監督:行定勲 2016年1月にアスミック・エースアスミックから配給
ピンクとグレーの主要登場人物
白木蓮吾(中島裕翔)
あだ名はごっち。後に有名俳優となる。
河田大貴(菅田将暉)
あだ名はリバちゃん。ごっちの親友。
サリー(夏帆)
ごっちとリバちゃんの幼なじみ。後にリバちゃんの恋人なる。
ピンクとグレー の簡単なあらすじ
幼なじみのリバちゃん、ごっち、サリー。
リバちゃんとごっちは、スカウトされモデルから俳優になりますが、ごっちだけが有名になっていきリバちゃんは気持ちが腐っていきます。
あることから疎遠になっていたリバちゃんとごっちでしたが、同窓会で友情を取り戻すのでした。
その時、ごっちはリバちゃんを有名にしてあげると約束してくれるのでしたが…。
ピンクとグレー の起承転結
【起】ピンクとグレー のあらすじ①
リバちゃんは小学校高学年の頃、ごっちと同じ集合住宅に引越ししてきました。
それからリバちゃんは、同じ集合住宅のごっちとサリーといつも一緒です。
時が経ち、リバちゃんはサリーを女性として見るようになりました。
二人きりになると理性が吹き飛ぶほどです。
ごっちには、美人の姉がいました。
しかし、その姉はバレエの公演時に転落死ししてしまいます。
ごっちは、学園祭どころじゃないと思いきや今まで通り過ごしていました。
ごっちは学校でモテモテです。
サリーは、ごっちにだけバレンタインのチョコを渡します。
その後、サリーは引越して行きました。
リバちゃんとごっちは渋谷に遊びに行った際、スカウトされました。
ごっちは、「やりたいことじゃなくやれることをやったほうがいい」と言います。
事務所の社長はあきらかにごっちだけに興味があるようでした。
契約が決まり浮かれていると、二人はサリーとバッタリ再会します。
その後、リバちゃんとごっちは東京で暮らしはじめます。
それを機にリバちゃんとごっちとサリーは以前のような関係に戻りました。
【承】ピンクとグレー のあらすじ②
ごっちには、白木蓮吾という芸名も付きリバちゃんより先に売れていきます。
リバちゃんは、ごっちのバーターでドラマに出ますが上手くいかずその後はバーターの仕事を断っていくのでした。
その後、ごっちはリバちゃんと同じ事務所から移籍。
ごっちは、リバちゃんの才能を信じてましたが、リバちゃんはイライラしケンカをしてしまいます。
そして三年が経過。
リバちゃんは、フリーターのままでサリーと暮らしていました。
リバちゃんは、同窓会でさらにビッグになったごっちと再会します。
久しぶりでしたがすぐに時が戻り仲良くなります。
ごっちは、リバちゃんに「明日から有名にしてあげる」と謎の言葉をいいました。
その日は、ごっちのマンションに泊まったリバちゃんです。
部屋には、夜9:00にまたここで飲みましょうと書かれた置き手紙がありました。
約束の時間に戻ってきたリバちゃんでしたが、ごっちは首を吊り自殺をしていました。
部屋には遺書が6通用意されていて、どれをごっちの遺言にしてもいいというのが、ごっちからの遺言でした。
【転】ピンクとグレー のあらすじ③
ごっちは、遺言通りリバちゃんを有名にしてくれました。
河鳥大原作「ピンクとグレー」が映画化されたのです。
「ピンクとグレー」は、リバちゃんとごっちとサリーの物語。
リバちゃんは、原作者の河鳥大となり、さらに俳優として映画でごっち役を演じていました。
憧れていた芸能界は、それほど良い所ではなくリバちゃん役の成瀬やサリー役の三神は裏表が激しくリバちゃんは振り回され疲弊します。
そのうち、白木蓮吾・ごっちの亡霊を見るようになってしまいました。
そのこともあり、リバちゃんは酒量が増えていきます。
成瀬は狂ったようにリバちゃんを挑発し、ついに成瀬を許せなくなったリバちゃんは暴行事件を起こしてしまいました。
成瀬は全治一か月、仕事もパーになってしまいましたが、事を大きくするつもりはないと言ってくれました。
リバちゃんは、事務所の人に白木蓮吾がらみじゃないと仕事がもらえないと言われ、さらに「白木蓮吾はもっと努力していた白木蓮吾とは全然違う」と言われてしまうのでした。
【結】ピンクとグレー のあらすじ④
リバちゃんは、ごっちの実家にお線香を上げにいきます。
ごっちの母は、映画化を喜びリバちゃんが立派になったと言ってくれました。
ごっちの母は、「ピンクとグレー」を見て映画と少し違う所があるとリバちゃんに言います。
そして、「リバちゃんは知っておいた方がいい」と証拠の映像を貸してくれました。
その映像は、ごっちが姉を撮影したものでした。
ごっちと姉の間には姉弟以上の感情があり、そして姉の死は自殺だとわかります。
その後、リバちゃんはごっちのマンションで首を吊りますが死にきれません。
リバちゃんはまたごっちの亡霊を見てしまいます。
亡霊のごっちは、姉が自殺した日に自殺すると決めていたと言うのです。
リバちゃんは、「お前のこと全然わからなかった」と泣きますが、「わからなくていい。
リバちゃんは生きていたい人、俺は違うってだけだよ」とごっちは言ってくれるのでした。
リバちゃんは、再会した時ごっちからもらったライターをごっちの看板に投げつけ「しょーもな」と言いこれからも生きていきます。
ピンクとグレー を観た感想
劇中劇の「ピンクとグレー」は色彩があり、ごっち亡き後の世界は色彩が亡くなりグレーの世界となります。
しかし、ラストごっちの亡霊には色彩があるのです。
それを見るとリバちゃんは生きていながら心は死んでいて、むしろ亡くなったごっちの方は有名俳優だったためファンの心の中で生き続けていたということを感じ取れます。
そして、劇中劇のごっちが実はリバちゃんだったと分かった後の中島裕翔さんへのイメージの変化と思い返してみると違和感を感じられる作りがすごいと思います。
脚本、演出、演者すべてに騙されました。
ぜひ前情報なしで見て欲しい映画です。
1度目は頭がこんがらがるので、頭を整理して2度見て欲しいと思います。
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