監督:萩上直子 2017年2月にスールキートスから配給
彼らが本気で編むときは、の主要登場人物
リンコ(生田斗真)
本作の主人公。マキオの恋人で同棲中。介護士として働いている。
マキオ(桐谷健太)
リンコを心から愛している。トモの叔父。本屋で働いている。
トモ(柿原りんか)
11歳。何度も母親に置き去りにされる。家庭の温かさに飢えていた。
彼らが本気で編むときは、 の簡単なあらすじ
母子家庭のトモは、勝手気ままな母が居なくなると、いつも叔父・マキオの世話になります。
今回もマキオの家に行くと部屋の雰囲気は変わっていて中に大柄な女性的な男性が居たのです。
はじめはちょっと警戒するトモでしたが、りんこから母には無い母性を感じ、トモとりんことマキオは家族のように暮らして行きます。
しかし、世間の目は厳しいのでした。
彼らが本気で編むときは、 の起承転結
【起】彼らが本気で編むときは、 のあらすじ①
11歳のトモは、母・ヒロミと二人暮らし。
夜働く母とはすれ違いの生活で、トモは乱雑な部屋にほぼ一人でいます。
ある日、メモ書きが残されていてそれを見たトモは荷物をまとめて本屋に行きます。
トモは、本屋で働く叔父・マキオの仕事が終わるまで待つのでした。
叔父は、今大切な人と一緒に暮らしているといいます。
トモが驚くといけないから先に言っておくと前置きしてから何かを話すのでした。
マキオの家には、りんこさんという大柄の人がいました。
りんこさんは、体は女性の元男性で戸籍は男性のままです。
トモは、りんこさんを警戒しますが、りんこさんの作る手料理はとても美味しいと思うのでした。
トモは、マキオの家から学校に通うことになりました。
一日学校を休んで荷物を取りに帰ります。
りんこさんは、トモにキャラ弁を作ってくれました。
トモはキャラ弁が嬉しくてたまりません。
りんこさんは介護施設で働いています。
家に帰るとひどい腹痛をおこすトモがいました。
りんこさんは、無理矢理お弁当を持たせたことをトモに詫びます。
しかし、トモはキャラ弁がはじめてでもったいなくて後でゆっくり食べようと思っていたら傷んでしまったと言いました。
りんこさんはそんなトモを可愛いと思うのでした。
【承】彼らが本気で編むときは、 のあらすじ②
ある日、突然夜勤になったりんこさんに代わってりんこの母とその夫がトモの世話をしにきてくれました。
りんこの母はトモに「りんこを傷つけることを言ったら許さない」と子供にも容赦しません。
りんこの母は、りんこさんをとても可愛がっていました。
りんこさんは、子供の頃から女の子が好むものを身につけていました。
中学では、水泳などの授業をサボり体育教師に目をつけられます。
おっぱいが欲しいと泣くりんこさんの為に母は、ブラジャーをプレゼントします。
ブラジャーの中に綿の詰め物を入れてくれるのでした。
りんこさんは、マキオの母でトモの祖母の担当介護士でした。
マキオは、母のケアをするりんこさんに一目惚れしたのです。
マキオとトモが老人ホームに訪れた時、りんこさんはコンビニのおにぎりを差し入れしてくれました。
しかし、それを食べたトモは、吐いてしまいます。
トモは、母と暮らしていた時、いつも一人でコンビニのおにぎりを食べていたため拒否反応が出たのでした。
その日の夜トモは、悪夢にうなされますが、りんこさんの少し硬めのおっぱいを触って落ち着きました。
【転】彼らが本気で編むときは、 のあらすじ③
それからは、トモとりんことマキオは、親子の様に心を通わせていきます。
ある日、トモはりんこさんと一緒に買い物に行くと幼なじみのカイとその母親に遭遇します。
トモはカイの母親にりんこと一緒にいることを否定され腹を立て、食器用洗剤を浴びせるのでした。
スーパーでは謝らなかったトモですが、家に帰ってからりんこさんに謝ります。
その様子に自分の事でトモは事件を起こしたと気付くのでした。
りんこさんはトモに腹が立つ時は、飲み込んで踏ん張って我慢してと教えます。
りんこさんはそういう時は、編み物をするのです。
トモは前から気になっていた、たくさんある編んだ靴下の様なものは何かと尋ねます。
それは、煩悩で男根への供養の為に編んでると答えます。
108つ作って燃やすということです。
トモもりんこさんに編み物を習って煩悩を作る手伝いをします。
りんこさんは、マキオに戸籍を女性に変えマキオと結婚しトモの母になりたいと言い出しました。
マキオは、そんなりんこさんを受け入れてトモのことを真剣に考えると言ってくれます。
トモは、りんこさんと暮らしていることがバレ、クラスで孤立してしまいます。
落ち込んでるその時、トモは母を見かけます。
慌てて家に帰っても母は居なくてトモは泣き崩れるのでした。
トモは、その後りんこさんに八つ当たり、押入れに篭ります。
りんこさんは、押し入れのトモに糸でんわを差し入れてナイショ話をします。
りんこさんは、本名はりんたろうで体は女性になっても手は大きいまま、そしてマキオの子供は産めないと打ち明けました。
トモも、昨日ママを見かけたと打ち明けるのでした。
【結】彼らが本気で編むときは、 のあらすじ④
女友達が居なくなってしまったトモですが、幼なじみのカイだけは変わらず仲良くしてくれました。
トモは、カイをマキオの家に誘ってゲームをします。
そしてりんこと一緒にケーキを食べに行き、それを母に見られてしまうのでした。
カイは、同じ学校の男子に恋心を抱いていました。
男子宛の出さないラブレターを母に見つかり恥ずかしさのあまり自殺を図りますが、大事には至りませんでした。
そしてマキオの家にはカイの母によって通報が入り児童相談所が様子を見に来ました。
その晩、トモはりんこさんに抱きついて眠るのでした。
108個作成した煩悩を供養する日が来ました。
トモとりんこさんとマキオは、海岸で編み物で作った男根を燃やします。
ある日突然、トモの母が帰ってきます。
するとマキオは、トモを引き取りたいと申し出ます。
トモの母は、りんこにはトモが生理になった時やブラジャーが必要な時に対応出来ないと罵ります。
その様子を見たトモは、母の背中を打ち続けますが、母を捨てることは出来ませんでした。
ひとまず今晩は、母に帰ってもらいトモはりんこさんに抱きしめてもらいながら泣きながら眠るのでした。
その後、りんこさんはトモの為に編み物を夜通しし、朝を迎えます。
そして、別れ際にりんこさんからプレゼントを渡されたトモはビックリ!中身は毛糸で編んだおっぱいでした。
彼らが本気で編むときは、 を観た感想
りんこさんの暮らしぶりや仕事ぶりを見れば、多くを語らずとも普通の女性より女性的だとわかります。
マキオとりんこさんの関係も強い絆と愛情があるので、見てて安心感があり心地良かったです。
ラストのプレゼントは、マフラーや手袋だと想像していたのですが、おっぱいでビックリしました。
愛情不足のトモのためと、自分が母からもらって嬉しかったプレゼントをトモに渡したかったのだと思います。
その後のトモはどうなるのかわかりませんが、マキオとは血の繋がりがあるのでこれからは、母も含めてりんこさんと交流出来たらいいなと思いました。
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