監督:カイル・バルダ 2022年7月に東宝東和から配給
ミニオンズ フィーバーの主要登場人物
グルー(スティーヴ・カレル/笑福亭鶴瓶)
のちに大悪党「怪盗グルー」となる12歳の少年。悪党軍団「ヴィシャス6」に憧れている。
ワイルド・ナックルズ(アラン・アーキン/市村正親)
「ヴィシャス6」の創始者で元リーダー。メンバーたちに裏切られた後グルーに出会い、悪党の極意を教える。
ベル・ボトム(タラジ・P・ヘンソン/尾野真千子)
「ヴィシャス6」のメンバーだったが、ワイルド・ナックルズからリーダーの座を奪った女悪党。
マスター・チャウ(ミシェル・ヨー/渡辺直美)
中華街で鍼灸師をしている女性。カンフーの達人であり、ミニオンに頼まれカンフーを叩きこむ。
ミニオン(ピエール・コフィン)
ボスを求めて旅をしてきた黄色い生命体。特にボブ、ケビン、スチュアートはグルーのそばであれこれ手助け?する。今作では新キャラ・オットーが活躍。
ミニオンズ フィーバー の簡単なあらすじ
「ミニオンズ」第2弾となる本作はあのグルーの幼少期が描かれていて、悪党になるために奮闘するグルーと、仲間となったミニオンたちとのはちゃめちゃが楽しい、まさにフィーバー!な作品です。
憧れの悪党軍団「ヴィシャス6」から新メンバー面接の招待状を受け取り、意気揚々と会場へむかったグルー。
しかしグルーが子供だとわかったメンバーたちに相手にされず、グルーは納得がいきません。
そして腹いせに魔法の石を盗んでしまったことによって、グルーとミニオンたちはヴィシャス6から追われることになってしまうのでした。
ミニオンズ フィーバー の起承転結
【起】ミニオンズ フィーバー のあらすじ①
ジャングル奥地…悪党集団「ヴィシャス6」のリーダー、ワイルド・ナックルズは、様々な試練をくぐりぬけ、ついに神話の動物たちの力が宿る「魔法の石」を手に入れることに成功しました。
そこにやってきたベル・ボトムら仲間たちに成功を告げますが、ベル・ボトムはワイルド・ナックルズから魔法の石だけを奪い取り、彼を残したまま5人だけで去っていきます。
ワイルド・ナックルズは仲間に裏切られてしまったのです。
こうしてベル・ボトム率いる「新生ヴィシャス6」が誕生しました。
とある小学校で、子供たちが将来の夢を発表していました。
様々な夢を語る子供たちの中で、12歳の少年グルーは「大悪党になりたい」と言ってみんなに笑われてしまいます。
学校が終わり、人間に扮したケビン、スチュアート、ボブたちミニオンがグルーを迎えにやってきました。
そして4人は映画館へと向かいます。
しかし映画館は大混雑。
公開中の「JAWS」は大人気でした。
ゆったりと映画を鑑賞したいグルーは劇場内にガス光線銃を撃って観客たちを追い出し、のんびりと映画を堪能します。
その後もいろんな場所で好き勝手しまくったグルーたちが家に帰ると、ある郵便物が届いていました。
それはヴィシャス6からのメッセージが入ったカセットテープで、内容はヴィシャス6の新メンバー面接に来てほしいというものでした。
ヴィシャス6はグルーにとって超憧れの悪党集団です。
大喜びで会場であるレコード店へ向かいます。
グルーは店員(胸にはネファリオのネームプレート)に合言葉「You’re no good.」を伝え、レコードを逆再生するよう助言をもらいます。
そして言われた通りにすると面接会場のフロアに到着しました。
ところがベル・ボトムはグルーが少年だとわかると全く相手にしません。
怒ったグルーはベル・ボトムの背後にあった魔法の石を奪い、逃走しました。
さらに外で待っていたミニオンたちとバイクで逃げます。
【承】ミニオンズ フィーバー のあらすじ②
逃走中、ミニオンのオットーと魔法の石がバイクから落ちてしまいます。
しかし背後にヴィシャス6が迫って来たので、グルーは「石を頼む」とオットーに言い残してそのまま逃げました。
そんな逃走劇を陰からある人物が見つめています。
そしてグルーを追って車を走らせました。
魔法の石とともに取り残されたオットーは、近くの家で開かれていた誕生パーティを見つけ、そこにあったペットロックというおもちゃ欲しさに魔法の石と交換してしまいました。
無事ヴィシャス6から逃げ切ったグルーの元に、オットーが帰ってきます。
しかし魔法の石のかわりに石ころを差し出したオットーにグルーは激怒!ドジなミニオンたちに嫌気がさし、家を出て行ってしまいました。
直後グルーは追ってきた何者かに誘拐されてしまいます。
その正体はかつてのヴィシャス6のリーダー、ワイルド・ナックルズでした。
グルーを自宅に拘束したワイルド・ナックルズは、グルーの家に電話をかけます。
そしてミニオンに、期限までに魔法の石を持ってこなければグルーを始末すると告げました。
これを聞いて大騒ぎになったミニオンたちは急いでオットーが言うパーティーが開かれた家へと向かいます。
しかし魔法の石は交換した男の子がすでにお兄さんにあげてしまっていました。
そのお兄さんは魔法の石を首から下げて、バイクで出かけて行ったところでした。
オットーは近くにあった三輪車にまたがり、お兄さんの追跡を開始。
ケビン、スチュアート、ボブはグルー救出のため、サンフランシスコへ向かうことにします。
飛行機に乗るために操縦士へと変装したケビンとスチュアートは、ハチャメチャな操縦で乗客を大混乱に陥れます。
ボブはCAとしてピーナツを配り歩いていました。
【転】ミニオンズ フィーバー のあらすじ③
一方、お兄さんを追いかけるオットーは脅威のスピードで道路を疾走していました。
しかしついに力尽き、お兄さんに助けてもらいます。
そしてそのまま意気投合した2人は一緒にサンフランシスコへと向かうことになりました。
飛行機でなんとかサンフランシスコに到着したケビン、スチュアート、ボブのミニオン3人組は、早速ワイルド・ナックルズの家に忍び込もうとするも見張りに見つかってしまいます。
中華街まで逃げたところで追い詰められ絶体絶命でしたが、近くの鍼灸師の女性、マスター・チャウに助けられます。
マスター・チャウはカンフーの達人でした。
その強さに惚れ込んだミニオンたちは弟子入りを志願し、厳しい修行の日々が始まることになります。
「内なる野生を呼び覚ませ」とマスター・チャウは説きました。
一方、ワイルド・ナックルズは、マスター・チャウにやられた手下たちが去って行ってしまい、またも仲間を失ってしまいました。
拘束されているグルーは「悪党の極意を教えてほしい」と懇願します。
そしてしぶしぶ子分にすることにしました。
手を組んだ2人は早速悪党銀行に目をつけ、そして見事悪党銀行から金銭を盗み出すことに成功しました。
こうして絆を深めた2人でしたが、家に帰ると家は破壊されてめちゃくちゃになっていました。
ワイルド・ナックルズはこれがヴィシャス6の仕業だと気づきます。
ただ仲間と一緒に悪事を働くことに喜びを感じていたワイルド・ナックルズでしたが、現実は裏切られてばかりの悪党人生。
寂しそうに「もう一人にしてくれ」とグルーの元を去っていきました。
途方に暮れとぼとぼと歩いていたグルーは、魔法の石を取り返したオットーを発見します。
グルーはミニオンたちを許すことにしました。
しかしそこへヴィシャス6が現れ、魔法の石を奪われてしまいます。
【結】ミニオンズ フィーバー のあらすじ④
魔法の石を手にしたヴィシャス6は石の力で狂暴な動物に変身し、駆け付けた悪党を取り締まる反悪党同盟ですら手に負えません。
そしてグルーは捕らえられてしまいました。
その時、ミニオン3人組とワイルド・ナックルズが現れます。
ワイルド・ナックルズは龍に変身したベル・ボトムと対峙しますが、龍の息吹を受けその強さでやられてしまいました。
ミニオン3人組はマスター・チャウから教わった「内なる野生」を呼び覚まして見た目まで動物に変身。
圧倒的な強さでヴィシャス6のメンバーをやっつけてしまいます。
オットーはグルーを救い出し、グルーは魔法の石を手にします。
そしてグルーによってヴィシャス6はみな小さなネズミにされてしまいました。
—ワイルド・ナックルズの葬儀が行われています。
悲しみに暮れるグルーが最後の言葉を述べますが、木陰から覗いているワイルド・ナックルズを見つけ、死んでいなかったことに気づきました。
そして「あんたからは大切なことを学んだ。
それは、大切な仲間は絶対に手放しちゃいけないっちゅうことや」と言葉を続けます。
グルーは自分を慕い、大切な仲間でもあるミニオンたちと、これからずっと一緒に生きていこうと胸に刻みました。
そしてワイルド・ナックルズの車にミニオンたちと乗り込みます。
ワイルド・ナックルズはグルーを一人前の悪党だと認めてくれました。
そして「次は月を盗め」と告げます。
大きな目標ができたグルーとミニオンたちは、胸を弾ませながら式場を後にしました。
ミニオンズ フィーバー を観た感想
本作は「怪盗グルーの月泥棒」に繋がるストーリーで、「怪盗グルーの月泥棒」での敵だったベクターや父親で悪党銀行のオーナー、パーキンス氏もちょっぴり登場します。
そしてあのネファリオ博士との出会いも描かれていて、「怪盗グルー…」シリーズを観てきた人にとってはいろいろ発見があって楽しい作品だと思います。
でも今までなかったような、グルーとミニオンたちが絆を深める物語でもあり、約1時間半とは思えないほど、かなり凝縮された時間を楽しめます。
何を言ってるのかわかるような…わからないような…なミニオンたちは相変わらず可愛さ最強!新キャラオットーも登場し、ハチャメチャぶりはさらにパワーアップしています。
特に飛行機のシーンは最高でした。
懐かしの音楽も溢れていて、世代を越えて家族みんなで楽しめる作品です。
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