監督:橋本一 2021年4月に東宝から配給
劇場版シグナルの主要登場人物
〈名前〉三枝健人 (坂口健太郎)〈説明〉本作の主人公。未解決班の警部補。過去の大山と無線機で繋がり事件を解決。過去の事件の被害者家族であり、大山に救われました。〈名前〉大山剛志 (北村一輝)〈説明〉熱血刑事の巡査部長。過去には、三枝の兄の自殺偽装を隠蔽するために刑事部長に殺害されています。〈名前〉桜井美咲 (吉瀬美智子)〈説明〉大山巡査部長を慕う半人前でしたが、現在は三枝の未解決班の班長で、唯一無線機で三枝と大山が繋がっていることを知っている人物。
劇場版シグナル の簡単なあらすじ
過去に起きた事件が、西新宿ヘロンテロと繋がっていて未解決事件だと気が付いた三枝。
そのことを無線機で大山に伝えて、未然に防ぐことに成功します。
しかし、その書類が現在に存在せずに何かおかしいと感じ始めた三枝は公安を問い詰めると、山崎警視長が暗殺されその犯人に仕立て上げられてしまいます。
逃走する三枝を助けるために未解決班は、新たな秘密にたどり着き…。
劇場版シグナル の起承転結
【起】劇場版シグナル のあらすじ①
1台のバッテリー切れの無線機から過去と通信でき、1997年に生きる大山巡査部長と繋がった未解決班の三枝警部補は、大山とタッグを組んで未解決事件を解決してきました。
過去に殺されてしまった大山巡査部長の未来を変えましたが、以前行方知れずとなっています。
内閣情報調査室の次長の三谷とその運転手は、運転中に事故死しますが、実際は何者かがヘロンを車に混入したのでした。
そのヘロンは過去に西新宿テロ事件で使用されたものと同一とわかります。
警視庁刑事部長の青木はマスコミにまだ毒物は特定されていないと公表しますが、週刊ブレスの小泉ミチルは、ドライブレコーダーの映像からその毒物がヘロンだといい、西新宿テロ事件ですべてのヘロンが押収されたはずなのにと憤りを隠せません。
三枝は、過去にも車に乗った政務官の加藤と中村が突然死した事件を調べ、三つの事件には、政府の高官が亡くなっていることと運転手の突然死という共通点があり、記録も消されているという不審な点があると気が付きます。
しかし、未解決班の山田が事件を目撃した刑事が残した記録を見つけてきますが、大事な箇所は塗りつぶされているのです。
その事件を目撃した刑事は、大山巡査部長だったのでした。
【承】劇場版シグナル のあらすじ②
2009年大山巡査部長は、暴走する車の運転手が既に毒物で亡くなっているのを目撃し、事故に巻き込まれた親子を助けます。
大山巡査部長はこの事件を殺人事件だと訴えても、上司は話を聞いてくれません。
助けた親子の母親は亡くなり、子どもは植物状態でした。
そして、久しぶりに三枝の無線機が大山と繋がります。
大山は三枝に事故を目撃したことを伝え、2021年に起きた事件を共有しました。
大山は、三枝から聞いた政務官の中村の事件を未然に防ぎ犯人を逮捕しますが、その人物は俺を無視するからだと言い、結局その犯人は公安に連れて行かれて釈放された後、事故死します。
未来が変わり政務官の中村は2021年に生きていて、三枝と桜井は大山が事件を防いだことを知りますが、なぜかその事件の記録は残されていませんでした。
大山は、西新宿のヘロンのテロ事件の担当者だった元公安の伊藤に会いに行き、公安の山崎警視長が西新宿ヘロンテロが終結したと発表したのにも関わらず、まだ残党が事件を起こしたことを隠すために犯人を処分したと、たとえ話として教えてくれたのでした。
山崎と三谷がヘロンテロの担当者だったのです。
大山はそのことを三枝にトランシーバーで話し、三枝は山崎に会いに行きヘロンテロの残党が起こしたテロ未遂の犯人をその後どうしたのかと尋ねますが、しらを切られてしまいます。
【転】劇場版シグナル のあらすじ③
三枝と桜井は小泉から、西新宿ヘロンテロの犯人・雨宮が、捕まっていない部下が自分たちを助けるために残しておいたヘロンを使ってテロを起こしたこと、自分以外にヘロンを作れる人はいないから政府が押収し保管しているヘロン以外はもう無いことを聞いたと教えてもらいます。
政府が押収したヘロンは科警研が厳重に保管しているので外に持ち出せないため、身内の犯行だとにらみます。
自殺した薬物担当の吉川が関わっていると調べ始めました。
三枝が事件に首を突っ込んでいると知った刑事部長の青木は、三枝を呼び出し懇意に話を聞いてくれました。
三枝は、青木に警察内部の犯行も視野にいれていると打ち明けるのでした。
その後山崎はヘロンで殺され、その場にいた三枝は車に注射器があったことにより犯人に仕立て上げられてしまいます。
逃走した三枝は、桜井に大山と連絡を取ってもらい、三谷と山崎を殺さなければならなかった人物を探して欲しいとお願いします。
その人に三枝はハメられたと考えます。
三枝は小泉のところに行き、小泉が新宿ヘロンテロの被害者家族だったことを知り、三枝と小泉は被害者家族としてのシンパシーを感じます。
しかし、三枝の居所を突き止めた三枝をハメた犯人の手下に、小泉は銃殺されてしまうのでした。
犯人の手下を体を張って撒いた三枝は桜井に助けられ、大山から青木が新宿ヘロンテロで家族を失っていたことを聞きます。
大山が助けた親子は、青木の妻と子だったのでした。
そして、吉川とヘロンを取引した青木が防犯カメラに映っているのを確認します。
そのことにより三谷と山崎をヘロンで殺害したのは、青木だと確信しました。
板垣官房長官も青木に殺害されると三枝は分析するのでした。
【結】劇場版シグナル のあらすじ④
三枝の予想は当たり、青木がパーティーで板垣を殺害しようと動き出します。
桜井は板垣の警護を買って出てパーティーに乗り込みました。
青木が、パーティー会場のスプリンクラーからヘロンを撒くようにコントロールセンターを支配したことに気が付いた三枝は、ヘロンを入れるタンクのある20階へ行きそれを阻止するために戦います。
手下たちにナイフで切りつけられながらも三枝は、阻止してヘロンを撤収するはずが、結局青木が遠隔操作してしまうのでした。
パニックになった会場に青木が映像で、ヘロンをスプリンクラーで散布することを宣言し、板垣の嘘のせいで多くの命が犠牲になったことを暴きます。
開き直った板垣が、山崎が大山を殺したと真相を明かしました。
三枝は青木の居場所を特定し、青木は大山が娘に残してくれた「あきらめなければミライはかわる」というメッセージに助けられたことを話します。
三枝は、まだ間に合うと説得をつづけますが、青木はスイッチを押しスプリンクラーは作動。
しかし、スプリンクラーは三枝の機転により、パーティー会場ではない26階の弁を開いたことで板垣や桜井は無事でした。
青木は三枝に逮捕され、桜井は板垣にこれで終わったと思わないでと言い放ちます。
三枝は、あきらめなければミライは変わると大山の未来を変えようと決意するのでした。
その後、三枝は無線機の大山と繋がり、大山の未来について2010年4月1日の三枝が警察官になった日に、山崎に殺されることを忠告します。
2010年4月1日、桜井が大山が狙撃されるのを阻止し、未来が変わり大山は現在も生きていて公安の悪事も明るみになり、その記事を書いたのは小泉でした。
小泉も未来が変わり、殺されずに済んだのです。
三枝と桜井は、大山が勤務している警察署に会いに行きますが、大山は一瞬で姿を消してしまいます。
大山が乗っていたはずの車の中には無線機だけが残されていたのでした。
劇場版シグナル を観た感想
ラストでまだ未解決なのは、続きがあるのか?これでふわっと終わりなのか気になるところです。
大山巡査部長の熱血昭和感はドラマと同じく見どころの一つで、三枝よりもずっと年上の大山が若造に見えます。
正義のために自分を抑えられない大山ですが、三枝のアドバイス通りに青木と直接接触せずにメッセージを残すあたり成長を感じられます。
そして、三枝が小泉に「あなたの番です」というシーンは、わざとかなと感じました。
更なる見どころは、あまり運動が得意そうではない頭脳派・三枝のアクションシーンが多数あり、アニメのキャラが映画版だけ変わるのと同じでドラマよりも少し強い三枝に会えます。
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