【ネタバレ有り】異邦人 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!
著者:カミュ 1905年4月に新潮文庫から出版
異邦人の主要登場人物
主人公
殻に籠もった主人公
マリー
カミュの愛人
レエモン
カミュの親友
異邦人 の簡単なあらすじ
母親の死、そして葬儀の後、偶然マリイに出会う、そこで二人は海に出かけ、コメディ映画をみる。そして二人は結婚を誓うことになる。続いて親友のレエモンに出会いアラビア人の愛人をレエモンが殴ったと、アラビア人に伝わる。それから悲劇が始まる。
異邦人 の起承転結
【起】異邦人 のあらすじ①
ママンが他界して主人公は、葬儀に行く。
医務室に横たわる亡きママンと再開する。
そこで主人公は、看守にタバコを一本進める。
それから艦首はミルクコーヒーを飲まないかと、主人公に聞く。
主人公はミルクコーヒーが大好きなのでミルクコーヒーを喜んで飲んだ。
次の日葬儀の行列に主人公は参加する。
ママンの恋人(老人)も特別に参列を許可される。
老人ホームでは、お年寄りが一人亡くなる毎に周りに心配が広がります。
ですので、ママンの恋人が参列に参加出来たのは、例外である。
祈りの時間、鼻をかむ音がした。
ママンの恋人が泣いていたのだ。
それに対して主人公は無感動で涙一つ流さなかった。
葬儀が開けて主人公はようやく気づいた。
金、土、日、三連休休みをとっていたのだ。
上司の浮かない顔をしていたわけが分かった。
だけどこれは俺のせいではない。
ママンのせいだと主人公は考える。
休みの残りに海水浴に出かける。
そこでマリイと再開した。
【承】異邦人 のあらすじ②
主人公はマリイと再開して海水浴を共に楽しんだ。
マリイの胸が主人公に触れた。
彼らは海の上に横になり人生を楽しんだ。
マリイが教えた。
海の水を口いっぱいに入れて、それを勢いよく吹き出すときれいな虹が出来ると。
二人は楽しんだ。
そして帰りに映画に行った。
喜劇映画のフェルナンデルを二人でみた。
お互い足を寄せ付けあった。
帰り主人公のう家にマリイは泊まった。
次の日友人のレエモンにあった。
レエモンはアラブ人の愛人が自分のお金お無駄に使ってると言っていた。
何か良い懲らしめ方はないかと主人公に相談した。
そこで主人公は巧みな懲らしめ方をレエモンに伝えた。
レエモンはそれを見てお前は仲間だと言い、その夜はソーセージにワインを飲んだ。
額の脈がズキズキした。
明くる日、レエモンの部屋で女性の叫び声が聞こえた。
すぐに警察が来て、レエモンに事情を聞いた。
警察はレエモンの顔を平手で叩いた。
そしてレエモンを女衒だと言った。
しかしレエモンは倉庫係だと言った。
【転】異邦人 のあらすじ③
明くる日、レエモンが主人公とマリイとで海水浴に行かないかと誘い、三人は行くことになった。
向かう途中アラブ人がこちらを睨んだいるのをみた。
レエモンの恋人の兄弟もそこにいた。
マリイは大変心配していたが、レエモンは大丈夫だといい、三人は海に向かった。
海にはレエモンの友達の別荘があり三人はそこの主人と奥さんと食事を楽しんだ。
それから皆で海で楽しんでいたら匕首を持ったアラブ人が近づいてきた。
レエモンは戦闘にたち、匕首を持ったアラブ人に挑んだ。
何かあった時はこの拳銃でアラブ人を始末してくれとレーモンは主人公に拳銃をわたす。
レエモンはアラブ人と喧嘩して腕と口を匕首で切られた。
レエモンはかなり興奮していた。
しかし大した怪我ではなかった。
主人公は太陽の光におびき寄せられるかの如く、海岸をふらふら歩く。
するとさっきレエモンと喧嘩した匕首のアラブ人に出くわす。
二人の距離はだんだん縮まる。
主人公の頭は太陽でぼんやりしていた。
その時ピストルが四発怒声を放った
【結】異邦人 のあらすじ④
それから裁判が始まった。
主人公は色々取り調べをされた。
色々ときかれた。
最終的にはあなたは神を信じていないと検察官は激怒して、軽い罪ですむはずのものが死刑へと発展した。
ママンとあって感動しなかったこと、ミルクコーヒーを飲んだ事、海水浴に行った事、帰りに喜劇映画を見たこと、レエモンの悪巧みに下端したこと、すべてが死刑の原因となった。
死刑の前日牧師さんが来て、貴方のように素直な方はきっと天国に行かれると言ったものの、逆上し追い返してしまう 主人公はただ可能性が欲しかった。
少しでも長く生きること、死刑の前日の恐怖、眠らないで少しでも人生を生きよう。
もしかなりの確率で死んで、少しの人が生きられて、生きられれば、生きることができる薬、ギロチンが壊れないだろうか、そしてマリイのこと、最初はなんとも思ってなかったが、死ぬ前になると恋しくなる。
最後に会いたい。
生きたい。
世の中は不条理だそして人生は残酷だ。
異邦人 を読んだ読書感想
カミュの不条理の哲学の作品です。
代表的な作品です。
無感動な主人公、そして情動のある社会。
主人公はそんな中に生きている。
何かがおかしい。
どうして普通の人が生きるように生きることが出来ないのか。
世の中のアウトサイダーを描いた作品です。
当たり前の事が当たり前ではない。
そんなことって良くありますよね。
異邦人の主人公はそれをあまりにも、強く意識していたようです。
カミュはこの主人公を愛を込めて制作したそうです。
カミュ哲学の集大成といえるでしょう。
カミュは不幸にして交通事故でなくなりましたが、もし生きていれば、もっと良い作品をたくさん残したと思われます。
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