監督:蜷川実花 2019年7月にワーナー・ブラザーズ映画から配給
Dinner ダイナーの主要登場人物
オオバカナコ(玉城ティナ)
本作の主人公でありヒロイン。どじで孤独なフリーターの女性。あるときメキシコに行きたいと思い立つ。
ボンベロ(藤原竜也)
元殺し屋で、殺し屋専門の食堂・ダイナーの天才シェフ。ダイナーの王であると豪語し、カナコがミスをすると殺そうとする。
スキン(窪田正孝)
全身、顔までもが傷跡だらけの殺し屋。ダイナーに来てはボンベロの作るスフレを食べ、狂喜する。
キッド(本郷奏多)
幼い子供の容姿をした殺し屋。おもちゃで遊ぶかのように人を殺す。
Dinner ダイナー の簡単なあらすじ
両親に捨てられ、一人ぼっちで日雇いのバイトで食いつなぐフリーター・オオバカナコ。
ある日、「死者の日」を祝う一団にメキシコの街並みが写されたポストカードをもらいます。
その風景に魅せられたカナコはメキシコに行くことを決意します。
しかしその費用は30万円。
毎日ギリギリで生きているカナコにはとても出せる金額ではありません。
そこで、カナコは即金30万というドライバーの怪しすぎる仕事を受注してしまいます。
果たして、カナコの運命やいかに。
Dinner ダイナー の起承転結
【起】Dinner ダイナー のあらすじ①
オオバカナコは、両親に捨てられ、祖母も亡くなってしまった孤独な女性。
どじで仕事もできないため、日雇いの仕事で何とか毎日を食いつないで生きていました。
ある日、街を歩いていると奇妙な衣装を着た集団が。
それはメキシコの「死者の日」を祝う一団でした。
カナコは一団から渡された絵葉書に映るメキシコの風景に、行きたいと強く思います。
旅行代理店に足を向けたカナコは、メキシコに行くのにかかるの費用が30万円であることを知ります。
カナコは半ばあきらめの気持ちでバイトを探していると、即金30万という怪しすぎるドライバーのバイトを見つけました。
切羽詰まったカナコはその仕事を受注し、すぐに後悔しました。
なんと追われているカップルを安全な場所まで送り届けるという仕事だったのです。
カナコは懸命に運転しますが、追手に発砲されて車は壁に激突、カナコは気を失ってしまいました。
次に目を開けると、カナコは廃工場のような場所でカップルと共に天井から吊るされていました。
カップルが泣きわめいて命乞いしますが、彼らを拷問しているブタ男は躊躇なく縄を切り、底の見えない謎の液体に落とします。
慌てたカナコは、「自分は料理ができるから」と命乞いをすると、ブタ男は鼻で笑ってカナコを殴り、カナコはまたもや意識を失いました。
【承】Dinner ダイナー のあらすじ②
カナコが目を覚ますと、そこは殺し屋専門の食堂・ダイナーでした。
そこのオーナーであるボンベロは、カナコをウェイトレスとして買ったと言い、役に立たなければ歴代のウェイトレスのようにすぐ殺すと宣言します。
危機を感じたカナコはボンベロが金庫に入れて大事にしている、一億円以上の価値がある「ディーヴァ・ウォッカ」を隠しました。
激怒したボンベロはすぐさまカナコを殺そうとしますが、カナコは「知らずに探すと壊れるような場所に置いた」と言います。
ボンベロは仕方なくカナコを雇い続けることにしました。
やがて、客である殺し屋が次々やってきます。
最初の客は全身傷跡まみれのスキン。
彼はカナコがつい口ずさんだ「遠き山に日は落ちて」に共感を示し、カナコに親切に接しました。
今度は荒くれもののブロたちが現れ、カナコに執拗に絡みだします。
スキンはそんなブロたちをけん制し、カナコを救い出してくれました。
そんなスキンの注文はスフレ。
スキンは狂喜しながらスキンを食べ進めますが、中にはチェスのポーンが入っていました。
慌てるカナコに「これでいい」と言い残し、スキンは落胆した様子で帰っていくのでした。
【転】Dinner ダイナー のあらすじ③
ある日、ボンベロのもとにダイナーを経営する組織の幹部・コフィから連絡が来ます。
組織のトップであったデルモニコが事故死、しかし他殺が疑われている件について触れます。
そして、幹部4人で懇親会を開くから、ディーヴァ・ウォッカを出すように命令します。
ボンベロはカナコにディーヴァ・ウォッカについて詰め寄ります。
しかし、カナコはなかなか白状しません。
一方幹部のうちの一人が誰かに殺害される事件が起こりました。
スキンはその謎を追い、大けがをしてダイナーに飛び込みます。
ボンベロはスキンの手当てをしたあと、スフレを作りますが、実はそれはカナコがいつも含まれている異物を取り除いたスフレでした。
スキンは最後まで食べることができた故にトラウマを思い出して発狂、自爆を試み、ボンベロによって射殺されます。
カナコはその事件によって意思を持ってダイナーの仕事に打ち込むようになります。
そして懇親会の日がやってきました。
幹部たちはお互いをけん制しあうようににらみ合います。
そこで、コフィがデルモニコを殺したことが判明、幹部たちは殺し合い、最後に生き残ったのは無礼図という幹部のみになりました。
無礼図はボンベロをスカウトしますが、彼が拒否したことによって殺し合いが始まります。
【結】Dinner ダイナー のあらすじ④
追ってくる無礼図たちから逃れ、調理室に籠城するカナコとボンベロ。
ボンベロは急にカナコに料理をするよう命じます。
カナコはボンベロの勢いに押されて、ボンベロに教えてもらった、しかし自分なりのハンバーガーをつくりあげます。
完成した直後、扉は無礼図によって吹き飛ばされ、二人は再び逃亡、そして食糧庫へと向かいました。
ボンベロは銀行口座と暗証番号のメモを渡してカナコを脱出させようとします。
カナコは自分の店を開き、ボンベロの席を用意しておくことを約束すると、排気口から脱出しました。
ボンベロは、やってきた無礼図をみて自爆装置を爆破させ…。
そして時はたち、舞台はメキシコへ。
「死者の日」のお祝いで大盛り上がりの街の中、小さいダイナーを開いたカナコは、約束通りボンベロのための席を用意して今日も営業をしていました。
すると、突然扉が開かれ、そこに立っていたのは死んだかと思われたボンベロ。
カナコは喜びながらボンベロに抱き着き、ボンベロもそれを受け入れるのでした。
Dinner ダイナー を読んだ読書感想
蜷川実花監督の作品ということで、色彩がたいへん鮮やかな作品でした。
血が花びらによって表現されているので、グロがだめなひとも大丈夫です。
一つ一つの装飾が美しく、見ていて全く飽きがこなかったです。
また、ストーリーのテンポもよく、そこそこの上映時間だったのにも関わらず体感時間は一瞬でした。
ドリンクを購入して映画に臨んだのですが、呆然からずっと口を開けてみていたので一口ぐらいしか飲めなくて、エンドロールあと慌てて飲み干しました。
ストーリーは単純明快で分かりやすいので、疲れていて気分をあげたいときにぼけーっと見ているのが良いのかもしれません。
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