監督:ジョセフ・コシンスキー 2018年6月にギャガから配給
オンリー・ザ・ブレイブの主要登場人物
エリック・マーシュ ( ジョシュ・ブローリン)
森林消防隊 隊長
ブレンダン・マクドナウ -(マイルズ・テラー)
新人隊員
アマンダ・マーシュ(ジェニファー・コネリー)
隊長の妻
オンリー・ザ・ブレイブ の簡単なあらすじ
米国の乾燥地帯では、山火事が起きると広がりやすく、消すのには独自の技術と人手が必要になりますが、それを行う森林消防隊をテーマにした映画です。
そこに新たに加わる隊員と隊長、その妻、隊員たちを描いた映画で、森林火災がどのようなもので、どのように広がり、どう消すのかについて解りやすく映画化していて、人間ドラマであるとともにアクション映画でもあります。
オンリー・ザ・ブレイブ の起承転結
【起】オンリー・ザ・ブレイブ のあらすじ①
麻薬におぼれた生活をしているブレンダン(マイルズ・テラー)は、恋人が妊娠したことからまっとうに生きようと決意して、森林消防隊に入隊します。
その森林消防隊もホットショットという認定を受けていないので、消火活動の際に後方任務に回され、隊長のエリック( ジョシュ・ブローリン)も不満を持っています。
そのため訓練を強化し次の任務に備えますが、ブレンダンはへこたれずについていきます。
周囲はどうせ続かないだろうと思い、からかったりしますが本人は辞めません。
エリックはホットショットの認定を受けるためにも厳しい訓練を続けますが、ブレンダンはついていきます。
そして「子供は自分一人で育てる」という恋人のところに子供用品を持って行ったりして、恋人にも認められるようになります。
そして自分のアパートで赤ちゃんを預かって世話をしたりしますが、不慣れなので上手くいかずに泣き止まないとき、意外なことにほかの隊員が手伝ってくれたりします。
【承】オンリー・ザ・ブレイブ のあらすじ②
次の山火事が起きた際に、隊長の経験からくる読みの良さと隊員の頑張りにより、ホットショットの認定を受けます。
隊長のエリックも妻のアマンダも以前は依存症があったのですが、それも収まっていて、隊長の妻アマンダ(ジェニファー・コネリー)は馬を育てる仕事をしていますが、それもうまくいっているので、2人で子供を持つことも話し合います。
ホットショットの認定を受けたエリックの隊は、様々なところの山火事消火に協力を要請されるようになり、各地で活躍します。
そうしているうちに地元でも山火事が起こり、樹齢2000年の木を守ることを命じられます。
山火事の消火といっても、消火剤や水を撒くのではなく、火の向かっている先の木や草を切り倒し、燃える物がない状態にして、さらに地面を掘り返した帯状の防火のための場所を作ることで延焼を止めるというのが基本ですから、いかに気温の高い乾燥地帯で行うのが大変かがよく解ります。
さらに基本的に山の中ですから、途中から機材は担いで登っていくことになります。
【転】オンリー・ザ・ブレイブ のあらすじ③
木や草を切り地面を掘り返して防火のための場所を作ったことで、山火事から樹齢2000年の木を守れた消防隊は新聞にも載り、町のヒーローとなりますが、ブレンダンは戻る途中に毒蛇にかまれて入院することになります。
そこで恋人とその家族から危険な消防隊の仕事に反対された事と、さらに本人も娘といる時間も取りたいことからブレンダンは隊長のエリックに町での建物の消火部門への移動を願い出ます。
そのためブレンダンに目をかけていたエリックは激怒し罵りますが、妻のアマンダもいかにエリックが仕事ばかりで自分を顧みないかを指摘しなじります。
アマンダも自分たちの家庭をもっと大事にしたかったのですが、エリックが仕事ばかりで子供を作ることも話し合う機会がなく、そのためアマンダは馬の仕事ばかりしていたのでしたが、エリックはそれにも気づいていないのでした。
そのためエリックもアマンダのために消火の第一線を退くことを考え始めるのでした。
【結】オンリー・ザ・ブレイブ のあらすじ④
次の消火場所に行く際、エリックはベテランのスティードにそのことを伝えました。
そして風向きや乾燥している様子を考え、木や草を切り倒し始めます。
そして作業中にエリックはブレンダンに謝罪します。
そして広がる火災が燃える前に一定区画を燃やし、火災が来た時には燃えるものがない状態にするための火をおこしていると、上空から他の消火隊の飛行機に消火剤をかけられて消されてしました。
そのためエリックはブレンダンを監視役として見晴らしの良いところへ移動させ、自分たちはほかのところへ移動を始めます。
そこで風が強くなり、ブレンダンは火に囲まれそうになりますが、ほかの隊に助けられ脱出できました。
エリックたちは火災が勢いを増していることから、先に火災の行きそうな方向へ行き消すことを考えますが、火災がエリックたちに迫ります。
そのため防火シートを出して、それを被って炎をやり過ごすことを部下に命じるエリックでした。
火災が収まった後には19人全員の焼死体が見つかりました。
オンリー・ザ・ブレイブ を読んだ読書感想
日本にいると、乾燥地帯の山火事というものは想像もつきませんが、本作ではそれがどのようなものかを解りやすく見せてくれます。
監督のジョセフ・コシンスキーさんはトム・クルーズ主演の「オブリビオン」できれいな風景を撮ったひとですが、本作では乾燥地帯での山火事がどのようなもので、どのように広がっていくかを解りやすく映像化しています。
もともとCGの技術開発に携わっていた人ということなので、それがうまく活きたのでしょう。
ブレンダンやエリックたちのことも丁寧に作っていて、人間ドラマとしてもとてもよかったです。
日本にいては想像もつかない乾燥地帯の山火事というものを知るのにもとてもいい作品です。
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