映画「マークスマン」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ロバート・ローレンツ

映画「マークスマン」

監督:ロバート・ローレンツ 2022年1月にキノフィルムズから配給

マークスマンの主要登場人物

ジム(リーアム・ニーソン)
主人公。妻を病で亡くして、愛犬とメキシコ国境付近で牧場を営んでいる。元海兵隊の狙撃兵。

マウリシオ(フアン・パブロ・ラバ)
麻薬カルテル。ジムに弟を殺されてしまう。

ローサ(テレサ・ルイス)
ミゲルの母親。麻薬カルテルの追手から逃げるが殺されてしまう。

ミゲル(ジェイコブ・ペレス)
ローサの息子。ジムが、ローサが追手から逃げようと国境を越える時に止めたのでそのせいで殺されたと思っている。

マークスマン の簡単なあらすじ

ジムは、メキシコの国境付近で牧場を営んでいました。

ある日、ジムは国境のフェンスを越えて密入国してきた母子を見つけます。

ジムは、国境警備隊にいつものように通報したが、そこへカルテルの殺し屋たちが母子を追ってやってきて銃撃戦になります。

その時に、母親が撃たれてしまったのとジムはマウリシオの弟を狙撃して死亡します。

カルテルに追われるジムとミゲルは、なんとかカルテルの連中を返り討ちにし、ミゲルもシカゴの親戚に送り届けます。

その後、ジムはカルテルと戦った時の致命傷で死んでしまいます。

マークスマン の起承転結

【起】マークスマン のあらすじ①

密入国の母子と出会い

ジムは、メキシコの国境付近で牧場を営んでいました。

しかし、病で妻を亡くし、辛い思いをずっとひきずっています。

ある日、ジムは国境のフェンスを越えて密入国してきた母子を見つけます。

ジムは、国境警備隊にいつものように通報しましたが、そこへカルテルの殺し屋たちが母子を追ってやってきてしまいます。

そこで銃撃戦になり、やむおえず母子をジムのトラックに乗せて逃げます。

しかし、母親は銃に撃たれていて、最後の力で息子のミゲルをジムに託します。

ミゲルをシカゴの親戚のところへ連れていくように頼むと、大金が入った袋とシカゴの住所をメモした紙を渡されます。

そして、母親はそのまま命を落としてしまいます。

カルテルに追われているのは母親の兄がカルテルのお金を盗んでしまってそれが原因で追われています。

母親がそのお金もジムに託します。

牧場を差し押さえされそうなほどお金に困っているジムは国境警備隊の目を盗んでミゲルを連れ出して、シカゴに送り届けようとします。

【承】マークスマン のあらすじ②

シカゴに送り届ける決心がかえって仇に

残念ながら、そのミゲルを連れ出した時に麻薬カルテルの連中に見つかってしまいます。

ジムは銃撃戦の時に麻薬カルテルのマウリシオの弟を殺してしまっていて、お金のことだけでなく弟のことでも狙われます。

実は、ミゲルもジムのことは嫌いで、ジムが母子の国境越えを見逃してくれたら母親は死なないで済んだと思っていてジムから逃げ出したりと、シカゴに行くのにあまり協力的ではありません。

しかし、麻薬カルテルはジムの家をつきとめて、借金の督促状や海軍で受け取った勲章などを持ち出すと家に灯油をまいて燃やしてしまいます。

さらに、借金の督促状にある個人情報を元にクレジットカード履歴を調べだしたり、ジムの現在地を調べるのに必死になりだします。

そして、とうとう最新のカード使用がわかると使用した店に行っては、ジムを覚えている店員を脅してジム達がうつっている監視カメラの映像を無理やり見て、どの方角へ行ったかもつきとめます。

だんだんとジム達を追いつめていきます。

一方でジム達は、車のラジエーターが故障してしまい車を修理に出しますが、部品の取り寄せに二日かかると言われ、応急処置だけでもしてほしいと頼むと閉店時間だから明日にしてくれと断られシカゴに向かえないでいます。

【転】マークスマン のあらすじ③

麻薬カルテルの追手に追いつかれそうになるが…

ジムたちは時間をくってしまったが、車の応急処置も終えて再びシカゴに向かいます。

とうとう、麻薬カルテルの連中は警察官を買収してまでジムたちが乗っている車をとめます。

その現場に麻薬カルテルの連中たちが向かいますが、ジムは警察官を気絶させてなんとか逃げ出して、その現場を遠くから見ています。

しばらくすると、ジムの行方が分からないと言っている警察官を銃殺します。

更に、ジム達が逃げる時にシカゴに向かう為に書き込みをしていた地図を地面に落としてしまい、それを彼らに拾われてしまい、武器もパトカーに押収されたのを持っていかれます。

必要な物を盗られてしまったので再び武器などの必要な物を買いに街へ行き、国境警備隊のサラに連絡をします。

そこで、サラに説得されたのとさっきの警官の銃殺をみてしまい、シカゴにミゲルを送り届けるのをあきらめて戻ることを選択します。

その夜、町の外れのモーテルで宿泊しますが、夜に目を覚ましたジムはフロントの方が騒がしいことに気づいてそちらを見るとフロントに麻薬カルテルの連中がいたのを見ると、ミゲルを起こし、警察に通報して窓から逃げ出します。

麻薬カルテルの連中も追いかけてはくるもの警察のサイレンが聞こえてきて一度撤退していきます。

しかし、ジムの愛犬がいないことに気づいて探しに行くと、愛犬が麻薬カルテルの連中に吠えて襲い掛かろうとしているのをジムは見かけますが、その後、愛犬は射殺されてしまいます。

【結】マークスマン のあらすじ④

大切な愛犬を亡くしたジム、最後の対決へ

唯一の家族であった愛犬を亡くしたジム。

ミゲルも仲良くしていたので悲しむと、ミゲルの母親の死も受け止められていない状態でその気持ちを汲んで教会に行き、神父さんに簡単な弔いをしてもらいます。

一方でジムはシカゴに行くのをやめようとしていたが、愛犬を殺されたことで気持ちを変えて、再びミゲルとシカゴに行くことを決意します。

麻薬カルテルのお金もミゲルと二人で燃やしているので、すでにジムはお金欲しさにミゲルを送り届けるのではなく、ただ送り届けたいという気持ちにも切り替わっています。

しかし、シカゴに向かう途中で麻薬カルテルの連中に追いつかれてしまい、田舎のなにもない道を走り続けて逃げると、今度は車のラジエーターが故障してしまい車が止まってしまいます。

そこで、車で道をせき止めるように停車すると、銃を構えて追手を待ち構えて狙撃します。

全員は狙撃できなかったので、近くの牧場に逃げ込み、ミゲルと協力して追手を一人一人狙撃しますが、マウリシオだけが生き残ってしまいます。

さらに、隠れていたミゲルが見つかってしまい人質にとられます。

ジムは銃がつかえずミゲルの命を優先しますが、マウリシオはミゲルの手に銃を握らせてジムを殺そうとしますが、なんとかミゲルの銃を受け取ってマウリシオの腹に撃ち込むことに成功する。

しかし、マウリシオがずっと持っていたジムが海軍で受け取った勲章を渡します。

そこで思うところがあるのか、ジムは、弾を最低限残した銃をマウリシオに渡して、この後どうしたいかという選択肢を彼に託して牧場を出ます。

すると、牧場の中から銃声が一度したのが聞こえました。

そんな牧場を後にしたジム達は、ミゲルをシカゴまで送り届けるとジムはそっと姿を消します。

その後、バスに乗って空いている座席に座ると、マウリシオに腹を刺されていたジムはそのまま息絶えます。

マークスマン を観た感想

ロバート・ローレンツ監督がクリント・イーストウッド作品の助監督やプロデューサーなどをしていたのですごく影響を受けている作品です。

主演がクリント・イーストウッドでもおかしくないぐらいのストーリーです。

話自体は特に派手さもないのですが、シーンで主人公の気持ちの変化を表現しているので、みているだけで主人公の気持ちがわかってくるようなしっかりとした作品です。

だんだんと主人公の大切なものを失ったり、自ら手放したりと、徐々に話が盛り上がっていくので心に訴えかけてくる感じがしてきて最後まで目が離せない映画でした。

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