監督:草野翔吾 2021年12月にバンダイナムコアーツ アニモプロデュースから配給
彼女が好きなものはの主要登場人物
安藤純(神尾楓珠)
本作の主人公。ゲイの高校生。妻子のいる男性と付き合っている。
三浦紗絵(山田杏奈)
純のクラスメイトで、偶然本屋で会い秘密を知られてしまう。
高岡亮平(前田旺志郎)
純の幼なじみで純にとって初めての友達。
彼女が好きなものは の簡単なあらすじ
高校生でありながら、妻子のいる誠と付き合っている純は、ゲイの高校生。
クラスメイトに幼なじみの亮平がいるものの、他の男子とはそれなりに話を合わせて上手く付き合っていました。
ある日、本屋でクラスメイトの三浦とぶつかり、三浦が買おうとしてた漫画がBLモノで、三浦が腐女子だということを知ってしまうのでした。
彼女が好きなものは の起承転結
【起】彼女が好きなものは のあらすじ①
ゲイの高校生・純は、クラスメイトの男子とはなんとなく話を会わせて、女子に興味があるように装って過ごしていました。
幼なじみの亮平はコミュニケーション能力が高く、純は亮平がクラスにいるおかげで、クラスで目立っている小野がいるグループに入っていますが、ゲイだということがバレないように彼らと距離を取っていました。
ある日、本屋でクラスメイトの三浦とぶつかり、三浦が買おうとしていた漫画がBLモノだと知ってしまいます。
純には、妻子持ちの大人な男性・誠という恋人がいて、三浦から借りたBLモノの漫画を誠と読んで現実とは違うと笑いますが、誠は秘密の共有は人を親密にさせるから純が三浦にと仲良くなることを心配しました。
三浦は、純が誰かに自分の秘密をバラすのではないかとハラハラしていました。
過去に、腐女子だということがバレて、友達がいなくなったことがあったからです。
しかし、純はそういうタイプではないとわかり、三浦は、純にグッズを買いに行くのを付き合ってもらいます。
その日は、三浦のBLの師匠とその彼氏も来て、4人で遊びにいきます。
純は三浦に理解を示すのでした。
【承】彼女が好きなものは のあらすじ②
純は、誠の他にも、SNSで知り合った大学生と繋がっていて自分の日常を話していました。
どこの誰かもわからないその男性にはネット上でなんでも話せるのでした。
三浦は学校でも純と仲良くするようになり、小野、亮介、純、三浦、小野の彼女と三浦の友達・今宮と遊園地にいくことになりました。
純は、小野から亮平が三浦を好きだということを聞かされます。
全然気が付かなかった純でした。
このトリプルデートは、三浦が純に告白したくて亮平にお願いして実現しましたが、小野は亮平と三浦をくっつけようと言い出したのです。
しかし、観覧車で、三浦と2人きりになった純は告白されOKしてしまいます。
純は、男性が好きでしたが、三浦のことを可愛いと思っていました。
そして、三浦みたいな女子と付き合っていて幸せだということも自覚していましたが、ラブとライクの違いだと感じています。
純は誠に、自分と奥さんが川で溺れていたらどちらを助けるか訪ねます。
そして、三浦と付き合っていることを話すとおめでとうといいながら嫉妬されるのでした。
純は、三浦に純の家で勉強したいと言われ、受け入れます。
三浦にそういう気があると感じ、キスをしました。
純には、普通に結婚して普通に子どもが欲しいという願望があり、それは母を安心させたい思いと人から気持ち悪いと思われたくなかったからです。
しかし、三浦に純と呼ばれ、それが誠が純と呼ぶのと重なり三浦とはできませんでした。
【転】彼女が好きなものは のあらすじ③
小野は、純が本当は三浦のことを好きでもないのに付き合っているのではないかと心配していました。
純は三浦が好きだった亮平に謝りましたが、亮平は三浦のことは吹っ切れたといいます。
純と三浦は、三浦のBLの師匠とその彼と温泉でダブルデートしました。
純は三浦が髪型を変えても気が付きません。
純がダブルデートの場所を温泉にしたのは、そこに誠が家族と来ているのを知っていたからです。
SNSで繋がっていたゲイ仲間が自殺したと知り、純は駆け出します。
それを見た誠が純にキスをしますが、それを三浦に見られてしまいました。
三浦は純に怒ってどういうことか問い詰めます。
純は冷たく、「好きなんでしょ?ホモ。」
と言い放ちますが、本当は三浦は自分が好きでホモが好きなわけではないことを分かっていました。
学校で気まずくなった純と三浦は、冷静に話をします。
しかし、それを小野に知られてしまいクラスメイトに純がゲイだということがバレてしまいました。
それでも、亮平は今まで通りに接してくれましたが、小野のキツイ言葉のせいで純は、教室の窓から飛び降りてしまいます。
【結】彼女が好きなものは のあらすじ④
一命を取り留めた純でした。
純の高校では、同性愛についての授業が行われました。
純をお見舞いにきた三浦と亮平は、その授業について純に話し、三浦は純のことを理解できなくても想像したいと言ってくれるのでした。
そして、純とはまだ別れていないと言ってくれました。
亮介は、小野が純に当たりが強かったのは、本当は三浦のことを好きだったからだと気が付いていました。
しかし、それは言い訳だと小野に言います。
純も三浦を理解したいから、入院中にBL漫画を読みたいと言ってくれました。
退院したら、転校するという純に、三浦は絵で賞を取ったか表彰の時だけ学校に見に来て欲しいとお願いします。
三浦が表彰される時、三浦は自分語りを始めます。
先生に止められますが、自分が腐女子だと告白し、純との出会いと好きになったことを全校生徒の前で話しました。
純は、自分が嫌いで私たちが好きなのだと、純の気持ちを代弁し泣き崩れます。
純は、そんな三浦を抱きしめてお礼をいい、三浦のことを好きだと言うのでした。
亮平のおかげで、小野が純に悪いことをしたと心から思っていることもわかります。
純は、誠と別れ話をし、温泉でキスした時は家族に見られてもいいと思ったけど、誠は純と奥さんが同時に溺れたら奥さんを助けるといいました。
純は、三浦に自殺した彼の家にいくのを付き合ってもらいます。
それが2人の初めてのデートで最後のデートになりました。
自殺した彼は、大学生ではなくて中学生でした。
純はCDを供え「ばかやろう」といいました。
三浦は、大阪との遠距離は無理だから純へ別れを切り出します。
けれど、BL星に行くときは一緒にいくと約束してくれました。
純は、もう少し地球で頑張ると誓います。
ラスト、三浦が表彰された絵は、ペンギンと純の絵でタイトルは「初恋」でした。
彼女が好きなものは を観た感想
ドラマ版は少しコメディタッチでしたが、映画はシリアスでした。
恋と愛の両方があって、まだ純や三浦は恋をしたいお年頃です。
誠ほどの年齢になると恋と愛を分けて考えられるのだと思います。
それは、男女の恋愛でもゲイでも同じだと思うので、誠がゲイだからといって不倫していいとは言えません。
だから最後、誠が奥さんを助けるといったのは良かったと思います。
純と三浦も40代くらいで再会したら普通の夫婦になれるような気がします。
受けや攻めを考えて遊ぶ相手なんてこの先なかなか現れないと思います。
愛を超越したお付き合いがあってもいいんじゃないかと思います。
そして、神尾楓珠さんと山田杏奈さんの白熱した演技には涙が出ました。
考えさせれる映画でした。
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