監督:クリス・コロンバス 2001年12月にワーナー・ブラザーズから配給
ハリー・ポッターと賢者の石の主要登場人物
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
主人公である魔法使いの少年。額に稲妻の傷がある。幼い頃に両親を亡くし、意地悪な親戚の元で愛情を知らぬまま育つ。
ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)
ハリーの親友のうちの一人。グリフィンドール寮に所属。頭脳明晰だが、身なりには気を使わない女の子。
ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)
ハリーの一番の親友。グリフィンドール寮に所属。赤毛にそばかすが特徴。
ルビウス・ハグリット(ロビー・コルトレーン)
ハリーを魔法界へ引き合わせる半巨人の魔法使い。ホグワーツで森番を務めている。
ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)
ハリーの額に傷を付けた闇の魔法使い。魔法界でその名を知らぬ者はいない。
ハリー・ポッターと賢者の石 の簡単なあらすじ
主人公であるハリー・ポッターは幼少期に両親を亡くし、自分が魔法使いであることを知らぬまま意地悪な親戚のマグル(人間)の元でぞんざいな扱いを受けながら、愛情を知らずして階段下の物置部屋で育ちます。
しかし、11歳の誕生日に突如ホグワーツ魔法魔術学校から入学許可の手紙が届き、ハリーは自分が魔法使いであることを自覚し、人生が変わります。
そこで出会った友人ハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリーと共に様々な困難を乗り越えていきます。
ハリー・ポッターと賢者の石 の起承転結
【起】ハリー・ポッターと賢者の石 のあらすじ①
幼い頃に両親を失い、意地悪な親戚一家ダーズリー家の元で祖母夫婦、従兄弟であるダードリーからぞんざいな扱いを受け続け、愛情を知らぬまま育ったハリーですが、11歳の誕生日にいつも通り叔父であるバーノンからの指示で郵便受けを除きに行くと、そこには”階段下のハリー・ポッター宛”と書かれた手紙がありました。
生まれて初めてのハリー宛の手紙が入っていたのです。
それはホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可証でした。
しかし、バーノンはハリーへ手紙を見せようとはせず、毎日届く手紙が彼の元へ渡らぬよう孤島の小屋へと渡ります。
雷が鳴り波が荒れる夜、その小屋に半巨人の魔法使いであるルビウス・ハグリットがやってきて、ハリーについての秘密を打ち明けます。
バーノンからはハリーの両親は交通事故で亡くなったと聞かされて育ってきたハリーですが、両親は優秀な魔法使いであったことを明かされます。
そしてバーノンから今まで嘘をつかれていたことを知ったハリーは真実を打ち明けてくれたハグリットに着いて行くことを決心します。
【承】ハリー・ポッターと賢者の石 のあらすじ②
ホグワーツ魔法魔術学校に入学する為、ハリーはハグリットと共にロンドンのパブ、漏れ鍋の裏路地に繋がる買い物通り、ダイアゴン横丁へ向かいます。
漏れ鍋の人々は何故かハリーのことを知っていて、彼はそれを疑問に思います。
そこでホグワーツで闇の魔術に対する防衛術の先生であるクィレル先生と出会し、握手を交わします。
ハリーは何故魔法界で有名なのかとハグリットに尋ねますが、”俺の口から言うのはちいと荷が重すぎる”と言って濁されます。
そしてホグワーツで必要な道具を揃える為、ハリーの両親が残して行った財産を取りにグリンゴッツ魔法銀行へ向かいます。
そのついでにハグリットは違う金庫から”賢者の石”を入手します。
それからハリーはオリバンダーの店で彼の額の傷を付けた兄妹杖と出会います。
その所持者であるヴォルデモートについてハグリットから話を聞き、ハリーの額の傷はヴォルデーモートによって付けられた呪いのもので、何故か生き残った男の子だから魔王界で名を馳せていることを知るのです。
キングス・クロス駅の9と3/4番線からホグワーツ特急に乗車し、汽車の中で赤毛のロナルド・ウィーズリー(通称”ロン”)、生真面目な性格のハーマイオニー・グレンジャーと出逢い、学校での寮を決める組分けで、三人はグリフィンドールに所属することになります。
【転】ハリー・ポッターと賢者の石 のあらすじ③
三人は魔法新聞にてグリンゴッツに強盗が入ったことを知ります。
そして大広間からグリフィンドール談話室へ向かう途中で階段が動き、三階の立ち入り禁止の部屋へと辿り着いてしまいます。
そこでフィルチの猫と出くわし、急いで逃げた部屋には三頭犬が眠っていました。
驚いた三人はその部屋を脱出し、談話室へ戻った後ハーマイオニーが三頭犬の足の下に仕掛け扉があることに気がつきます。
そして何かを守っているのだと推測するのです。
授業でロンに対してハーマイオニーが浮遊呪文を教えた帰りに、ロンはハリーに彼女の愚痴をこぼします。
それをたまたま聞いてしまったハーマイオニーは大広間での食事には参加せず、トイレに篭って泣いていることを噂で耳にします。
そんな中でクィレルが大広間にやってきて、地下室にトロールが入り込んだを知らせ、混乱した生徒達はダンブルドアの指示の元でそれぞれの寮へと向かいます。
しかし、ロンとハリーはその事件をハーマイオニーに知らせる為、地下室へと向かうのです。
女子トイレで暴れるトロールを、ロンがハーマイオニーから教わった浮遊呪文を使用して、彼女を助けることに成功します。
そこに先生達が現れ、ハーマイオニーは助けてくれたロンとハリーを庇います。
そこで三人の誤解が解かれ、ギクシャクしていた仲が少し深まります。
クィディッチの試合前に嫌味のある激励をしに来たスネイプの脚の傷に気付いたハリーは、昨夜トロールを地下室へ入れたのはスネイプであり、グリンゴッツの金庫にあった賢者の石は三頭犬が守っていて、スネイプはそれを狙っていると推測します。
そして三人はその謎を解き明かすことになります。
【結】ハリー・ポッターと賢者の石 のあらすじ④
冬休みの間、ロンとハリーはニコラスフラメルについて図書館で調べることになります。
この頃にはハーマイオニーとロンとハリーの絆は深まっています。
クリスマスの夜、ハリーは人生で初めてのプレゼントととして謎の手紙と共に透明マントが届きます。
それを使って閲覧禁止の棚でニコラスフラメルの本を探しに行くも、フィルチに見つかりそうになり、逃げる途中で入った部屋に溝の鏡がありました。
それは視る人の心に眠る一番の望みを写す鏡であり、ハリーの目には両親が映ったのです。
毎晩のようにその部屋へ訪れるハリーを見兼ねたダンブルドアはその鏡を別の場所に移します。
三頭犬が守っているものは不老不死になれる賢者の石だとハーマイオニーが解明し、それを伝える為に消灯時間を過ぎた夜にハグリッドの古屋へ足を運ぶものの、マルフォイに見つかり森で罰則を受けることになります。
その森でハリーはヴォルデモートに襲われ、助けてくれたケンタウロスから彼が賢者の石を狙っていることを伝えられます。
様々な試練を乗り越え、ハリーは到頭地下の部屋へと辿り着きます。
そこに居たのはスネイプではなくクィレルでした。
そしてターバンの後ろからヴォルデモートが現れ、何故かハリーのポケットの中に賢者の石が。
それを奪おうとクィレルがハリーを襲うも、ハリーはクィレルに触れたたけで彼は石となり崩れ落ちてしまいます。
目覚めたときハリーは保健室に。
そこでダンブルドアが賢者の石を砕いたこと、そしてハリーの母からの愛で守られたことを聞かされます。
一学期が終わり、長期の休みの為にホグワーツ特急に乗り込みます。
そこでハーマイオニーが”家に帰るのって、変な感じね”という言葉に対し、ハリーは”帰るんじゃないよ、僕はね”と言い残して終わります。
ハリー・ポッターと賢者の石 を観た感想
イギリスの作家J・Kローリングによって書かれた全7巻の小説から映画になった1作品です。
幼い頃から愛情を知らずに育った主人公のハリーですが、魔法界で人生で初めての友達ができ、彼らと共にハリーについての秘密を解き明かそうとする中で、徐々に友情が芽生え始め、居場所が無いと感じていたハリーですが、ホグワーツは彼にとっての家であるという風に考えます。
そして様々な試練をロン、ハーマイオニーと共に乗り越えた先には、友情、勇気、そして失われたと思っていたはずの愛の力を知ることができる、どの世代でも共感できるような物語です。
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