリン救出に向かう中、偵察部隊の新人スナイパーであるマルティネリが負傷し、離脱します。
マルティネリ以外の3人はドゥロフの追っ手をかいくぐり、ポリャルヌイ司令部に忍び込みました。
そしてビーマンたちはザカリンの救出に成功します。
しかし、ハンターキラーと合流する前に、偵察部隊の一人ホールが命を落としました。
マルティネリの遠方からの狙撃による援護で、ビーマンとザカリンはハンターキラーの救難艇と合流。
ここで、偵察部隊のジョンストンも海に沈みました。
ザカリンを収容したハンターキラーには、ロシア海軍駆逐艦ヤブチェンコからの対戦ロケット弾が雨あられと降り注ぎますが、海域を知り尽くすアンドロポフの助けを受け、ハンターキラーは海の底に着底してドゥロフの攻撃をやり過ごしました。
マルティネリは追っ手に囲まれ今にも殺害されそうになっていましたが、戻ってきたビーマンが間に合い、間一髪で助かります。
【結】ハンターキラー 潜行せよ のあらすじ④
ハンターキラーの魚雷発射管室が浸水し、魚雷発射管が使用不能となる中、ヤブチェンコからロックされ万事休すの事態となります。
グラスは、ヤブチェンコの乗組員をアンドロポフ自ら鍛えたということを思い起こし、ヤブチェンコの乗組員の説得を依頼します。
そして、ハンターキラーは自ら的になるかのように、ヤブチェンコの目の前に浮上しました。
ヤブチェンコの現艦長はハンターキラーへの攻撃を再度命令しますが、乗組員たちは拒否、アンドロポフに従います。
ドゥロフはヤブチェンコが当てにならないとみるや、対艦ミサイルを放ちますが、グラスは対抗手段であるトマホークミサイルの発射を命令しません。
反撃可能距離を超え被弾するかと思った寸前、対艦ミサイルが何者かによって打ち落とされます。
ハンターキラーの乗組員はその瞬間何が起きたのかすぐに理解できませんが、それはドゥロフを見限ったヤブチェンコからの援護でした。
さらにヤブチェンコは、ポリャルヌイ司令部に向かって攻撃を行い、司令部はドゥロフもろとも壊滅します。
ザカリンとアンドロポフは、グラスに見送られロシアへ帰っていきます。
そして、地上と海中で同じ目的のため戦ったグラスとビーマン、マルティネリはハンターキラーに乗り込み、アメリカへの帰路につくのでした。
ハンターキラー 潜行せよ を観た感想
2019年公開の映画にもかかわらず、未だにアメリカの仮想敵国はロシアなんだなーという内容で、がっつりロシア側とドンパチやっています。
とはいえ国としてのロシアではなく、ロシア大統領に対してクーデターを起こした相手とのドンパチなので、問題ないのかもしれません。
潜水艦映画ということで、見た目がつるんと綺麗な俳優陣ではなく、骨太な俳優陣による映画です。
主演グラス役のジェラルド・バトラーは、一言で言えばおっさん。
ただ、映画の世界に引き込まれるにつれ、ただのおっさんではなくかっこいいおっさんになっていくところが、バトラーの面目躍如といったところです。
他にも、ロシア人でありながらグラスに協力するアンドロポフ、危険をかえりみず仲間を助けに行くビーマンなど、かっこいいおっさん目白押しです。
映画終盤、ハンターキラー危機一髪の場面で、ロシア海軍駆逐艦ヤブチェンコがドゥロフを裏切って、ハンターキラーに向けるべき攻撃を、ドゥロフ側に向けます。
悪く言えば安易な展開ですが、小難しい映画を観る気分でもなかったので、分かりやすい展開でスカッと楽しめる映画でした。
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