監督:アレクサンドル・アジャ 2019年10月に東和ピクチャーズから配給
クロール -凶暴領域-の主要登場人物
ヘイリー・ケラー(カヤ・スコデラリオ)
本作の主人公。水泳選手としても活躍している女子大生。最近は良い成績が出せずに悩んでいる。
デイブ・ケラー(バリー・ペッパー)
ヘイリーとベスの父。娘たちへの水泳指導に熱を入れすぎたことが原因で離婚し、今は一人で暮らしている。
ベス・ケラー(モーフィッド・クラーク)
ヘイリーの姉。ハリケーンが近づく中デイブと連絡が取れなくなり、ヘイリーに連絡する。
クロール -凶暴領域- の簡単なあらすじ
ハリケーンが近づく中、父・デイブと連絡が取れないことを心配した女子大生のヘイリーは、車でデイブの家へと向かいます。
町には水が溢れだしてきていました。
なんとか地下室でデイブと会うことができましたが、デイブはなんとワニに襲われていました。
家は水にのまれていき、ヘイリーとデイブの周りにはワニがうごめいています。
地下室から脱出するにはワニのいる水の中を抜けていくしかありません。
ヘイリーはなんとか生き残るために覚悟を決めます。
クロール -凶暴領域- の起承転結
【起】クロール -凶暴領域- のあらすじ①
幼いころから父親に鍛えられ、フロリダで水泳選手として活躍している女子大生のヘイリーは、大学の競泳大会で思うような成績が残せずに落ち込んでいました。
更衣室で着替えていると姉のベスから電話が入ります。
フロリダにハリケーンが近づいており、離婚後に一人で暮らす父親・デイブと連絡が取れないという内容でした。
最近はあまりデイブと良い関係を築けていないヘイリーですが、さすがに心配になり、車でデイブの家へ向かうことにします。
しかしそれはハリケーンに向かっていくようなもので、ベスは危険だからやめるよう忠告しましたが、ヘイリーはそれを無視して車に乗り込みます。
雨風が激しさを増す中、デイブの住む町には避難勧告が出されました。
途中、警察官で元カレのウェインに止められますが、ヘイリーはうまくかわしてそのままデイブの家へと向かいます。
なんとか到着した家の中にデイブの姿はなく、飼い犬のシュガーだけが残されていました。
デイブの車も見当たらなかったので、ヘイリーはシュガーを連れて昔住んでいた実家へと向かいます。
その通り道にはワニの飼育場がありました。
実家に着くとそこにデイブの車が停まっていました。
しかしデイブの姿は見当たらず、リビングに置かれたスマホにはたくさんの着信履歴が残されていて、しばらくスマホを見ていないことがうかがえます。
ここでシュガーが床下に反応を示したため、ヘイリーは地下室へと降りていきます。
じめじめとした天井の低い地下室の奥で、デイブは気を失って倒れていました。
かなりの傷を負っているようですが息はあり、ヘイリーはデイブを1階へ上がる階段へ運ぼうとします。
その時、突然大きなワニが襲い掛かってきました。
【承】クロール -凶暴領域- のあらすじ②
ヘイリーはデイブを引きずり、なんとか配管の隙間に逃げ込んでワニの襲撃から逃れます。
なぜ地下室にワニがいるのか…それは水が溢れた通路を伝ってワニが侵入したからで、デイブもワニに襲われていたのです。
意識を取り戻したデイブに自分を置いて逃げろと言われますが、ヘイリーは連れて帰ると答えます。
そして助けを呼ぶため落としたスマホを取りに行こうとすると、音を立てずに行けとデイブはヘイリーに指示します。
なんとかスマホにたどり着き操作していると、そこで別のワニが襲いかかってきました。
ワニは1匹ではなかったのです。
ヘイリーは脚を?まれながらもなんとか逃げ出し、狭い配管の隙間に身を潜めます。
やがて大量の水が地下室に流れ込んできました。
デイブは階段以外にも出入口があるはずだとヘイリーに伝え、ヘイリーは慎重に泳いで、出口を探しに行きます。
ワニの襲撃をかわしながらなんとか扉を見つけますが、その上に物が置かれていて、扉は開きません。
ヘイリーは諦めて戻ろうとしますが、すでに水かさは胸のあたりにまで来ており、ワニが周囲を泳いでいました。
通気口から外を覗いていると、水であふれた道路をボートで移動してきた人たちが目に入ります。
ヘイリーは必死にライト向けて合図を送りますが、実は彼らは無人となった店から金品を盗むために来た火事場泥棒でした。
ライトに気づいてこちらに向かってこようとしましたが、ワニに襲われ、順番に食べられてしまいました。
それを目の当たりにし、ヘイリーはショックを受けます。
【転】クロール -凶暴領域- のあらすじ③
そこへ、警官2人が乗ったボートがやって来ました。
警官の1人はあのヘイリーの元カレのウェインです。
ヘイリーが交通規制を無視して家に向かったため、心配して様子を見に来たのです。
ヘイリーとデイブの車を見て家の中に入って来たウェインに、ヘイリーは地下から必死で合図を送ります。
気づいたウェインたちが地下の様子を伺おうとしましたが、ワニの襲撃を受けて食べられてしまいました。
ヘイリーはもう自力で脱出するしかないと覚悟を決めます。
デイブは、配管を通って外に出るしかないと告げ、ヘイリーはワニの侵入口だと思われる水路へ向かって泳ぎだしました。
途中、ヘイリーはたくさんのワニの卵を見つけます。
ワニたちはここで産卵し、繁殖していたのです。
ヘイリーはウェインの死体から拳銃を取り、ワニを1匹撃退し、なんとか地上へ這い出ることができました。
このころさらに水かさは増しており、デイブは狭い隙間からなんとか息をしている状態になっていました。
ヘイリーは家の床を剥がしてなんとかデイブを救出します。
その時、堤防決壊の恐れを知らせるサイレンが鳴り響きました。
それは時間があまり残されていないことを意味します。
デイブは、水面に浮かんでいるボートで逃げようと提案しますが、ボートは家から少し距離があります。
たどり着くにはワニが潜む水の中を慎重に移動していくほかありません。
2人は気づかれぬよう静かに、慎重に、水の中を進んでいきました。
【結】クロール -凶暴領域- のあらすじ④
デイブはヘイリーを励まし、泳いでボートへ向かえと指示します。
ヘイリーもデイブの励ましを受けて、実力を出せばきっとワニには追いつかれない、と自分を信じ、勢いよく水の中を泳ぎだしました。
気づいたワニから間一髪逃れ、ヘイリーはなんとかボートにたどり着きます。
そこにデイブとシュガーを乗せ、いざ逃げようとしたその時、決壊による濁流が押し寄せました。
そして大量の水にのまれ、ボートは再び家の中へと押し流されてしまいます。
2階にまで達する水で2人は離れ離れになってしまいました。
デイブはワニに腕を噛まれながらも、シュガーと屋根の上へと逃れることを決意し、屋根裏へと上がり、なんとか屋根によじ登ります。
一方ヘイリーはワニから襲撃をうけ、体を噛みつかれていました。
しかし発煙筒を使ってなんとかワニを撃退します。
そして2階の窓から泳いで屋根に上がろうと考え、必死で急流となっている水の中を泳ぎ、屋根の一部をつかむことができました。
ヘイリーを追うワニは流れに負けて流されていきます。
屋根に手をかけるとその手をデイブがつかみました。
屋根に上がって周りを見渡すと、辺りは一面水に覆われていました。
その時上空にヘリコプターが現れ、2人はヘリに向かって合図を送るのでした。
クロール -凶暴領域- を観た感想
日本ではきっとありえないのでしょうが、ワニが身近にいるアメリカやオーストラリアなんかでは、実際に起こってもおかしくないような話ではと感じました。
相手はなんてことのない普通のワニですが、それが日常を送る人間の生活スペースにいるとなると恐ろしいです。
しかも周りは水だらけで、圧倒的にワニが有利。
100%ありえないというわけではないので、こんなことになったら怖すぎると思いながら鑑賞しました。
主人公も父親もバンバン襲われて、本当に気が休まる暇もありません。
狭い空間にたくさんいるので「ジョーズ」なんかよりも距離が近く、ワニもとてもリアルなので、心臓バクバクが止まりませんでした。
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