監督:冨永昌敬 2017年11月にスターダストピクチャーから配給
南瓜とマヨネーズの主要登場人物
ツチダ(臼田あさ美)
本作の主人公。せいいちが音楽で成功してくれることを夢見てせいいちのために 水商売で稼ぐ。せいいちと同棲しながらハギオのことが忘れられない。
せいいち(太賀(仲野太賀))
音楽で食べていくことを目指しているがプライドが高く融通がきかない。
ハギオ(オダギリジョー)
ツチダの元カレ。女にだらしない男。
南瓜とマヨネーズ の簡単なあらすじ
プライドが高く上から目線の割に売れない中途半端なバンドマンのせいいちと同棲しているツチダは、お金のため水商売で働いています。
水商売のお客から怪しいバイトを紹介してもらいどんどんお金が貯まりますが、それを知ったせいいちが仕事を増やしそのせいで二人はすれ違って行きます。
その後、ツチダは元カレと再会してしまい…。
南瓜とマヨネーズ の起承転結
【起】南瓜とマヨネーズ のあらすじ①
ツチダは、音楽を続ける同棲相手のせいいちが成功して欲しいと願っていました。
そのため、せいいちには曲作りに没頭して欲しくて生活のためのお金は自分が稼ごうと思っています。
そのためぴちぴちのTシャツとホッとパンツで接客する水商売で働きはじめますが、当たり前のように触ってくるお客にうんざりしていました。
ツチダについてくれるお客・安原が、もっと稼げる仕事を紹介してくれるというのでついていくと、ホテルで体操着に着替えさせられます。
さらにはスクール水着に着替えて欲しいと頼まれて、紹介されたこの仕事はその安原の愛人になることでした。
安原は一晩で3万円くれるのでどんどんお金が貯まっていき、ツチダはそのお金をタバコの箱に隠しました。
一方、せいいちともう一度一緒にバンドをやりたいという話をするため元バンド仲間はせいいちを居酒屋に呼びますが、態度が悪いため話は流れてしまいます。
せいいちは、グラビアアイドルのバッグバンドとしてレコード会社と契約をはたした元バンド仲間を馬鹿にし、田中と川内はキレ、寺尾はなだめるのでした。
本当は、音楽のセンスがあるせいいちですが、チャンスを無駄にしてしまいます。
【承】南瓜とマヨネーズ のあらすじ②
せいいちはプライドが高く、人を見下す悪い癖があり、ツチダに食べさせてもらっていることを仲間に指摘され、音楽の道具を売ろうとしました。
それに気が付いたツチダは怒り、自分が買うと言って3万円をせいいちに投げつけます。
ツチダがお風呂に入っている時に、せいいちがタバコを貸してと言ってきたのでツチダは慌てて風呂から出ました。
せいいちは、慌てているツチダの様子を不審に思いやましいお金だと気が付きます。
そして、ツチダは愛人業で稼いだお金だと白状し、あんたのためだとせいいちにあたってしまうのでした。
ツチダと揉め頭を冷やしに出たせいいちは、仕事中の先輩にバッタリ会い、青果の配達をしている先輩の仕事を手伝うことにしました。
それからのせいいちは、寝る間を惜しみアルバイトを重ねていきました。
その後ツチダは愛人業を辞め、一度は愛人業で稼いだお金を捨てましたが、結局拾って今度はアルミホイルの中に入れキッチンに隠します。
【転】南瓜とマヨネーズ のあらすじ③
ツチダは昼間、ライブハウスで働き、せいいちは早朝から晩までアルバイトを入れ通しのせいで二人は一緒にいる時間がなくなっていきました。
ライブハウスにツチダが昔ものすごく好きだったハギオが来て、再会を嬉しく思ったツチダは、一瞬でハギオの虜になります。
ツチダはハギオの子どもを中絶した過去があり、それほどの仲だったのにハギオはツチダがしつこかったことくらいしか覚えていません。
しかし、再会をきっかけにハギオはツチダを暇があれば呼び出すようになりますが、ハギオは自分を幸せにしてくれる相手ではないとことは百も承知でした。
だんだんツチダは自分がなにをしたいのかわからなくなっていきました。
水商売で出会った可奈子と家で飲んでる時にハギオが家に来て、ハギオが可奈子の友達の元カレだということを知ります。
3人でいるところにせいいちが帰って来ましたが、何かを勘ぐることもなくお風呂に入ってまたバイトに行ってしまうのでした。
【結】南瓜とマヨネーズ のあらすじ④
せいいちは、ツチダに別れをつげ、他の人と普通の結婚をして欲しいと告げますが、そんな人どこにいるのかとツチダは泣きながらも別れを受け入れるのでした。
せいいちと別れてハギオの元に行っても未来が無いことはわかっているので、ツチダはハギオとも別れます。
ハギオは別れてもまた再会したら同じことを繰り返すといいますが、ツチダは気持ちを振り切って別れるのでした。
その後、ツチダの働くライブハウスにせいいちの元バンドメンバーがイベントの為に訪れました。
新曲を作ったのはせいいちでした。
みんなが食事に出たために、ツチダとせいいちは久しぶりに二人きりになり、せいいちが今は実家に帰っていることを聞きます。
せいいちは、新曲ができたとツチダだけのために歌ってくれるせいいちの姿にツチダは泣けてきました。
また会える?と聞くツチダにせいいちは2月にライブをすると言うので、ツチダは見に行く約束をし二人は再会の日までまた別れるのでした。
南瓜とマヨネーズ を観た感想
この手の話は、自分を幸せにしてはくれないけど好きな男と平凡でつまらないけど安定感のある男の狭間で揺れるのが定番ですが、ツチダが揺れる相手は、自分を幸せにしてはくれない好きな男と夢追い貧乏男。
どっちもダメじゃん!ってツッコミをいれてしまう映画です。
せいいちと元バンドメンバーの関係性は、あれほど悪態をついても結局続いていて男子グループあるあるだなと感じます。
根にもたない所がいいと思います。
せいいちは素直に、グループに入れてもらえばいいのにと思いましたが、ラストのコラボでまたバンドとの関係性が変わって行くと思います。
その時せいいちの隣にはツチダがいるのか気になります。
結局ツチダはライブハウスを辞めない限り、せいいちと付かず離れずの関係が続いていくのでしょう。
だったら、お互いに自立した関係性を保つと上手くいきそうです。
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