監督:村上 正典 2017年2月に松竹から配給
1週間フレンズの主要登場人物
長谷祐樹(山�ア賢人)
香織に一目惚れしてしまう、香織の同級生。とても真面目で前向きな青年。漫画部に所属し漫画を描くのが得意。
藤宮香織(川口春奈)
本作品のヒロイン。1週間で記憶を失ってしまうという不思議な病をもつ。
藤宮志穂(国生さゆり)
香織の母親。とても、香織のことを大切に育てている。香織に迫る長谷に最初は警戒するものの、後に彼を信頼しいろいろと香織のことを教えてくれる。
1週間フレンズ の簡単なあらすじ
この映画は、立ったの1週間しか記憶を持たない女子高生というちょっと聞いたことがない病の設定ですが、その病を生かしてとても面白いストーリーに仕上がっている作品です。
話の大枠としては、ヒロインの香織に対して、献身的に接する長谷の想いが彼女に届くのかが焦点ですが、二人の心が寄り添っていくプロセスがとても見応えがある感動作です。
1週間フレンズ の起承転結
【起】1週間フレンズ のあらすじ①
ある日、男子高校生の長谷祐樹くんは、友人と一緒に学校の図書室にいました。
そこに、「藤宮香織」と名前が記載されている図書カードが落ちているのを見つけます。
長谷はそのカードの香りを嗅ぎ、「いいにおい」とワクワクしています。
その直後、香織が図書室に入ってきます。
彼女は、長谷の想像通り、かわいらしい女性でした。
香織は長谷から図書カードを奪い取り、その場を足早にさってしまいます。
その日の帰り道のことでした。
なんと、帰りの電車で、長谷と香織は同じ車両にいるのです。
彼女に気づかずに長谷は、大爆睡しています。
自分の降りるべき駅に着いた直後に長谷は目覚め、慌ててドアから飛び出しますが、図書室で借りた本を車内に忘れてしまいます。
でも、まだドアはしまっておらず、香織が本に気がついて車外の長谷に本を投げてくれるのです。
そして、彼女はにっこりと微笑むのでした。
そんなこともあり、長谷は香織にぞっこんに惚れ込んでしまうのです。
そして、翌日の進級時に長谷は香織と同じクラスになったことを知り、長谷は香織に「俺と友達になってください」と積極的なアプローチが始めるのでした。
【承】1週間フレンズ のあらすじ②
長谷の香織に対するアプローチは続きます。
彼女が屋上で一人お弁当を食べている時にも、付け回すほどの熱心さです。
しかし、徐々に長谷は、香織がいつも一人でいることに疑問を持ち始めていました。
どうやら、彼女には友達がいないようなのです。
ある日、香織に付きまとっている長谷を見た担任の先生は、長谷を教員室に呼び、「彼女はやめとけ」というのです。
そして、この時、長谷は、香織が1週間しか記憶が持たない、記憶障害を患っていることを聞かされるのです。
長谷は、真剣に考えました。
そして、交換日記をすることで、記憶が失われることを補うことを思いつくのです。
そして、新しいノートとペンを買い、香織に差し出し「僕と交換日記やりませんか」と持ちかけるのです。
香織は悩みますが母と相談し、母にも交換日記をした経験があることを知り、ちょっと気持ちが前向きになります。
長谷がノートに記載した好感触な文章に、香織は微笑み、やっと、交換日記が始まったのでした。
【転】1週間フレンズ のあらすじ③
長谷と香織の交換日記は不器用ながらも続いていました。
そして、長谷の熱意に心を動かされた香織は、長谷を屋上に呼び出し、自分の病気のことを真剣に打ち明け、「友達にはなれない」と言い出しますが、それでも、長谷は諦めませんでした。
そして、やっと、交換日記の効果が現れ始めたのです。
これまでは、毎週、月曜日には、長谷は、「僕は同級生の長谷祐樹です」と自己紹介をやり直していたのですが、ある月曜日、なんと、香織の方から「長谷くんだよね」と言ってくれるのです。
これには、長谷も有頂天になるのでした。
この頃から、香織は長谷の仲間とも打ち解け始め徐々に友人が増え始めます。
それから、数日経つと香織の過去を知っている男子高校生が二人の高校に転校してきます。
ある日、香織は友だちと共に夏祭りに出かけますが、彼女の過去を知る太田と重原にばったりと出逢います。
特に、重原は香織を記憶障害にした張本人でした。
二人に「裏切り者」と言われた香織は失神してしまい、病院に担ぎ込まれます。
そこに、香織の両親が到着。
両親は長谷に話があると持ちかけます。
香織の父親は長谷に対して感謝していると語る良い人でした。
でも、長谷に「もう香織に関わらないでほしい」とお願いするのでした。
そして、長谷は身を引くことになるのです。
【結】1週間フレンズ のあらすじ④
交換日記をやめてしまった長谷と香織でしたが、香織はすっかり長谷のことを忘れてしまいました。
でも、長谷は遠くからいつも香織のことを見守っていました。
しかし、香織は香織の過去を知る古い友人と仲良くしている様子です。
そんな様子を見た長谷はすっかりと落ち込んでいます。
そして、いよいよ、卒業式の日はどんどん近づいてきます。
学校ではその準備のためのコーラスの練習も始まりました。
そして、いよいよ、卒業式当日です。
式は無事に終わり、長谷は、香織に式の後に改めて自己紹介をして「メッセージ書いてくれませんか」とお願いします。
そして、思い出のペンを差し出すのです。
長谷にとっては最後の賭けでした。
ペンがきっかけで香織の記憶が蘇ることを期待していたのです。
でも、記憶は戻りませんでした。
長谷は「元気で」と言い分かれてしまいます。
長谷が書いたメッセージは「もう一度、藤宮さんの笑顔が見られて良かったです」でした。
それを読んだ香織は「もう一度?」と呟きます。
その直後、香織を図書室に呼び出す校内放送が入ります。
香織が返却していない本があるというのです。
その場で、その本は出てきましたが、そのページを捲ると長谷が記載したペラペラ漫画が描かれていました。
それは、長谷と香織の出会いから交際までの様子が物語風に描かれていたのです。
それを見終わった香織は、「わたし、今まで、こんな大切なことなんで忘れていたんだろう」と全てを思い出し、長谷の元に走ります。
そして、忘れていたはずなのに彼を見つけて「長谷くん」と叫びます。
そして、香織は長谷にたいして「長谷祐樹くん、私と友達になってください」といって、握手を求めるのでした。
1週間フレンズ を観た感想
これまで、1週間しか記憶が持たないなどの、特殊なファンタジーはあまり好きになれなかったのですが、この映画を見て、悪くないなと思いました。
爽やかな高校生男女の恋っていいなとも思いました。
川口春奈さんが可愛いということもありますが、山�ア賢人さんが演じる長谷というキャラクターの献身さにとても心打たれました。
そして、長谷を取り巻く友人たちの優しさも心に響きました。
特にこの映画で感動したところは、映画中盤の香織の「長谷くんだよね」というシーンと、ラストの「なんで私、こんな大切なこと。
。」
というところです。
何度見ても泣ける映画です。
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